夜間摂食症候群(nocturnal eating syndrome:NSE)って?
これは、寝る前や、途中で起きてしまった時に
どうしても食べる事を止められずに無茶食いをしてしまう事です。
そして、無茶食いの結果、朝の食欲がなくなり
最悪、二次障害として、うつ症状を呈することもあります。
一般的には、このような食事のコントロール不能は
摂食障害でみられ、摂食障害は女性に多い障害ですが
このNESは、女性ももちろんいますが
男性にも多いという特徴があるそうです。
NESは摂食障害の1つ
NESは摂食障害の1つで
1955年頃から肥満者に多い食事のパターンとして
報告され始めたそうです。
具体的には
夕食後から夜中に1日の総カロリーの25~50%を食べてしまい
さらに一度寝ても、また起き出してまで食べてしまうことが
1週間に2回位あるというものです。
夜中に食べる結果、不眠と
朝食が食べられないことを伴います。
NESは治療が必要です
NESは中高年、女性だけでなく男性にも多いそうです。
NESになる典型例としては
仕事量が多く集中力を必要としていても
自分に仕事上の裁量権がないことで
そのストレスを夜間の食欲で解消するというパターンだそうです。
最初はメンタルな問題があり食べてしまい
食べ続けるために肥満になると考えられています。
また、肥満になることにより引き起こされる
糖尿病、脂質異常症、高血圧などを伴っていることもあります。
治療は薬物療法以外に
認知行動療法といわれる精神療法があるそうです。
物事のとらえ方が望ましい方向に変われば
行動も望ましくなるという考え方で
肥満、過食症、うつ病などでも有効とされています。