ささぴーさんの長い文章 ☆ぐぐたすからお引越し☆ -3ページ目

ささぴーさんの長い文章 ☆ぐぐたすからお引越し☆

Google+で公開していた舞台観劇、SKE48公演の感想ブログのアメブロ移籍版です。
めちゃくちゃ長い文章で感想書いてますが、お時間のある時にお読みください。

◎Twitter https://twitter.com/sasapy2016_MB

アリスインプロジェクト 2019年名古屋公演

「アリスインデッドリースクール楽園NAGOYA」 観劇感想 その⑤

 

 

 
 
個別キャストさんの感想は最後になります。
最後はゲスト出演の、高橋萌さん、若林倫香さんです。
 
 

◎竹内珠子役 高橋萌さん

自衛官コンビの「上官」のほう。
ただし、現場組の柏村のほうが先輩で、
珠子はキャリア組なので出世コースで立場が逆転する。
元々愛心学園の生徒で、卒業生として屋上に来る。

4年前のデッドリーでも珠子先輩で出演されてて、
それ以来の「楽園」での珠子先輩役。
藤井見奈子さんの柏村さんとは4年ぶりのバディになるんですね。
(私の初観劇は千秋楽だったので見れてなかったですが)

萌ちゃんって、少年みたいな活発さも見せるし、
女性としても色んな表情を見せることも出来るし。
Twitterにアップする写真もすごく美しいですし。

今回の珠子先輩は自衛官としては少年っぽくて。
柏村と接するときは随所に後輩っぽさが出てる。
上官としての部分もあるけど、どちらかと言えば。ですね。

ただ、学校の生徒と触れ合う時は、
お姉さんとして接する部分が多い感じかな。
時より、学校の先輩という部分も見えてますが、
どちらかと言えば、女性の優しさを感じ取れそうで。

自衛官としての活発さと優しさ。そして、先輩後輩の関係性。
萌ちゃんの珠子は脚本通りの性格を感じたような気がします。
本来はどんなキャラかと説明するなら、萌ちゃんの珠子先輩ですね。

アリスイン名古屋の出演者で
私の中で思い入れのある役者さんのうちの1人。
OS☆Uの元メンバーさんで、
去年の夏の卒業公演も観に行かせて頂きました。
後輩からめちゃくちゃ慕われているし、
その後輩たちが今のOS☆Uを作り上げていて。
パフォーマンスもそうだし、人間的にもそうだし、
いい後輩たちばっかり持ってますねと。公演観て思ったり。

何度か共演キャストさんの舞台の観劇をされてて、
数回お姿を見てます。
仲間想いのある素敵なお姉ちゃんだなって感じも受けてて。
東京の舞台でも何度か顔をお伺いしてますし。
ちなみに、今回初めて特典会でサイン頂きました。(笑)

現在も、OS☆U在籍時からのラジオ番組などを
いい形で引き継いで出演されていたり。
イベント司会など、名古屋を拠点にタレント活動されてます。
舞台も精力的に出演されていて、
7月のちくさ座での上演作品にも出演されるようです。
ちょっとのぞき見する感じで観に行こうかな。(^ω^)


◎竹内珠子役 若林倫香さん

前回の名古屋デッドリーでは、ノブちゃん役で初舞台。
名古屋アリスインに限って言うと、
チェンジングホテル、真まふで主演として活躍してました。

で、今回の珠子さん役。
個人的に一度は絶対観たい役柄だったので、
私の中の小さな夢が叶ったような。そんな気分です。

タイプ的に美人キャリアと言う見た目。
ロングヘアでさっそうと登場する感じ。
あまり現場と言うのが似合いそうにない雰囲気。
ちなみに、4公演とも完璧に髪型を変えてました。

でも、人と接する時には優しさがにじみ出て。
癒しの声で安心させてくれるような。
声をかけられるだけでも、心が嬉しくなります。

そんな中で自衛隊ジョークの部分で
公演ごとにアドリブのシーンも入ったりして。

エリートだから!っていうところを
お菓子のエリーゼだから!とか、
エリーゼのために!とか言ってみたり。
私は「こしあん先輩」って言われたとか。www
ちなみに、若林さん自身が「こしあん」が好きとのこと。
プレゼントする際は「つぶあん」じゃない方で。(笑)

もう、こういう楽しませぶりがホントに嬉しいですね。
若林さんって、事前にしっかりと尺や内容を考えて
ネタを差し込んでエンタメ性も入れる努力をされています。
当然、シリアスや、ここはきっちり演技する部分は
めちゃくちゃ真剣に演技はされていますが、
あくまでも、ここ行けるんじゃない?という部分で入れてます。

