不在 | 速報いくのふ☆

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彼が居ないなんて、よくわからない

だけどコオロギの声で目が覚めて、
朝を待ち蝉が啼き、
息子が起きておっぱいを欲しがり、
朝食を食べいつものように一日がはじまる

お風呂に入っても、
どこか一箇所だけ温まらない箇所があるまま、
色々なことをやり笑ったり考えたり汗かいたり眠くなったり焦ったりぼんやりしたり、している

ほんとうに、ふいに、逝ってしまった


一瞬のことすぎて、
逝ってしまった本人も何が起きたのかわかってないのではないかと思うほど…。

農村に来たけれど、
育ちの良さが垣間見える、
おしゃれで走ることが大好きな彼…

わたしの結婚式で司会をしてくれて、
こちらが笑ってしまうくらい目を赤くして泣いていた
今春には実家の引越しも手伝いに来てくれた
そのときにお礼に一緒に食事した。
入籍の報告をしてくれて、
フィアンセから妻になった彼女のことを、
愛しくうれしそうに話して久しぶりに酔うまで飲んだ。


誰かが言った。

生き急いだよ…。

誰かは言った。

引き寄せちゃったな…。

また別の誰かは、

次へ行ったんだね。と。


わたしはわからない。

たまたまなのか、
決まっていたことなのか、望んでしまったのか、
何がどうなってこういうことになったのか、
意味があるのか無いのか…。

ただ、素麺を茹でていて、
ふいに彼が立ち寄ったような気がして、
とっさに素麺追加しかけて、
あ、もうお昼時にふいに立ち寄ってごはん食べていくとか、無いんだ…と我に返って、
強烈にさびしくなり、現実を思う。


生まれて…いつか死ぬ
これはただ命の自然

魂はどうなんだろう?
はじまりや終わりはないのだろうか…?

人間ってなんなんだろう?

ただの命の自然が、
どうして悲しいのだろう…

毎日何をやっているのだろう

これでいいのだろうか?


あの人は生きていて、
この人は死んで、

薔薇のような人生の人も、
シロツメクサのような人生の人も、
詩人も独裁者も修行僧も太った人も王妃も皆同じ、骨。

彼が骨になったとき、
なぜだか少しほっとした…。

肉体の死

感情の死

肉体がなければ、
愛しい
悲しい
うれしい
楽しい、は感じないのだろうか。


胎内記憶の話を聞けば、
生まれる許可を得、
自分で今世の使命を決め、
そのためのボディと母親を選んでいるそうだ。

魂の記憶と肉体の記憶

これは相反するだろうか?


魚の時代からDNAに刻まれた記憶…

たくさんの陰謀や戦火から逃れ生き残ってきたボディの記憶

意のままにするためにどれだけの洗脳をされてきただろう…
その中で生き残ってきた体
恐怖や不安がしみ込んでいる

誰かが言った

相当ずる賢いDNAじゃないと今ここにいないよね。と。

相当、しぶとい、のかもしれないよ。と答えた。

DNAの記憶に翻弄されるのでなく、
DNAの記憶を盾に生きる知恵として魂の使命を遂行していけたらいいのかな。

泣きながら、そんなことに思い至り、

それが彼のメッセージなのかなってぼんやり思ったりしている


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