ご訪問ありがとうございます
勤務先の外来にお子さんが受診された時には
ご本人や付き添いの保護者の方から
「嘔吐に下痢があって熱も出たんです。お腹も痛いって言っています。」
とか
「ノドが痛くて熱があります。」
とかの症状の説明があります。
病気の診断に結び付く
典型的な症状や所見などがなければ
症状の聞き取りや診察だけで
診断がピタリと決まることはそう多くありません。
嘔吐、下痢に熱が出た。とか
ノドが痛い。など
感染症が疑われる時には必ずお訊ねしています。
「ご家族や身近な方、学校などで何か流行っていませんか？」
お子さんなどに付き添われたことがある方や
ご自身が受診された時に
これまでに、このような質問は
１度や２度はされたことがあると思います。
よく耳にする質問だとは思いますが
これに対するお答えによっては
ほぼ診断がつくくらいの重要な情報と思っています。
症状が嘔吐や下痢なら
ノロウイルスなどの
感染性胃腸炎の方がいらっしゃるとか
他には、細菌性腸炎にかかっているとか。
症状がノドの痛みと熱なら
溶連菌感染症や咽頭結膜熱など
ですかね。
抗生剤の投与が必要かどうか
など必要な治療の判断の参考になります。
身近なところで流行っている感染症があれば
その感染症にかかっているかもしれないと推測しながら
詳しい問診や診察などを進められるので
ご家族や身近な方
お子さんなら学校、塾など
大人の方なら職場や趣味の活動など
周囲で何か流行っている感染症があれば
受診された時に
是非教えていただきたいなと思います。
患者さんにとっても問診や診察が
スムーズに進み、的確な判断により
治療に結び付きますので
これからも、皆様ご協力お願いしますね。
