どんな音楽も、
ロマンティックな映画も、
刺激的な小説も、
高級なお菓子も、
輝かないほど、
しあわせな変な人
“よもちゃん、
トンコツとお味噌とお醤油どれがいいかな?”
“よもちゃん、
明日お父さん帰ってくるね。
どこの駅までお迎え行こうか?”
“うわ~よもちゃん!
お月さん見て見て!
ポタポタして甘くておいしそう~”
“よ~もちゃん♩ありがとう♩
よ~もちゃん♩楽しいね♩うれしいね♩
よ~もちゃん♩大好きよ~♩”
側から見たらひとりでしゃべってひとりで鼻唄歌ってる変な人
眠れなかったり、
あちこち痛かったりくるしかったり、
でも、しあわせは別腹
よもちゃんの足なのか手なのか、
動くとうねうねお腹が波打つ
その凹凸をつかまえてコチョコチョして、
ひとりにやにやしている