2022年08月08日(月)
隠岐諸島(おきしょとう)は、島根半島の北方約50 kmに位置する島々で、島後水道を境に島前(どうぜん)と島後(どうご)に分けられます。
島前は「島前三島」と呼ばれる知夫里島(知夫村)、中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)から構成されます。
これに対し、島後は1島(隠岐の島町)のみで、島後の面積は約242 km2で、日本列島では徳之島に次いで大きいです。
「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」
島根半島から分離して離島となったのではなく、海面の上下によって隠岐は島根半島と陸続きになったり離島になったりを繰り返しています。
隠岐と島根半島の間の水深が約70mなので、2万年前の氷河期には現在より海面が130mほど下がるので陸続きとなります。その後の地球の温暖化による海面の上昇によって約1万年前に現在のような離島となったようです。
「大山隠岐国立公園」
大山隠岐国立公園(だいせんおきこくりつこうえん)は、鳥取県・島根県・岡山県の3県にまたがって所在する国立公園です。
大山や蒜山、三瓶山などの山岳景観と島根半島、隠岐島などの海岸景観との調和が取れた公園で、山陰の中央部を代表する景勝地が集結しています。
「隠岐へのアクセス」
隠岐諸島への移動手段は、「フェリー」と「高速船レインボージェット」、「飛行機」の3つです。
所要時間は、七類港(松江市美保関町)と境港(鳥取県境港市)からフェリー(約2時間半)と、高速船(約1時間)が運航しています。
島前間の移動は、島前内航船が運航しています。
私は、撮影機材などの多くの荷物や車中泊するために、フェリーを利用しました。
島後と島前の全てを巡るため、フェリーを利用しなければならないので、フェリー到着・出航時刻を把握して、どのルートで回り、どこの観光スポットを巡るかを何度も練直して計画しました。
フェリーは、1日に数本しか無く、出発1時間前には待機しなければならないので効率が悪かったですが、これも、旅の良い思い出となっています。
「隠岐の島町」
隠岐諸島の玄関口である「西郷港」から旅が始まります。
「隠岐ジオパーク推進機構」
一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構は、隠岐ユネスコ世界ジオパークの有する 優れた自然、歴史・文化的資源を保全、活用し、国内外に向けた隠岐地域の情報発信し、隠岐ユネスコ世界ジオパークの発展に寄与することを 目的とした観光地域づくり法人です。
旅行計画するにあたり、パンフレットを無料で郵送して頂きました。
室内も新しく綺麗で、Wifiフリースポットで自由にPCを広げて作業できました。
「隠岐諸島の神社」
隠岐諸島の島々に神社が多い事に驚きました。
隠岐の4島には、今でも100社以上の神社がありますが、江戸時代には300社あったという記録があります。すべてに社殿があるわけでも、宮司さんが常駐しているわけでもありませんが、それぞれ地域の人たちがちゃんと信仰してお祀りしているそうです。
なぜ?隠岐諸島に神社が多いのでしょうか?
隠岐は、大陸からの玄関口で、朝鮮半島から船出すると、対馬海流の影響で最初に漂着するのは隠岐の確率が高くなります。
古代から隠岐には、大陸からの文物が入ってきました。
その一方、日本が攻撃された場合にも真っ先に攻められる可能性が高くなります。その上、都から見て隠岐のある戌亥(北西)は怨霊や魑魅魍魎がやってくるとされている方角の位置です。
それで、この国を神様に守ってもらおうと、多くの神社を祀ったという訳だそうです。
※「旅LABO本郷」HPよりお借りしました。
という事で、隠岐の島町に到着して、最初に向かったのは「檀鏡神社」です。
「檀鏡神社」(だんきょうじんじゃ)
高さ40mの左右から雄滝・雌滝が流れ落ちています。
雄滝は、裏側から見ることができるので別名「裏見の滝」とも呼ばれています。
「日本の滝百選」「全国名水百選」に選ばれている島後のパワースポットです。
写真で見たような水量は無く、写真を撮るのに苦労しました。
2021年台風9号の影響で各地で通行止めになっていましたが、この時期に間に合うように復旧してもらい、通行できるようになりました。
「玉若酢命神社」(たまわかすのみことじんじゃ)
「玉若酢命」を主祭神とする神社で、隠岐造りの本殿・随神門・旧拝殿、ともに国指定重要文化財になっております。
境内には国指定天然記念物である樹齢は2000年の「八百杉」があります
「本殿」
本殿を見た瞬間、屋根の曲線がなんともたまらん美しいと思いました。
「八百杉」
「かぶら杉」
根本付近から6本の幹に分かれている杉で、樹高38.5m、樹齢約600年と伝えられています。
県道沿いにあり、車を停めてすぐに見ることが出来るため、何か呆気ない感じがしました。
「岩倉の乳房杉」
樹齢約800年、樹高40m、幹回り11m、主幹は11本に分岐し、空気中の水分を吸収するために特異な形に発達しているそうです。
ここは、凄かった!
写真を撮っていると、上空で「シューッ!」と、何かが飛んでいった音がきこえました。
そして、あの枝の曲がり方を見て思い出した!
あの枝は、自然災害によって横に伸び出したのではなく、「天狗」が休憩するために、「天狗」が意図的にそのようにしたものだと。
「桜井識子さん」の本に書かれていた内容を思い出しました。
鳥居をくぐった瞬間、上からの冷気が下りてきてゾクゾックと鳥肌が立ちました。
あの音は、眷属が、人間が悪さをしないように上空から監視していたと直感しました。
ここは、他とは違う高貴な場所だと、皆さん感じると思います。
「屋那の松原・舟小屋群」
屋那の松原は、若狭の国から隠岐に来た八百比丘尼が一晩で植えたと伝えられています。
20棟ほど残された舟小屋は、杉皮葺きの屋根に浜辺の石が乗せられた舟のアパートです。
「白鳥展望台」
隠岐・島後随一の大パノラマが広がる国指定名勝及び天然記念物である白島海岸は、長い年月の風化や海食によって特異な風景美を作り出しています。
駐車場から歩いて数分で展望台に到着。
私は、こんなもんじゃ物足りません
「冬でも鮮やかなアジサイ」
ここのアジサイは、雪の降る頃まで、色づいているそうです。
それは、「対馬海流」がもたらす湿気が一因とも考えらえているからだそうです。
「白鳥崎展望所」
2日目に駐車場から1700m下った「白鳥崎展望所」に行くために再び来ました。
始めは、下るので楽だが帰りが・・・。
道中の状況写真。
これはまだマシの方で、
蛇がいないか心配でした。
一部分、土砂崩れで樹木が倒されている箇所がありました。
この場所を2回(往復)通りました。
後半は景色が良くなり楽勝でした。
後ろを振返り、帰りもこの道を上って帰ると思うと・・・。
写真では分かりづらいですが、強風が吹いており、私の最新撮影機材(ドローン)が期待通りの活躍をしてくれませんでした。内容は、最後に添付している動画をご覧になってください。
「浄土ヶ浦海岸」
海中公園に指定され、ダイビングの名所としても名高く、小さな島々が点在している多島海域で岩礁群と古松・透き通った海のコントラストが独特な場所です。
奥には、キャンプ場がありましたが、誰もいませんでした。
海が綺麗で天気が良ければもっと良かったといつも思っていました。
朝5時起きで朝の動画を撮ってみました。
「隠岐諸島」-(隠岐の島町)の動画(約7分)です。
今回、ドローンを使った撮影も試みました。
次は、「隠岐諸島」-(西ノ島町)の準備します。
動画とブログの更新は、時間かかるよね~。