星オタ的酔狂 その3 | 昭和な望遠鏡で昭和な星見

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更新は不定期です

星オタ向けの記事でーす。
そっち系でない方は読むとがっかりすると思いますので早々のブラウザバックをおすすめしまーす。

さて、先月24日に書いたコルキットスピカをいじったブログで、「焦点距離が9mmくらいのH.M接眼鏡で月を撮ったら色収差の出方も違うかも、でもそんなH.Mでコリメート撮影できるのはスマホだけか」みたいなことを書いた。

星オタ的酔狂 | 昭和な望遠鏡で昭和な星見 (ameblo.jp)

書いた以上はやってみよう。
そのためにはコルキットスピカとスマホをドッキングしなきゃいけない。
しかし今回は眼レンズが小さい焦点距離一桁mmのH.M接眼鏡が相手、当然アイレリーフも無いに等しいからいつものユニバーサルクイックブラケット(←今回正しい商品名を初めて認識w)では光軸が出そうもない。

なので(一応)微調整のできるユニバーサルデジスコピックアダプター(←同じく正しい商品名を初めて認識w)を使うことにした。
しかし、こいつは微調整ができる分だけ色々とツブシが効かない実は困りモノであんまり使ったことがない。
特にコルキットスピカにスマホなんて組み合わせは Out of 想定のいいところだろうから、きちんと機能させるには事前の道具立てが必要。
ということで手元にあるパーツをあれこれとっかえひっかえトライした結果結局こんな風になった。
やっつけ感満載w。


今回チェックする接眼鏡はなにしろ眼レンズが小さい。
メインの比較は左端のH.M8mm と 中央の Or9mm だが、コルキットスピカの限界性能を見るべく Or5mm も比較に加えた。

こうしてみるとH.M8mm と Or5mm の眼レンズサイズはいい勝負。

スマホで覗かせた H.M8mm の視界はこんな感じ。
なんと視野環まで全域が見える、スマホスゲー( ゚Д゚)。
こうしてみると結構見かけ視野は広い(でも目を近づけきれないので肉眼で一度に全角を見るのは無理)。


ちなみにOr5mm の視野はこんな感じで余裕の全域カバー。

Or9mm にいたっては手持ちもイケそうなレベル。

スマホの「拡大鏡」機能で中心部分を拡大するとこんな感じ。

H.M8mm。


Or9mm 。


この段階でH.M8㎜の方が青ハロが少ないのが分かる。
しかしH.M8mmの像のコントラストは非常に悪い。
なにせ半世紀以上前の代物なので「H.Mだから」と言うのもあるが、コーティングとか内部のつや消しとかの作り込みのレベルの低いのも要因だろう。

それぞれの画像の画素等倍像はこんな感じ。 


H.M8mm.。


Or9mm。


コントラストの差は歴然なので、H.M8mm の画像のγ、コントラスト、明度をいじってOr9mm の像に近づけてみた。

こうしてみると中心像だけなら Or9mm よりクリアに見える😲。

出来の良いH.Mなら眼視でもこれくらいに見えるんじゃないだろうか?


それにしても、H.M8mm と Or9mm の像サイズはほとんど変わらないな。
どっちかが旧JIS規格の±10%を逸脱してるか、または Or9mmが-5%ちょっと、H.M8mmが+5%ちょっとづつずれてるかってとこだろう(別ブランドがH.M9mmとかで売ってたりしてw)。

ある意味非常に比較しやすくて記事的には👌だったけどね。

上の撮影時の倍率は約 47 倍で、まぁ口径的にはおせっかいな「これくらいまでで使いましょうね」的ガイドライン倍率だが、像を見る限りまだ倍率かけてもイケそうな感じ。

で、Or5mm 84倍で撮影してみたのが↓。

画素等倍像。

 

スピカは口径40mmとは言っても有効径はフード内径の37mm程度なので一般的には84倍は過剰倍率だが、画像を見る限りはまだ実用的なレベルに見える(個人の感想です)。

明るさの制限はあるものの、まともな接眼鏡を使えば観望で楽しめる範囲は広いと思う。

 

と言うことでコルキットに関する酔狂記事は一応打ち止めとする。

 

 

ところで昨日アメブロの広告欄にこんなメッセージが表示された。

広告データの化けたもんだと思うが、いかにも怪しい暗号文に見える。

同じようなものが評された方いますか?