ちなみに、突発的なアドリブとか、出来ないみたいです。
もう、これは10代のころから言ってます。
私、台本が無いと、何も出来ないんです。。。。。と。(笑)

個人的にこのシーンが大好きと思った部分があって。
ユウちゃんが独りになって「夢」の中のシーン。
珠子先輩が「待たせてごめんね」という場面。
ここでユウちゃんを抱きしめてセリフを言うんですよね。

若林さんは東京の「ノクターン」でユウちゃんを演じてます。
このシーンでユウちゃんを抱きしめるのが
この物語の中では関連性は直接的なんですが、
別の作品とのパラレルワールドとして、
昔のユウと、今のユウが励ましているような気がして。
あるいは、4年前のノブが、今のユウに励ましている。
そんな拡大解釈も出来て、ジーンとしちゃいましたね。

4年前の世界と、過去の東京でのデッドリーと。
なんか、若林さんが活動されたアリスインのステージと
色々繋がっているのが感じ取れててエモかったです。



で、ここからは「若林倫香さんのファンとして」
色々書きたいことがありますので、
次を読みたい方は飛ばして「その⑥」へ進んでください。(笑)



Twitterでも、「ともにゃん出演していたのね。」
「活動されていたのね。」という声も色々伺いましたし。
今、何の活動されてるか把握していない方も
たぶん、居たりするのかなと思ったりしますので、
ここまでの経緯や、今の活動など知りえる範囲で書こうと思います。
イベントなどでご本人がお話になったことをもとに構成してます。

4年前の名古屋デッドリーでノブちゃん役で初舞台を踏んで、
その時にお芝居の楽しさや、
ダイレクトに歓声や称賛を受ける刺激を感じて、
ここから名古屋の大学に通いながら、
東京の演技系の事務所に入って活動されてました。

2年前に大学卒業後の進路を考えた時に、
家族の方や色々な方に話し合いを重ねた結果、
もっとお芝居を勉強し、自分の芸や技を身につけて、
芸能活動をメインとしたいと道を決めたとのこと。

中学生から高校生にかけて、アイドルとして、
SKE48のメンバーとして活動されてました。
その「SKE」の看板があったから舞台出演が出来てたので、
そうじゃなくて、自分の武器、評価、実力で仕事を得たい。

・・・・・・・ということで、
自分の武器をもっと磨くべく、新たな武器を持つべく、
イチから基礎のレッスンを受けたいと決めたようです。
大学の4年生からは学業以外の時間も出来たため、
東京に居を構え、事務所も移籍し、リスタートをしました。

ただ、舞台だけにこだわって活動した場合、生活が難しいので、
舞台俳優の活動とは別に、声優として活動しています。
現在入っている事務所は、声優系の事務所です。

去年から今年にかけて声優の活動をスタートしてますので、
まだ目立ったような活動はされていませんが、
スマホゲームのボイスとか、オーディオアニメの声の役や、
Vチューバーとしてキャラクタの声も担当しています。

今回のデッドリー楽園も声優の仕事やレッスンが忙しく、
なかなか名古屋での稽古の時間も取れないということで、
座組に合流できたのは、初日の前日の場当たりでした。
でも、事前に稽古動画など資料も見ていたようですし、
何よりもデッドリー作品の経験値の場数は非常に多いので、
ストーリーの流れも把握されてて、すんなり演技できたようです。

声優として活動はしてますが、
若林さんの活動の主軸としては舞台俳優と仰ってます。
将来は大きなキャパの劇場で演技をしたい。
天王洲の銀河劇場で演技したいというのも語ってましたね。

名古屋でも、アイドル時代は信頼できる先輩が居たり、
舞台に立つようになって、信頼できる演出家さんに出会ったり、
気の合う演者さんやタレントさんとも出会って。
東京でも同じように色んな方と出会いをされています。

そのきっかけもあり、
去年は劇団6番シードさんの舞台に多く出演されて。
今年の夏や、秋にも宇田川美樹さんの主宰舞台、
6番シードさんの舞台に出演が決定しています。

いろんな方が若林さんの夢の為に支えてくださって。
若林さん自身はもっと実力をつけるため頑張ってて。
駆け出しですが、「ステージ表現者」として日々努力されています。
お芝居は映像とかもありますが、
若林さんはステージの上のお芝居をやりたいと仰ってます。

