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唾液は、皆さんも普段意識もせずに
口の中に出ていますよね。
通常は1日に1~1.5L程出ていると言われています。
唾液はいろいろな働きがあって
よく知られているのは
消化酵素(アミラーゼ)が含まれていますので
糖を分解して細かくする消化作用があるんですよね。
他には、口を通して外部から入ってくる細菌などから体を守るための
免疫機能という重要な働きもあります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症と重症化には
あきらかな年齢依存性が認められていて
ご高齢の方の重症化率と死亡率は
若い方やお子さんに比べて有意に高いとされています。
一方で、この年齢依存性を十分に説明できる科学的根拠は
明らかとなっていないそうです。
新型コロナウイルスは
ウイルスエンベロープ上のスパイクタンパク質S1が
ヒト細胞膜に存在するアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体に
結合することで感染が成立します。
大阪公立大学などの研究グループは
生体に備わる自然免疫機構の一つである唾液の分泌が
高齢者では顕著に減少することに着目し実験しました。
健常者の唾液は濃度依存的にS1とACE2の結合を妨げる効果を示し
唾液に存在する好中球関連の正電荷(カチオン性)タンパク質の
ヒストンH2Aとエラスターゼが
S1-ACE2結合を顕著に阻害することを発見。
唾液中のタンパク質が
新型コロナウイルスの感染を阻害することを明らかにしました。
COVID-19の感染予防法や治療法の開発が期待されますね。
ですが、新たな研究や発見を待つまでもなく
すぐに対処できることがあります。
早速、唾液をしっかり出せば、感染予防が期待できるってことですからね。
唾液を良く出すコツは
「良く噛み・良く話し・よく笑う」ことだと思います。
唾液を作り出す唾液腺は使わないと
段々と機能が弱ってしまいますので
唾液腺の周りには顔の大きな筋肉が付いているので
筋肉を動かして唾液腺に刺激を与えましょう。
もう一つ唾液の作用を十分に発揮するために重要なのは
「鼻呼吸」をすることです。
普段口で呼吸してしまいがちな、お口ポカンの方は
唾液がいっぱい出たとしても、すぐに乾燥してしまい
唾液の効果が十分に発揮できないので
鼻呼吸を心がけてください。
基本的な感染予防対策も忘れずに続けつつ
唾液をしっかり出して、感染予防してくださいね。
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