クローズアップレンズ・レデューサーによる星雲・星団撮影テスト記録 | 星空の歳時記

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ゆるく・緩くをモットーに、日々移ろう星空などを私流に楽しみたいと思います。

昨日は久しぶりの帰宅でベランダに直行しましたが、電車の遅れで隣家への日没に間に合わず太陽観望は叶いませんでした。

 

本日は午前中期待が持てる天気予報だったのですが、薄日さえ差さない一日でダメでした。

大きな黒点が出現しているようなので、残念です。

 

そこで一連の「クローズアップレンズレデューサー」適合試験の際、画像比較に使用した「球状星団M3」以外にも撮影してみた天体を記録しておきたいと思います。

 

先ずは、比較落第した「AC-No2クローズアップレンズレデューサー」で撮影した星雲・星団です。

周辺星像は肥大し、収差も目立つことがわかります。

 

 

掲載画像撮影条件の共通データは、以下の通りです。

 

 撮影月日・2024年5月4日:対物レンズ・Borg45EDⅡ(D=45㎜:f⁼325㎜:F7.2)

 フラットナー・レデューサーの代替としてクローズアップレンズAC-No.2をボーグカメラマウント7000に装着(×0.88:合成f=286mm:F6.4)

 焦点からレデューサーまでの距離(d)=59.8㎜

 カメラ・Canon EOS X5i:Iso1600:QBPフィルター装着:EQ6赤道儀(ノータッチガイド)

 

 

 おおぐま座 M97・ふくろう星雲(21:08~60秒×10コンポジット・トリミング無)

 

 ふくろう星雲 中央拡大

 

 

 りょうけん座 球状星団 M3(21:32~60秒×6コンポジット・トリミング無)

 

 球状星団 M3 中央拡大

 

 しし座の三つ子銀河(M65、M66、NGC3628)

(21:47~60秒×8コンポジット・トリミング無)

 

 しし座の三つ子銀河・中央拡大

 

 

 ヘルクレス座 球状星団 M13(22:16~60秒×8コンポジット・トリミング無)

 

 ヘルクレス座 球状星団M13 中央拡大

 

 

 こと座 M57・リング星雲(22:32~60秒×5コンポジット トリミング無)

 

 こと座 M57・リング星雲 中央拡大

 

 

 おとめ座 M104・ソンブレロ銀河(23:24~60秒×10コンポジット・トリミング無)

 

 おとめ座 M104・ソンブレロ銀河 中央部拡大

 

 

実験段階ということもありますが、遥か彼方の過去の存在が写ることで物凄く楽しく、宇宙の神秘や美しさをこのレベルでも十分感じられるので、有名星雲・星団を何度も撮影してみるところからです。

 

ファインダーと同等の45㎜口径の小さな対物レンズで、かつ街中からの気軽な撮影で、ここまで宇宙を写し撮れれば、フィルム時代から考えると自分にとっては鳥肌が立つほど凄いことであり、この程度でも自分で撮れたことで十分な感動があります。

 

 

宇宙は美しく、神秘的で楽しい限りです。