いち隅っこの弱小ファンの私が、これを言うことは失礼かも知れませんが、
色んな方の支えの一部には、見守ってるファンの方々の力もあって。
ファンの方が居ないと私は活動出来てないと若林さんは仰ったり。
その分、ファンの方には真摯に向き合ってくださって。
時には仕事やプライベイトなど心配して貰ったりもしてますし。
ホント、すぐそばにいる様な、友達感覚になってますね。
いい距離を保ちながら、応援をしています。
たぶん、もっと多くファンの方は増えるはずと信じてます。

声優の活動もあるので、舞台出演の数も少なくなって。
観に行ける機会があれば1公演でも観に行きたいつもり。
なので、私も何度か東京に行けるように頑張ってます。
観劇が最大の応援だと思ってますし、
こういう感想を書くだけでも、活動の自信につながって欲しいし。


出来るだけこういう感想とかで書くことで、
ご本人のご意志を伝えることが出来れば良いな。
色んな人にも若林さんの事を知れ渡ればいいなと思ってます。

あの時、高いツインテールで劇場でパフォーマンスしてた、
あのともにゃんは舞台俳優、声優さんとして頑張ってますよと。
見ている方にお伝え出来れば嬉しい限りです。


今の若林さんの活動の基礎は、4年前の名古屋のデッドリー。
あの日の演技があったから、今も活動されていて。
そして、今回のデッドリー楽園の出演と言う、私にとっては奇跡。
ホントにキャスティングされたスタッフさんには感謝です。
出演の時間を作って頂いた事務所の方にも感謝です。
いちファンにとっても最高の思い出として、昇華できました。




ということで、その⑤は以上になります。

その⑥は「アリスインデッドリースクール楽園」のお話自体の
全体的な感想などを書かせて頂こうかと思います。

アリスインプロジェクト 2019年名古屋公演

「アリスインデッドリースクール楽園NAGOYA」 観劇感想 その④
 

 

シングルキャストさん、残り6人です。

 

 

 

 

◎橙沼霧子役 尾崎悠歌さん(Re:Clash)

映画研究部の副部長。2年生。
口ぐせが語尾に「っすよ!」と付ける口調。
髪飾りとか色々つけまくってて個性的なキャラクター。
ドキュメンタリー映画志向で、
常にカメラを携えている「ビデオカメラの女」

ただ、私個人的には、去年の8月~9月に
がーなさんが演じた東京でのキリコが印象強すぎて。
「楽園」「最果ての星」と続いた作品で
あのキリコのイメージが鬼のようにこびりついてて、
そのイメージの「払拭」が私の中の課題でした。

初日を観た時にその前任者キリコのイメージがあって、
ゆーかさんのイメージするキリコとせめぎ合ってました。(笑)
初日が私の中で不協和音だったのも、それがあったはず。

ただ、徐々に慣れていって
2、3公演目くらいでキリコの色に染まってきました。

個人的には楽天家っぽいキリコの部分より、
切ない部分のキリコの色を尾崎さんは良く出してたなと。
兄貴のエピソードを言う時の表情はすごく良くて。
あとイナリ先輩のことを想うキリコの表情も。

あと、ユウと絡んで演技するときはめっちゃ楽しそう。
さすが、普段グループとして活動する、
青木里菜さんと尾崎悠歌さんだけあって、
空気感の凝縮感や安定感と言うのは雰囲気で感じ取れました。
なーんか、楽しそうなんですよね。
空を飛ぶシーンの、ぶーーんのタンデムっぷりは良かった。

たぶん、アリスイン名古屋の舞台は初めてですが、
去年の2月にうりんこ劇場で上演された「七人の部長」で演じてて、
口から先に出る様な女子の演技をされてましたね。
そちらを数公演観劇させてもらったことがあります。

タイプが違う演技も観れて良かったなと思う所もありますし、
デッドリーの中でノビューンのどちらかも観たいなと思ったり、
いい感じで伸びしろを感じたりしました。


◎紅島弓矢役 ほしあいめみさん

元ソフトボール部、3年生、見た目「ヤンキー」「不良」。

特に「楽園」からは、それまでの「身の強さ」の部分よりも
「包容力」のあるベニシマが大きくなって。
優しさや全体への思いやりはさらに強くなったような。
カッコいい先輩像を作り上げたような気がします。

ほしあいさんのベニシマは
個人的には最初は「楽園」より前の
ビジュアルがカッコいいベニシマという印象でしたが、
徐々に包容力の強い「楽園」のベニシマなった気がしました。
一言一言のセリフが魂を宿っているかのように、
またそこに優しさが付いてきてセリフに安心感が。

