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切り傷、擦り傷、やけどなど創傷(ケガ)は
亡くなってしまうほどの大ケガでなければ
命に関わることは無いのですが
治癒までの痛みや生活の不便さもありますし
美容上、傷跡を残したくないという観点からも
風邪と同様に、常に治療法の開発が望まれていると思います。
創傷というものは
周辺の上皮細胞が集団で損傷した箇所に移動し
傷を埋める自然治癒力によって治癒するという過程が必要です。
有効な治療法の開発には
細胞集団の移動メカニズムの理解が重要となってきます。
実は魚類の創傷治癒は、ヒトのそれより数十倍速いとされていて
魚が人の50倍の速さで傷を治す仕組みの一部を
山口大学、武蔵野大学、東京大学などの研究チームが解明したそうです。
傷を塞ごうとする細胞を誘導する「リーダー細胞」が増えることで
修復範囲が広がる様子を確認したとのこと。
ヒトでもこの「リーダー細胞」を増やす技術や薬が開発されたら
治療期間の短縮や傷痕を残さない手術方法が可能になるかもしれません。
今後の研究に期待できますね。
詳しくはこちら。
https://www.pnas.org/doi/abs/10.1073/pnas.2119903119