ご訪問ありがとうございますニコニコ
 
皆さんの身近に
 
認知症の症状がある方はいらっしゃいますか?
 

認知症といえば、アルツハイマー型認知症や

 

脳血管性認知症、レビー小体型認知症など

 

徐々に進行していくものや

 

いったん発症すると元には戻らないタイプのものが

 

思い浮かぶかと思います。

 

 

 

認知症の症状が見られる病気はたくさんある


認知症の症状が見られる病気はこれらだけではなく

 

慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、栄養障害、脳炎に

 

甲状腺機能低下症といった、ほかの病気によっても

 

認知症の症状が出ることもあるのです。

 

 

 

 

 

元の病気の治療で認知症の症状が改善することもある


このような認知症の症状(以下認知機能障害と呼びます)は

 

元の病気を治療することで

 

良くなる可能性があるとされています。

 

そのなかでも、時に手術が必要になる

 

認知機能障害の原因となる病気として慢性硬膜下血腫

 

正常圧水頭症、脳腫瘍などがあげられます。

 

慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症は

 

比較的よくみられる病気で

 

手術で認知機能障害が回復することも多いのが

 

特徴と言われています。

 

 

 

 

慢性硬膜下血腫って?

 

慢性硬膜下血腫とは、ご自身でも覚えていないような

 

軽い頭部打撲などの頭部外傷後に

 

通常1カ月程度をかけて

 

脳を覆っている硬い膜と脳との隙間に

 

じわじわと血液がたまってくる病気です。

 

 

 

 

たまった血液が脳を圧迫しはじめるのに

 

打撲などの外傷後1カ月程度かかることから

 

病名に「慢性」という言葉がついています。

 

その結果、頭痛、物忘れ、失禁、歩行障害などの症状が徐々に現れます。

 

 

 

正常圧水頭症って?


正常圧水頭症とは

 

脳内を流れている水(髄液)が頭蓋骨内に

 

通常より多くたまってしまう病気です。

 

脳腫瘍やくも膜下出血などが原因で起こるものもありますが

 

原因が明らかでないものもみられます。

 

こちらも数カ月をかけて

 

徐々に物忘れなどの認知機能障害、歩行障害や

 

尿失禁がみられるようになります。

 

 

 

 

 

検査や治療は?

 

そのような患者さんが外来に受診されたら

 

全身状態や症状などから頭部CT検査を行い

 

必要であれば脳神経外科に紹介しています。

 

脳神経外科に受診されても、医師の判断により

 

CTやMRIなどの画像診断により脳の状態を検査します。

 

慢性硬膜下血腫は、この時点で診断がつきますので

 

血液による脳の圧迫の程度や症状出現の有無によって

 

手術が必要かを診断します。

 

いずれの疾患も手術が適応となった方は

 

手術によって大部分の患者さんは良くなるそうです。

 

 

 

 

 

 

早期診断・早期治療を

 

寝たきりになるほど状態が悪化している場合や

 

気づかずに長期間そのままになっていた場合などは

 

残念ながら脳神経外科での治療は難しくなりますので

 

早期治療がとても大切です。

 

ここ1カ月の間に急激に認知症が出てきて進行した

 

転びやすくなった、お手洗いを失敗するようになった

 

などの症状がみられたら

 

早めに脳神経外科などの医療機関に受診なさってくださいね。

 
 

 

 

 

 

脳の働きは複雑ですね。

よろしければご覧くださいニコニコ

右矢印4つの認知症…種類と初期症状について

右矢印高次脳機能障害って?

右矢印『てんかん』は身近な病気なんです。

掲載時時点の内容です。ご了承ください。