キリコと同じように前作の「楽園」と「最果ての星」で、
栗生みなさんの演じるベニシマがキャラが立っていて。
同じく私の体に栗生ベニシマ先輩が染み込んでました。

そのベニシマ先輩の払拭は残念ながらできませんでした。
でも、ほしあいさんの演じるベニシマは
姉後肌というか、しっかり見守っているように見えて。
また違った別のベニシマとしてキャラを愛せるようになりましたね。

日々自宅に帰る度に、
今日の熱盛!のように、今日のベニシマ!みたいに
いいシーンを思い出すたびにベニシマ先輩が思い出せて。
名古屋のベニシマとして好きになったような気がします。

東京のベニシマ先輩も絶対的確立されてるんですが、
もう一人のベニシマとして認識できた。

特に大好きなのは、高森の爆破のシーン。
あの叫びは日々成長して行ってるシーンでしたね。
ミズキが泣き叫び、高森がアツく語っている。
その中で高森に対して叫ぶベニシマは日々重厚に。
そのシーンの印象が強くなってきたので、
別の日に他のシーンを見返したところで、
ベニシマさんの包容力を更に感じてきたのかなと思ってます。

終演して、栗生ベニシマと、ほしあいベニシマは
私の中でツートップと相成りました。


◎青池和磨役 和久田朱里さん(Star☆T)

愛心学園の生徒会長。
真面目、生真面目、学校風紀に厳しい。
でも、甘い所もありスキもありそうな気がする。
(だから、ミズキみたいな制服のヤツもいるのね・・・)

ユウの幼馴染のお姉ちゃん。
昔はアイドルになりたかった過去がある。
たまに羽目を外したい時もある。外したら最強。(笑)

和久田さんはたぶんベニシマの役をやるだろうなと私は思ってて。
ご本人も役をやるならベニシマだと思ってたらしく。
意外や意外の生徒会長役。

髪型も長めのボブっぽく、黒髪にして。
いかにも生徒会長の姿なんですが、
個人的には普段の表情がしかめっ面になっているのが
いい感じにキャラクターを作る形になっていて、
シリアスと、そこから緩んだキャラの方向に進むのが
めっちゃ可笑しさを産み出していたなと感じましたね。

特に、笑顔が苦手な会長が無駄に笑うシーン。
もう、笑ったときにおかしさしか感じられなくて。
というか、元々の普通の会長の表情も硬すぎて。
そこから、上演中の後半ではアドリブシーンに昇華したり。
せんだみつおの「ナハナハ」な笑い方はツボでした。
(ただ、世代間ギャップが客席で若干発生しましたが。。。。。)

これまでのアリスインの舞台でも
和久田さん発信のアドリブなシーンが多かったので、
ポイントは少ないながらもそういう場面が見れて良かった。
さすが、エンターテイナーって感じでしたね。

でも、シリアスな部分はきっちりとしていて。
焼却炉で自らの命を落とす前にシズカを諭す場面。
ラストあたりでユウと「これは夢」と話すシーン。
しっかりとシメるところはさすがだな。と思って。

アリスインの舞台ではやんちゃな役が多かったのですが、
2年前の真まふではリーダー的な役割をしていて、
途中で寿命を迎える役柄。
そこで後輩にメッセージを送る演技をしていて。

先輩としてのメッセージの強さ。
何か、真まふの時の演技を思い出しましたね。

特典会で3年目にしてついにご挨拶出来ました。(笑)
あと、特典会での「来て!」アピールが久しぶりに見れて。
「みんな、私のことが嫌いなんだぁ!」という名言も作って。
ホント、盛り上げ役。さすがです。www


◎氷鏡庵役 がーなさん

科学部の3年生。(部長ではない)

非現実的な出来事を解明しようと、
自分の知識をフル回転させて挑もうとする。
ただし、前のめり過ぎてマニアックな考え方になりがち。
目の前の事より壮大な部分で物事を考えてしまう。

孤独な存在と思いきや、科学部の仲間が居て、
2年の天城、曽我、3年の桐山、1年の古橋と名前が出る。
それぞれ専門知識があってチームとしては優秀。
混乱の中で、ヒカミの指示なのか、
自主的な判断なのか、火炎瓶や、爆弾と武器を作り出す。

今回のがーなさんのヒカミですが、
東京の「楽園」で工藤亜耶さんが演じたキャラの生き写し。
ヒカミって色んなタイプの役者さんが演じてきて、
例えばモデル系な山田恵里伽さんも演じてた役。
がーなさんはどんな方向性に寄せるか気になってましたが、
工藤さんの方向性と聞いて納得できましたね。

