異世界へようこそ~前編~
「ねぇ~もう帰ろうよ~真っ暗だよ~」萌乃が辺りを見渡しながら皆に言った。萌乃達はすっかり暗くなった森の中を歩いていた。
「なに言ってんの~多分もうすぐ着くんだから」みなみが後ろにいる萌乃に向って応えた。
絶対無駄だよ…萌乃は心の中で溜息をついた。
「みぃちゃんそんな事言ってるけど、さっきから全然見えて来ないよ、異世界の入口とやらの小屋」生来が辺りをキョロキョロ見渡しながら言った。
「私も萌乃に賛成だな~きっと無駄だと思うし…」夏海は冷静に言った。
なっちゃんだけか、私の味方は…萌乃は心の中で思った。
「萌乃もなっちゃんも何言ってるの…これからだって!って…見て目の前のあの小屋!あれだよ!」莉乃がそう言うと、少し遠くの方にある木々で隠れた小屋を見つけ、それに向かって莉乃は走っていった。
「「ちょっと待って」」みなみと、生来は声を揃えて莉乃の元へと走って追いかけていった。
「行くしかないみたいだね…」夏海はボソリと呟き、少しだけ溜息をつくと前へ行く3人の後へと追いかけていった。
「もう…なんでこんな事に…」萌乃は頭を抱えた。
久々にクラスで仲の良い5人と遊べる事になったと莉乃から聞いて、集合場所に来たのはいいのだが、何をして遊ぶのか聞かされなかったけど、森の中へ連れてこられるとは…
なんでも「異世界へ行ける入口がある」という噂を莉乃が聞いたらしい。雑誌や新聞等でも噂になった事があるらしくて、萌乃は何も知らなかった。その入口というのが、とある森の中にある古びた小屋の中らしくて、それで今こうしてその噂の森へとやってきた訳だ。
莉乃はその異世界へどうしても行ってみたいらしくて、その為には5人必要らしい…私以外の皆は今日の目的を知ってたらしい。私となっちゃん以外はノリノリらしくて、私だけ内緒で連れて来られた訳だ。
莉乃は目的を言ってたら着いて来なかったでしょ?と言ってきた、もちろん目的を伝えられてたら、こんな馬鹿馬鹿しい事に付き合わなかったが…
「異世界なんてある訳ないのに…」萌乃が静かに呟いた。遠くで夏海の「萌乃~はやく~」という楽しそうな声が聞こえた。
結局なっちゃんもノリノリだったのか…萌乃はそう思うとハァ~と深く溜息をし4人の元へと走っていった。
「で何するのこの小屋で?」みなみが楽しそうに莉乃に聞いた。
バタン
最後に小屋の中に入った萌乃がドアを閉める。
小屋の中に入って見ると中には何も無く殺風景だった。電気さえもないので萌乃以外は皆懐中電灯をつけている。
ずるいよね皆持参してるとか…萌乃は皆を恨めしそうに見た。
「向かい合って輪になって」莉乃がそう言うと、小屋の中心辺りで、皆が向かい合って輪になった。莉乃が鞄の中からろうそくとライターを取り出した。座り込みろうそくを地面に立てて置いた。
「なんだか怪談話でもするようだね」生来は楽しそうに言った。
莉乃はフフッと笑うと「皆、今から私がろうそくに火を付けたら、向かい合って手を繋いで、呪文を唱えながらろうそくの周りをグルグル回って」莉乃は4人に向ってそう言った。
「呪文ってなんなの?」みなみが梨乃に向って聞くと「耳鳴り様、耳鳴り様って唱えて」と莉乃が応えた。
耳鳴り様とか…なにそれ…萌乃は皆に気付かれない程度に溜息をついた。
「何で耳鳴り様なの?」生来が不思議そうに聞いた。「きっと異世界の入口が現れる時に耳鳴りでも起こるんじゃないかな?」莉乃は応えた。莉乃も耳鳴り様の意味は分からなかったようだ。
「皆、懐中電灯を消して」莉乃がそう言うと、莉乃以外の3人は懐中電灯の明かりを消した。
「私たちが手を繋いで、耳鳴り様と唱え続けてろうそくの周りをグルグル回る。このろうそくの火が何もしないで勝手に消えた時に、異世界への入口が現れるらしいから」梨乃が説明を続けた。
「それ5人も必要なの?」萌乃が少し呆れながら聞いた。「5人じゃないと駄目らしいの!だから萌乃が必要だったんだよ」と莉乃が応えニシシと笑った。
明らかに都市伝説とかそこら辺のレベルでしょ…萌乃はボソリと呟いた。
萌乃のテンションが下がっている中、「じゃぁ、早くやろっか」と夏海が楽しそうに言った。莉乃は早速ろうそくに火を付けた。
5人が手を繋ぐ、萌乃は心の中では早く帰りたいと思っていた。
「じゃぁ唱えよっか」みなみがそう言った。
続く
幸福の指輪のあとがき
どうも~いや~完結しましたよ(*^∀^*)
意外と結末が予想出来た人がいそうな感じがします。めーたんの「一度付けたら外さない事」というセリフでなんとなく展開を予想した人いるんじゃないでしょうか?
純粋な人は幸せのままゴールインすると思ったでしょう…
すいません自分、悪人みたいですw読者の期待を裏切る展開へ持っていくのが好きなんですwでもたまには素直な小説も書きますよ?今は短編で書きたい話が3つ程あります(^o^)丿
次もホラーになる予定ですがwん?幸福の指輪はホラーじゃないか?何の部類だろこれ(゜-゜)
まぁそういう訳で今回、小原推しの方には申し訳ない話となってしまいました。すいません(>_<)
最初は幸せの結末に持っていこうと話を考えてたんです。でも普通すぎて面白くなくてwひねくれた話こそ、正に自分の小説らしいと思ったので、あの結末に(*^∀^*)w
これはあまり自分の書いた小説の中で、気に入った作品とはなりませんでした。だって春ちゃんが可哀想すぎるんだもん!←自分で書いといて何言ってんだコイツw
春ちゃんは最後に気付いたのに!自分の力で手に入れてこそ、本当の幸せだと!作者の馬鹿!っておいw
それとちょっと気になってる人がいるかもしれませんが、めーたんが一体何者なのかは自分にも分かりませんw怪しすぎますよねwあの怪しい商人みたいな役はめーたんしか考えられないでしょう(^◇^)w
という訳で以上であとがきは終わりますが、最後に春ちゃん萌乃ちかりーなの可愛い画像を貼るので、どうかこんな自分を許して下さい(^o^)w
結局、萌乃を入れた画像になるところが自分らしい(>∀<)w

