ご訪問ありがとうございますニコニコ

 

日ごろから

 

特に病気がない方でも、病気がある方でも

 

「卒煙(禁煙)しましょうね。いつでも声をかけてください。」とか

 

「どうせできない、なんて言わずに卒煙しましょうね。」とか

 

「何度でもチャレンジですよ。」

 

こんな感じで

 

喫煙されている方に声をかけています。

 

 

 

 
 

 

 

 

そんなある日の患者さんとの会話です。

 

この患者さんは

 

喘息があり通院治療をされています。

 
女性患者
私、喘息があるから本数を減らしています。以前は1日40本吸ってたのにいまは10本なんです。これだけ減ったらもうすぐやめれますよね?
 
 
 

この患者さんは

 

私に賛成してほしいんですよね?きっと。

 

ご希望に沿って

 

そうですねもう一息ですねと言ってあげたいですが

 

ここは心を鬼にして…

 

 

 
女性医師
いえいえ残念なお知らせがあります。本数を減らした分、1本当たりの思い入れが強くなり、よりやめにくくなるということもありますよ。
 

とお答えしています。

 

ああ、なんて冷たい返事。ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、本当なんです。

 

ニコチン切れのイライラとは

 

あまり関係ない部分での依存

 

心理的な依存が強くなる危険性があるのです。

 

 

 

 

 

 

本数を多く吸うのがオススメ

 

と言っているのではなくて

 

良かれと思って本数を減らしたことが

 

かえって卒煙を難しくすることがある

 

という事です。

 

そもそも

 

たった1本吸っただけで体への害が多いですし

 

本数を減らしてもご自分にちょうど良い吸い方をする

 

深ーく吸うとか、1本きっちり吸うとかして

 

ニコチンが体に不足しないように

 

無意識に調整しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 
女性患者
私、仕事中は吸わなくても全然平気だし、すぐやめれると思います。
 
 
女性医師
いえいえ、それは仕事が終わったらすぐ吸えるから我慢できてるだけですよ。
 

 

といろいろおっしゃる言葉に

 

1つ1つきついコメントを差し込んで…

 

今は全く卒煙するつもりがないご様子なので

 

いつでもその気になったらどうぞ!

 

とパンフレットを押し付けてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初にもお伝えしましたが

 

この患者さん喘息があるんですよね。

 

喫煙される患者さんがよくおっしゃるのが

 

「まだタバコが吸えるから重症じゃない。」

 

いろんな患者さんからこのセリフお聞きしました。

 

なんと恐ろしいタバコちゃんの魔力。

 

喘息患者さんでなくても

 

風邪をひいた時にもこのセリフは耳にします。

 

「咳が出るけどまだ吸える。」

 

 

 

 

 

 

 

ほんと

 

このような様子を日ごろから見ていますので

 

卒煙することに踏み切れない方が多くて

 

ご本人の卒煙しよう!という意思が必要かを痛感します。

 

ですが、一方で

 

禁煙できるかわかんなーいとか言いながら

 

軽ーく治療を受けられて

 

さっと卒煙できる患者さんもいらっしゃるので

 

不思議だなと思います。

 

心理的依存の強さにもよるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

卒煙しようかな?軽い気持ちでいいんです

 

ちょっとでも思ったら試しにやってみる価値はあると思います。

 

失敗しても何度でもチャレンジ出来ます。

 

喫煙されるご本人でも、ご家族など周囲の方でも

 

一度禁煙外来にご相談くださいね