しかも、猫背っぽく、ストーリーテラーっぽく、
舞台の上にいるのが様になっていてましたけど、
だいたいはステージの後方で座ってたり。
深く考えている状態が多かった。

で、何か思い出したときに話すのは突然に。
がーなさんのキャラとは違う重い感じの話し方。
キャラっぽいのは笑って話す時くらいで概ね低めの声。

東京の時のキリコを忘れ去られるようなキャラの徹しっぷり。
キャラに沿って個性を出すがーなさんの演技特徴が出ましたね。
がーさんってコスプレのような感じでひたすら成り切る。
舞台の期間は稽古も含めてそのキャラになり切ろうとする。
役への入り方は物凄く努力されてるのは変わりませんね。

時には絶望を感じさせ、時には混乱に陥れ、
最後はユウへの希望の道しるべとなる。
いい役柄に出会いましたね。お見事でした。(^ω^)

今回は食料を仕入れた時の「ミルクティー」がネタになって、
ベニシマが違う飲み物を渡してしまうというアドリブがありました。
東京でもミルクティーは渡されるけども、
ちょっとそれサイズ小さいやろ!!というのはありました。

ブラックコーヒー、アップルティー、きな粉ミルク・・・・・
で、やっとミルクティー・・・・と思ったら「粉末」だったようで。www
名古屋デッドリー鬼畜ですね。

「悪意なき残酷さ・・・やっぱベニシマさん凄いっすわ」
・・・・・ってヒカミ先輩の中のもう一人の役柄が
叫んでいるに違いないです。ねっ、カメラ女さん!!(笑)



◎墨尾優役 青木里菜さん(Re:Clash)

漫才コンビ「ノ☆ビューン」のボケ担当、2年生。
ノブに誘われて1年の文化祭で即興漫才をし、
コンビとして活動し、2年での文化祭出演向けて練習中。
天然、自由、でも寂しがり屋、でもフリーダム。

今までのデッドリーのノブはかなりぶっとんだキャラになってて、
小動物のような動き(「パラドックス」の橋本瑠果さん)
白目など、変顔の百貨店(「ノクターン」、映画の「アジタート」の若林倫香さん)
それまでのユウの総決算(「楽園」の遠藤瑠香さん)
・・・とかなりハードルが高くなっていましたが、

ふたを開けてみると、青木さんが持っている
「ふんわりふわふわ、ふにゃふにゃにゃ」な感じのユウを作ってて、
青木さんなりの独自性のあるキャラを作りましたね。
もう終始「にっこにこ」で、ビーズ詰めたぬいぐるみにしたいくらい。

記憶のある中で「チェンジグホテル」のアホ部長(⇔組長)や、
「真まふ」のアンナちゃんとかは役を自分に寄せてる感じがして、
今回のユウもその感じはありますね。
ホント、自身への役の引き寄せ方は青木さんの得意技になってますね。

でも、ここ最近は演技の幅が拡がって、
しっかりと物事や情景を捕らえる力が付いてきて。
キャラクタに、演技の力が付いてきた。

更に今回は身体で悲壮感を表現する技が身に付いたのか。
オープニング前の「人が人を食べてる」のシーンの動作、
独り屋上に取り残されて絶望に暮れ悲観する動作など。

表情じゃなくて、背中を向けた状態で身体を震えて。
初日で全体的にぎこちなかった部分が多かった流れで、
絶望的になるシーンからしっかりと演技が成り立って行った。
座長でもある青木さんの自信のある演技力で上昇したんだろうなと。

ちなみに、一番最後のシーン、
「今日はどこへ行こうかな」というセリフの顔、
曇ってそうな顔になっているのは何か意味あり気だなと。
イメージ的には笑顔かなと思いましたが。
あれはなぜあの表情だったんだろう。


ゆっくりながらにはなるんですけど、
演技が巧くなっていく様が1年1年見えてきて。
去年の「レッキチ」からの2年連続の主演。
責任感も感じてきて、リーダーとしての頑張りも見えてます。
めちゃくちゃ感心しまくってます。

名古屋での舞台出演やアイドルとしての活動が多いので、
なかなか名古屋以外での舞台出演が少ないのですが、
もし叶うならば東京で実力を見せる機会があればいいですね。
アイドルとしての青木さんもそうですが、
俳優としての青木さんの色も更に見えてきたので、
なんかそういう機会も期待しちゃいたいですね。
2.5次元舞台とかキャラ性のある舞台を観てみたい。

