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むくみがある方、いらっしゃいますか？
むくみは年齢問わず、女性に多い印象があります。
夕方になると、私も足にむくみが出てきます。
むくむと体が重だるいだけでなく
気持ちまでズーンと重くなってくる気がします。
馴染みのあるむくみの症状の中に
病気が隠れていることがあります。
このことについてお伝えしたいなと思います。
「だるいし、足がむくむんです。体重も増えてしまいました。」
患者さんがおっしゃいました。
確かに象の足みたいにパンパンです。
むこうずねを指で押すとポコッとへこみます。
尿検査では尿蛋白が３＋でした。
むくみに蛋白尿(３＋以上）…
これはネフローゼ症候群が疑われます。
ネフローゼ症候群とは？
尿の中にほとんど漏れないアルブミンというタンパク質が排出され
その影響で血液中のタンパク質も減少して
血管から水分が血管から逃げてしまい
血液の量が減って尿量が減少します。
そうなると全身に広がった水分が
浮腫（むくみ）として出てしまいます。
この状態ををネフローゼ症候群といいます。
むくみがひどくなると
胸部や腹部に水がたまることがあります。
またお子さんもネフローゼ症候群になることがあり
腸がむくんだり
血液量が減ることにより腹痛、下痢、嘔吐
といった消化器症状が現れることが多いそうです。
重症にってしまうと腎臓以外の臓器にも
悪影響を及ぼすこともありますが
自覚症状に乏しく、健康診断ではじめて分かる場合もあります。
検査や診断は？
尿や血液中のタンパク質の量などを調べるために
尿検査や血液検査を行います。
全身に影響が出てないかも確認する必要があるので
腹部エコー、腹部CT、胸部レントゲン検査や胸部CTなど
必要に応じて追加されます。
腎臓の組織検査(腎生検）も行われることがあります。
診断基準がありますので
それに照らし合わせて診断されます。
治療が効果があれば浮腫も軽減し
症状改善すると考えられます。
気長に通院して病気とうまく付き合っていきましょう。
単なるむくみと思っていたら
病気が隠れていることがあります。
日によって変動があったり
症状が軽減するのであればよいのですが
どんどん悪化するなどの場合は
そのままにせずに医療機関に受診なさってくださいね。
