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COPDは、加齢によっても引き起こされますが
約90%は喫煙によるもので全身の炎症を引き起こし
フレイルの原因にもなり得るとされています。
労作性呼吸困難がある場合
COPDの重症度でいうと中等症程度と考えられますが
そのくらいまで進行しないと
医療機関に受診されない場合も案外多いです。
労怍時呼吸困難について、典型的な症状の例としては
同年代の人と同じペースで歩けなくなった
自分のペースで歩いていても息切れで立ち止まる
といったところでしょうか。
体を動かすと、酸素の必要量が増えますので
呼吸回数が増えますが
COPDの患者さんはエアートラップ状態となり
肺の過膨張を来しますので、横隔膜の動きが悪くなり
酸素を取り込むことが出来ず呼吸困難に陥るのです。
健常者の呼吸に必要なエネルギー量は36~70kcal/日に対して
COPDの患者さんは430~720kcal/日というデータもあります。
このように、効率良く呼吸することが出来ないことが
COPD患者さんに痩せの方が多くなる要因の1つとなるのです。
COPD患者さんが
このような形で痩せてしまうと
なかなかもとに戻りにくいので
食事面での工夫が必要となります。
エアートラップ状態になって酸素が取り込めないだけでなく
二酸化炭素が吐けない状態になり
高炭酸ガス血症に陥りやすくなるため
炭水化物の過剰摂取は避けて脂質多めの高カロリー食を摂取することや
食事を摂るだけでも、呼吸困難を来すようになった場合は1回の食事量を減らして回数を増やす
筋肉の原料となる良質なタンパク質を摂る
などの対策を行い体力キープを図るんです。
1度なってしまうと、完治しないCOPD。
喫煙されている方がいらっしゃるのなら
喫煙が1番の原因ですので
まずは卒煙から始めて下さいね。