SKE48の須田亜香里さんをアイドルとして憧れの存在、と
Twitterでいつの日か呟いてらっしゃったので、
SKE48のファンの私としては、
めちゃくちゃ青木里菜さんには親近感があるんですよね。(^ω^)


◎百村信子役 綾瀬麗奈さん(dela)

ユウを誘って、漫才コンビ「ノ☆ビューン」を結成した
ツッコミ担当の2年生。
しっかり者、人格者、ノブの行動を見抜くのに長けてる。

過去のデッドリーの作品でも、
ノブちゃんはおっとりして、大人しい演者さんが担当されていて、
どちらかというとユウのキャラが凄いから火消し役のような
支える様な演技が多かったように感じましたが、

今回の綾瀬さんのノブはお姉さん感が強くて、
更にユウと一緒に突っ込むときは変顔、キャラを作って、
なんか「ダブルボケ」のような状況も演じられてました。

青木さんのユウがふわふわ感があるので、
その自由さを見つつ、しっかりと歯止めを利かそうとする。

今回の「ノ☆ビューン」は個性と個性がぶつかっていて、
コンビで一体感のあるキャラクタを作っていますね。
たぶん、今まで観たデッドリーの中では一番のコンビ感。

綾瀬さんってキャラを飲み込む演技が巧いんですよね。
その役の事を理解して、更に旨味も出す感じ。
その旨味は今回は「優しさ」「お姉さん感」かなと。
今までのノブにはなかった「包容力」を打ち出せてた。

なので、エンディングあたりでのユウとの別れのシーンは
「ピンでやっていくんだよ」とメッセージ性が強くて。
もう感極まってしまいましたね。

というか、その前の1年前の再現のシーンが
めちゃくちゃ面白さが詰まっていて、
途中からはアドリブもそこにぶち込んだりしているので、
みんなとのユウとの別れから、緊張の緩和が生まれて、
そこで笑いを差し込まれて、更に別れのシーンが際立つ。

たぶん、この切り替えが出来るのは
ある程度、経験のある役者さんじゃないとできないと思う。
演出家さんの力もあるとは思うんですけど、
青木さん、綾瀬さんの経験も生かされているなと感じました。

あと、秀逸だったのが、ノ☆ビューンで残された屋上のシーン。
ゾンビに噛まれて進行が早くなり、
人間ではなくなっていくという姿でのシーン。
ホンモノのゾンビと言うか、視覚的に衝撃が強くて。
綾瀬さんの演技が凄いなとホントに感じたシーンですね。

若林倫香さんが出演してた映画「アジタート」での
船岡咲さん演じるノブがゾンビになってしまうシーンを
綾瀬さんが参考にして今回取り入れたとの事です。

船岡さんのは特殊メイクを施してのゾンビの表現。
それを髪を前に垂らして、片目を力強く見開き、
身体を強張るようにカタカタさせて、脚や指があらぬ方向になって。
舞台の上で映像に近い表現をしているのが物凄い。

言葉もカタコトになって発してるんですが、
最後に「もういいよ、ありがとうございました」と言う所で、
今までの人間だったノブちゃんの表情が出てきて。
ニコっとしながらドアに消えていく様は心を打って、
更にそこからユウが泣き崩れて、
青木さんの背中を震わす演技に移行していく。

文句なしで過去最高のゾンビのノブのシーンでした。
綾瀬さんの演力の凄さもあるんですが、
それを受けての青木さんの演技の返しも凄い。

で、綾瀬さんはあのゾンビのシーンは
結構なレベルで筋肉痛になっていたということで、
舞台の2日目で身体が結構大変と仰ってましたね。
とはいえ、5日目あたりまでクォリティが削がれていない。

私の中では「カメレオン俳優」というよりかは
「名古屋のキャラ姉ちゃん」と勝手に呼んで、思ってますが、
更にキャラになり切る姿は流石だなと感じてしまいました。
もう、綾瀬さん、観てる側視点で尊敬するし大好きです。


キャラを自分に引き寄せる、青木里菜さん。
キャラを自らに取り込む、綾瀬麗奈さん。

この2人が生んだ最強の「ノ☆ビューン」とお伝えしておきます。
 

 

 


その⑤に続きます。

次はゲストキャストの、高橋萌さん、若林倫香さんです。

 

 

アリスインプロジェクト 2019年名古屋公演

「アリスインデッドリースクール楽園NAGOYA」 観劇感想 その③

 

 

ここからはシングルキャストさんです。
12人の前半6人をその③、後半6人をその④で進めます。




◎黄市恵美役 小萌きるさん(ナト☆カン)

