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自律神経をより深く知ることで、ストレスと向き合いたい。
この思いからたどり着いた考え方が、ポリヴェーガル理論。
始まりのお話はこちら。
自律神経は交感、副交感の2種類だけじゃない…ポリヴェーガル理論①
この理論の内容だけでなく、具体的な例についても
ポリヴェーガル理論の視点からの考え方をご紹介してきました。
上の記事では
受験期のストレスに曝されたお子さんを例に挙げて
ポリヴェーガル理論の視点から
私なりに紐解いています。
受験に関するストレスや、その対処法については
さまざまなブログやサイトなどで、とりあげられていますが
受験期のストレス→心身の危険が迫るほどになってしまう→受験うつ
このような経緯で勉強が手につかなくなるお子さんが
どこかに、居るはずだと思っています。
今回は、この事についてお伝えしたいなと思います。
受験うつをポリヴェーガル理論で考える
受験期のストレスに曝され続けることも
かなり大変な状態ではありますが
そのストレスが長期化したり
さらに大きくなったりした場合に
いよいよ、心身の危険が迫って来たのだと
無意識の神経知覚(ニューロセプション)レベルで感知されることで
背側迷走神経による
シャットダウンが起こったと考えられます。
個人差はあるでしょうが
血圧低下、徐脈、無気力、無感動…
生命維持が最低限出来る働きのみを残して
機能を止めてしまったようになり
結果的に勉強が手につかなくなる…。
まさに受験という
「逃げられないし、抵抗も出来ない」という状況を耐え続けて
ついに「もう限界」になってしまったと言うことです。
当然、自律神経のすることは、意識に上がらないので
お子さん自身にも
どうしてこんなことになっているか
解らないんですよね。
お子さんがこのような形で
勉強が手につかなくなったになったときは
周囲の大人にとっては
何とかして、勉強させようと試みるかも?ですが
お子さんにとっては「これ以上は無理」という状態なのです。
ポリヴェーガル理論の視点で考えると
対処法としては
とにかく、安心、安全を感じられること
信頼できる人との絆を途切れないようにすること
いくつかの方法が紹介されています。
無意識の神経レベルでの癒しが始まることで
ようやく、回復への道筋が少しずつ見えてくるんです。
一進一退。もしかしたら、一歩進んで二歩下がり。かもしれませんが
地道な働きかけがとても大事なのです。
もしかして、思い当たることはありますか?
ポリヴェーガル理論は、私にとって「あぁ、そうだったんだ!」と
目からウロコ、衝撃を受けた理論です。
8回シリーズでご紹介しているので
全部読むと、かなりの長文にはなるのですが
①から順番にご覧いただけば、ご理解しやすいと思います。
病状によっては
精神科や心療内科などに御相談していただきつつ
この理論を参考に、お困りのことに対処なさってみてください。
ご興味ある方はこちら。