薄雲がかかった状態で、スカッと晴れません。
流れ雲に撮影を邪魔され、今日もじりじりとさせられました。
寒い中の出待ちも辛いものですが、焼けつくような暑さもまた我慢ならないところです。
この季節、観望は撮影前と決めたほうがよさそうです。
撮影後では、汗が接眼鏡の目当てについてしまいます。
PSTの観望では、視野周りを暗黒にして、じっくりと眺めてようやく模様が浮き上がってきます。
目当てから周辺の光が視野に入ると細かい模様を見ることは困難になります。
じっくり凝視しなければ模様が見えてこないのは、多分脳と視神経に関連して知覚に係る理由があるのだと思いますが、とにかくただ眺めるだけでは詳細な模様は見えてきません。
ですので、太陽望遠鏡を覗いたことのない方には目立つプロミネンス程度は見えたとしても、目立たないダークフィラメントや小規模なフレア現象、羊斑など多分見ることができないと思います。
逆に言えば、視力のよい熟練観察者であれば、多分自分では見えない詳細な模様が見えていると思われます。
画像では、プロミネンスやダークフィラメントの存在がよくわかります。
眼視では、より詳細な構造を見ることが可能ですが、画像にしてディスプレイで見る方が、断然お気軽です。
6月12日の太陽(Hα光による拡大撮影)
2024年6月12日9:11 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO800 1/10秒 11mm(35㎜換算50mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・トリミング
同じ撮影画像の調整バランスを変えた6月12日の太陽
PSTの透過光幅を調整し撮影した「黒点」
2024年6月12日9:17 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO800 1/15秒 11mm(35㎜換算50mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台)
黒点は、相変わらずぼちぼちです。