漫画研究会の1年生。
ノブとユウの漫才が大好きで、
常に持っているぬいぐるみの「ゲロタン」は、去年の文化祭で
2人がステージから投げたものを受け取って大事にして、
更にこのゲロタンを元に「トカゲの王様」という作品を生み出す。
想像力豊かな子ですが、引込みがちな性格で、
トラちゃんや、夏樹ちゃんに後押しされて発言できるくらい。

気の弱い性格の表現が凄くて、
あと、「お家へ帰りたい」と泣き叫ぶ演技が凄すぎて。
身体をめちゃくちゃ揺らして悲壮感を表現しまくってる。
表現が豊か過ぎる子ですね。と感じてしまいます。

食料のりんごパンを食べる時に泣き出して、
え?また泣き出すの?と思いきや、
嬉しい表情を見せてほんわかした顔になって。
凄いビックリしましたけど、なんか心が潤った。

まだ中学生と言うのがびっくりでした。
夜公演終わってから特典会に法令遵守で出れなくて。
もっと演技するとこ見てみたい子だなと感じましたね。
学生さんが主役の舞台とかで見てみたい。


◎堂本千十合役 倉岡芽生さん

別の学校、平泉女学園の2年生、新聞部所属。
愛心学園の映画部部長のイナリを取材する設定。

ちなみに、過去のデッドリーの作品で
「ビヨンド」では平泉女学園中等部の3年生。
「パラドックス」では高校1年生。
「楽園」では2年生になってます。
何故かこの子だけ作品追うごとに進級しています。(笑)

東京との比較でも書きましたが、
知的、冷静イメージだったキャラ設定が、
知的な部分はありますが、元気な部分が多くて。
小さくて可愛くて愛らしいキャラクターになってますね。

最初の場面でユウちゃんに自己紹介する時の可愛さ。
マジでヤバいくらいで心の声が漏れそうで。
あんな感じで好きをぶつけるぐらいに
近寄ってくれたら速攻抱きしめちゃいたい。(笑)

あと、ミズキとウザ絡みするところがめっちゃ良くて。
もう、最高すぎて良かったです。ナイスキャラです。
なんか、デフォルメキャラにしてキーホルダーにしたら
リュックサックとかに付けたら良くない?って言う位です。
もう手のひらにのっけて愛でたい。(笑)

それくらい、爆弾炸裂した後のシーンで、
泣き崩れるミズキを諭す堂本ちゃんの姿は
ホントに切なくて、めっちゃ良いシーンでしたね。

あと、見せる人が居ないと呆然として、
自暴自棄に悲しみを表現する姿も良いし。
誰彼構わず持論を面と向かって話をする姿は
緊張感を見ている側にも感じられてしまって。
個性の爆発が尋常じゃない演技をする子だなと思ってました。

キャラっぽい演技もシリアスな場面もきっちりこなしてる。
私の感情がまぜこぜにしてくれた立役者。
今回の私の中のお気に入り演者さんの第2位です。(^ω^)


◎村崎静香役 りんさん(La・花ノたみ/ぐるぐるPUNCH)  

生徒会長・青池和磨の秘書的存在。(ちなみに書記)
会長LOVEなコバンザメちゃんで
ある意味ストーカー的な存在。

東京で観たシズカの演技(最上さん)が強烈すぎて
そこと比べるとマイルドな感じで観ることが出来ました。
それでも、ウザさは結構伝わってて。
初日から日を追うごとにウザさが増してきましたね。

シズカの演技で映えるのが2つあって、
1つは前半までのウザい感じ。
2つは会長が焼却炉に飛び込むシーン。

会長を死なせないために必死に説得する姿。
そして、決断した会長を見て泣き叫ぶ姿。
会長が飛び下りてから、シズカが泣き叫ぶところって
台本には書いてないんですけど、
やっぱ、シズカとしてはここの演技は必要になりますね。

そこの叫びも良くて。
悲壮感に包まれて屋上に帰るシズカの姿。
この切なさもめちゃくちゃ良く表現できてますね。

この屋上に帰る時の演技が日増しに良くなって、
強い気持ちや、感情が高ぶってきたのかなって。
この作品の中でりんちゃん自身の演技の成長を感じてました。


◎辻井水貴役 金城詩織さん(ヤンチャン学園NAGOYA)

ツンデレっぽい感じの女子。
屋上で本を読んでいるのが好きな子。
口ぐせが「バッカじゃないの?」

とはいえ、もう劇だけ観て頂ければ
このキャラ理解できるような見た目なんですよね。
ゴスロリっぽい衣装(制服のアレンジ)で
髪もめちゃくちゃ巻いて思いっきりツンツンしていて。

