北欧は、ヒュッゲやスローライフ、高齢者が安心して年金暮らしできる等、良いイメージがあります。


ひとくくりにしていますが、スウェーデンはどうなのか。



サブタイトルの

『金持ち支配の影と真実』

に興味をひかれました。




まず、スウェーデンという国は、確かにイメージがいい。


日本では、北欧は悪いニュースも少なく、福祉国家の先端をいっている気がします。





読みすすめて、こんなにギャップがあるなんてと衝撃を受けました。




12章『歴史的事実と異なるイメージ操作がお得意』では。





ノルウェーと言えばバイキング。

8世紀から11世紀にかけてヨーロッパ各地を侵略してきた海賊集団ですが、誇らしくて格好いいと思われていますね。



ノーベル賞は、日本でも毎年受賞者が期待されたり、多分野の賞があり、平和なイメージです。


ですが、アルフレッド・ノーベルは生前、平和とは程遠い「死の商人」と呼ばれていました。

爆発物、弾薬を製造する約100の工場を有する大富豪です。

死後の評判を気にして、ノーベル賞が設立されたそうです。



高福祉はどうか。



16章「低額なようで実は高額な医療費のウラ側」では。



病院は、診断・治療まで待ち時間が非常に長く、中には医者に会えずに死んでしまう人もいる過酷な状況があり、そんな病院よりと直接みてもらえる民間の診療所に行く事が多いそうです。

民間は非常に高額で、一回で約12000円程かかるそうです。



歯科治療は、公的歯科でも一本の虫歯治療では9800円はかかり、民間では更に高額だそうです。



日本でスウェーデンの医療費が低額だとイメージするのは、20才まで医療費が無料で、歯科治療も23才まで無料だからだそうです。


とすると、中学生まで医療費無料で、すぐ治療してくれる日本の方が、いい制度だと思います。



しかも、17章「日本では考えられないほど低い医師の技術力」では。


医療知識が不足していたり、倫理観を疑うような医師がいるとのことです。



患者の病気を本気で治そうという気持ちが少ないとか、医者としてあってはならないことだと思う。



また、高齢者が安心して暮らせるわけでもなく、日本と同様に公的年金だけには頼れず、不安を抱えている人も多くいるそうです。









スウェーデンという国は、大富豪一族の15家族のみで、スウェーデンの証券取引所の時価総額の約70%の株を保有しているそうです。

約47,4兆円なり。




富裕一族が富の24%を保有している、とんでもない格差社会なんですね。


その中のヴァレンベリ家は、ヴァレンベリ財団を作り、銀行、軍事企業、環境ビジネス、5G。

世界の権力者と広いネットワークをもち、多大なる影響を及ぼしている巨大で高い立場にいる一族ということです。



軍事産業の黒幕、ということですが、輸出国ですね。軍事輸出額で世界第3位。


国内では約3万人が軍事産業企業で雇用されているというガーン



核兵器禁止条約にも署名しない方針だというガーン

産学官が連携して軍事産業を盛り立てている。



また、公平でクリーンで、腐敗や汚職の少ない国だというイメージもありますが、実際は非常に多い民間企業による巨大な汚職事件があります。





何故こんなに現実とイメージがかけはなれているのか、

もちろん、説明がありました。




ひとつは、国民性。
「ヤンテの掟」という10の戒めを説いたものがあり、スカンジナビアの人々が持つ集団的価値観があります。

つまり、「自分が人より優れていると思うな」という、自分の意見をハッキリ言わず、人との衝突をさける国民性があるそうです。

日本人以上に建前社会であり、社会体制にも逆らわない。




また、政府に不都合な情報をひた隠す公共メディア。



留学生への環境整備は良いイメージを植え付ける国家戦略。



まさに、二面性があり、二枚舌。



とっても怖い国なんだとわかりました。



世界の仕組みがわかった気がします。


何事にも光と影がありますね。




興味を持って頂けたら、ぜひお読みください。
読みやすくまとまっていますよ。