『風と共に去りぬ』

読了。


しばらく余韻に浸っていました。



きっかけは、林真理子さんの『私はスカーレット』です。

著作権が切れたので、出版が自由になったようですね。


単人称で、読みやすい口笛


ですが、林真理子さんの版は完結していません。


そこで、続きを待てずに、図書館にある、キレイ目な文庫本から入りました。





言わずと知れた名作ですが、映画のイメージが強い❗

南北戦争という激動の時代で、波乱万丈すぎます。




時代背景が難しく、さらに、奴隷制度を続けたい南部の事情は、全く予備知識がありませんでした。


本文でも出てくる『アンクル・トムの小屋』での、奴隷制度の話が広まりすぎています。


個人的には、藤子不二雄の『タイムパトロール・ぼん』の、奴隷の逃亡を手助けする話が印象強いです。




リンカーンも、はじめは奴隷解放の為の戦いではなかったそうです。


南北、どちらが覇権を握るかの戦争であって、奴隷解放は、大義名分、綺麗事の後づけだったそうですね。



もう、紳士であること、レディであること、

礼儀作法や風習、常識、

やはり、現代を生きる日本人の私には理解しがたいところがあります。


ですが、確実に言える、とても面白い物申す

スカーレットの貪欲さ、
アシュレーの紳士として品位を保ちながら貧しくなること、


メアリーの清潔さ、
スカーレット、レット、ならず者の図々しさ、傲慢、


常に、対比して読者に叩きつけてきます。


なにが正しく、生きるためにはどんな矜持が必要なのか。


清く正しくありたい、とは、なんと大きな矛盾をはらんでいるのか。


だって、正しいなんて、結局、当人の主観、もしくは、属してる世界の基準でしかありません。


そして、この小説を読みながら、常に頭から離れなかったこと。




良い人は死に、世渡り上手な人が生き残る。




私たちは、図太くずる賢く利己的な遺伝子を持った子孫なんだな、と思いました。


勿論、そうじゃない人間の子孫もいるけど、圧倒的に生き残れる確率が高いから。




そして、貪欲さ、他者への想像力の欠如、
これが人間の進化と退化の鍵のような気がします。

今のウクライナ侵攻も、軍需産業が大儲けをしているそうですね。
スウェーデンは、軍需産業のフィクサーが多いそうです。





南北戦争が、1861年4月に始まります。


次は、アメリカの歴史について書きたいと思います。



また、よろしければご訪問ください。


ありがとうございました。