毎度毎度誰が演じるというという所が注目で、
このデッドリーの中では名物キャラと言っても良いかもですね。

で、今回の金城さんのミズキは
結構このキャラに合いまくってる演技になっていて。
めちゃくちゃツンツンしてそうだし、
文句を言う時には目を見開いて強く言葉を発する。

この時の視線が凄かったです。
観る人に刺さるような見せ方で、気持ちがそこに向けられる。

かといって、女子っぽい仕草も見せる時もあり、
食料調達の時には甘いものが欲しいとか言い出すし。

この子が動くだけで何かが起きるんじゃないかという位、
眼で追ってしまうんですよね。
特にメインフレームから外れた演技で
何をしているか。色々気になってしまう。
たぶん、これまでの中でミズキでベストに入る勢い。

演技の凄さとは真逆で、特典会では恥ずかしがりの一面もあって。
色んな場面で可愛らしい所も見せて、いい子ですね。

私の中で今回のお気に入りNo1です。(ノ・ω・)ノ

あとはご本人の意志次第ですが、
他のお芝居で演技も観てみたいなとも私は思ってます。
演技を通すと光る部分が更に発揮されそうで。
金城ちゃん、個人的に、今後ちょっと楽しみです。


◎高森朝代役 要英玲羽さん(てぃんく♪)

ソフトボール部のキャプテン。3年生。
人格者として信頼されている先輩なんですが、
過去には自分の迷いから喫煙をして、
ベニシマが代わりにそれを庇ったということもあって。
直前に部員を助けるために体育館のドアを閉めて
自分が悪いことをしたと後悔することもあり。

強い先輩には見えますが、責任感が強くて、
噛まれたことも最後まで隠し通して、
爆弾の着火と共に命を落とすことを選択する。

不良になったベニシマと高森は対極になり、
でも、互いを想うことは強く、そこは対になっている。

爆弾のシーンでの要さんの鬼気迫る演技はすごく良くて。
ライティングも良いし、演技の叫び方も良かったし。
それまでのソフトボール部とか、ベニシマの関係とか、
最高潮の演技になっていて。とても良かった。

その最高潮までの演技ですが、
自身の責任を感じる部分は高森の内面が見え隠れしてて
いい強弱をつけて感情が出ていたなと思って。
でも、一番の爆発するところは一気に放った感じ。
タバコのくだりも良い感じで爆発しましたが、
爆弾のシーンは更に爆発出来ていた。

責任感強い子の放出の仕方ってこういう感じなんだって。
なんかそういうのも認識出来たような気がして。

初日から後半部分の流れがすごく良くて。
今回の高森はめちゃくちゃ刺さる演技でしたね。

日を追うごとに演技も更に良くなっていて、
要さんの演技も更に輝いてきてました。
凄く印象に残りました。


◎界原依鳴役 海江田菜摘さん

映画研究部の3年生。部長。
後輩からは「監督」と呼ばれているが、
個人的にはあまりこの呼ばれ方を好んでいない。
映画を撮る仲間が居たが、その間柄であることがあって
それをきっかけに映画を撮るのをやめた。

ベニシマと高森の間のストーリーと共に、
イナリの過去のストーリーって並行で存在して、
どちらも解釈して楽しむ感じがあるんですよね。

イナリの1年生の時の「仲間」とか、
キリコの兄貴のこととかもあって色々絡みがありそうで。
想像が膨らみそうな人間関係が見られます。
そこのサイドストーリーがもっと判れば、
イナリの事ももっと深く理解できそうな気がする。

海江田さんのイナリは物憂げな感じがよく表現出来てて。
ちょっと一歩引いた感じのイナリだなという印象。
ヒカミと衝突する場面はもうちょっと強くてもいいかなと思いつつ、
優しさが出ているイナリの印象でしたね。

たぶん、元々の作品の台本を見ても、
どちらかと言えば、イナリについては
優しめの雰囲気が似合ってるんだなと感じて。
そう考えたら、今回のイナリは正解なんだなと思ったり。

キリコに「撮るなと言われてもお前は撮るんだな」というシーン。
めちゃくちゃ優しさが染み出しているような気はしてます。

でも、「強さ」も徐々にですが良くなってきて、
私が最後観た日曜日の回では、
ヒカミに発するそのセリフが確実に力強かったと思います。
随所でも力強さが出ていてたと思うし、
海江田さんの演技の成長も感じ取れました。
 

 

シングルキャストさん残り6名。

続きは「その④」へ。