広く未来を見据えて生きた三浦春馬さん(著書「日本製」を読んで) | ame1810のブログ

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 生前の彼の様々な場での発言から、彼は常に未来を見据えていたことがわかる。彼の生業としていたエンタメの世界のことだけでなく、彼が本業の合間に情熱をもって自ら取材し、亡くなる数か月前に出版された「日本製」も日本全国47都道府県の文化・芸能・歴史・産業における伝統を継承し、それを未来へ繋ぐことを目的としたものだった。本編では、彼が、取材先で、先入観をもたずに、直に見たもの、体験したものを感じたまま、飾らない言葉で語っている。私たち一般読者と同じ目線で語ってくれているので、私たちにとっては日本発見と言える一冊でもある。

各編の最後に付いているコラムでは三浦春馬が考える「未来」と「継承」について述べられている。若手の経営者あるいは生産者が伝統を守りながらも新しいことに挑戦する姿勢に感銘を受けたことを述べている。

 全編を通して感じるのは春馬さんの日本に対する深い愛情と誇りである。取材前の丁寧な心の準備が覗われる。

 彼は将来海外で日本の俳優として自国のことをいろいろ話せる機会が持てることを望んでいたのだ。