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6月には歯と口の健康週間があります。
口から続く消化管は、飲食物を通して
日常的に細菌が体内に入り込む場所というのは
これまでも何度かお話してきました(体の中なのに外なのです)。
厚生労働省と日本歯科医師会等は
80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという
8020運動を推進しています。
お口の健康について何度か取りあげて来ましたが
生活習慣病とも関係あるんです。
このことについてお伝えしたいなと思います。
口腔内フローラが崩れると歯周病に原因に
お口の中も腸内と同じように、善玉菌、悪玉菌に
どちらの菌にもなりうる日和見菌が存在します。
これらの無数の細菌が共存している環境を
口内フローラと呼びます。
ですが、歯磨きが不十分だったり、砂糖を過剰に摂ったりすると
歯垢(プラーク)がつくられ
口内フローラのバランスが乱れてしまいます。
この口内フローラの乱れが
虫歯や歯周病に動脈硬化、心筋梗塞といった
生活習慣病を引き起こす原因になると言われています。
歯周病と生活習慣病の関係?
歯周病になると歯と歯肉の間に隙間ができ
血管内に細菌が侵入しやすくなります。
細菌の感染により血管内に炎症が起きると
それを修復しようとLDL-C(悪玉コレステロール)が増加するため
結果として動脈硬化や心筋梗塞に繋がります。
その他にも、歯周病は糖尿病を悪化させるため
血糖コントロールにも歯周病の治療が必要です。
歯周病対策は?
①悪玉菌のエサとなる麦芽糖を控える
麦芽糖は、白米などのでんぷんを分解するとできるので
白米を食べた時などは
悪玉菌が増えやすい環境となっています。
ですから、歯磨きを徹底するなどの注意が必要です。
白米に対して玄米や雑穀米は
でんぷんが少なく食物繊維が豊富なので、血糖値も上げにくく
さらに、口内フローラのバランスも
乱しにくいのでおススメだそうです。
②唾液分泌を促して口の環境を整える
唾液は、口の中の粘膜についた菌を
洗い流す洗浄作用があり、病気になるのを防いだり
口臭を予防したりしてくれる働きがあります。
唾液の分泌量を上げるためには
食物繊維を豊富に含むキノコ類や海藻類、野菜や
果物等を摂取することが効果的と言われています。
特にリンゴは食物繊維が摂れるだけでなく
リンゴ酸という成分が
お口の中の悪玉菌を殺菌する効果があるそうです。
入れ歯洗浄剤にも含まれているこの成分は
天然の口内洗浄剤とも呼ばれており
口臭予防の効果も期待できます。
ですが、果物には果糖も含まれているので
食べすぎには注意してください。
③グルタミン酸のチカラで唾液の分泌量を増やす
昆布に含まれる旨み成分で
このグルタミン酸を摂ることも
唾液分泌には効果的だそうです。
これを摂取すると脳が食事をしたと錯覚するため
唾液分泌が長時間持続します。
このグルタミン酸を手軽に摂れるものとして
昆布茶がおススメですが、塩分があるため
気になる方は
水に昆布を浸して作る昆布水にしてみて下さい。
お口がよく渇く、虫歯が増えたなど
自覚症状がある方は、お試しになると良いかと思います。
④朝起きたら歯磨き
寝ている間、お口の中では雑菌が繁殖しています。
起きてそのまま飲食すると
お口の中の雑菌を飲み込んでしまい
腸内環境にも悪影響となるそうです。
まずは、起きたら歯磨きをする習慣を
身につけると良いらしいです。
朝食を摂ることも
口内フローラを整えるために重要で
朝は最も雑菌が増殖している時間帯なので
朝食を摂ることで
唾液分泌を促し、唾液の作用で洗浄することが期待できます。
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