画廊ではたらく専務のアメブロ -4ページ目

ボッティチェリは樽体型

以前、エルグレコの名前について書いた。


クリック エルグレコという名前

画廊ではたらく専務のアメブロ-受胎告知 エルグレコ


エルグレコってのは本名ではない。

「ギリシャ人」って意味。出身地がそのまま愛称となったわけ。

このたび無事が確認された、気仙沼ちゃんのような愛称だ。



他にも本名じゃない画家はいる。

クリック 受胎告知 ティントレット


ティントレットもそう。
画廊ではたらく専務のアメブロ-受胎告知
家業が染物屋(Tintore)だったので、ティントレット。


この名前はどうだろ。たとえるなら王貞治のことを「ラーメン屋」と呼ぶような感じだろうか。

そう呼ぶ人はあまりいないと思うけどね。



続いてボッティチェリ

画廊ではたらく専務のアメブロ-春
クリック 春 ボッティチェリ


お兄さんが酒飲みで太っていたことから小樽という意味のボッティチェリと呼ばれたらしい。

兄さんのことまで持ち出された愛称ってのは思いつかないけど、近いものとしては高木ブーかな。



名前だけでも面白いね。


画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ 読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊 銀座

肖像画は語る

こないだ大塚国際美術館に行ってきた。目的は西洋美術史家、木村泰司先生の講座を受けること。


講座はシスティーナホールという莫迦でかいホールで行われた。

画廊ではたらく専務のアメブロ-システィーナホール

システィーナ礼拝堂が実物大で復元されているという莫迦みたいなホール(ほめています)

美術館に入るといきなり、このホールが目の前にあるので、来場者はまずそこで大塚製薬グループの財力にびびる。

そして歩けど歩けど終わりのない展示。その数と、広さにまた驚く。





木村泰司先生のことを知ったのは2007年に出版されたこの本。

画廊ではたらく専務のアメブロ-名画の言い分

この本を読むことで美術史の楽しさ、美術に込められた意図や背景など多くのことを学んだ。

絵を見て「きれいだな」と楽しむことはなにより素晴らしいことだけれど、さらに一歩踏み込んで、知的に楽しみたい方にはおすすめしたい一冊。


そして昨年末に出版されたのが「美女たちの西洋美術史」

今回の講座はこの本のテーマである肖像画についてすすめられた。


木村先生は挨拶もそこそこに話し始めた。ものすごいスライドの数と話す情報の量。

2000年を超える美術史を90分で話すわけだから、息つく暇もない。

まったく無駄のない講座だった。


そこで学んだことを今日、全ては書けないから、これからぼちぼち書いていく。


講座のあとにはサインの時間もとってくれた。

画廊ではたらく専務のアメブロ-木村泰司

もちろんぼくもしてもらった。

画廊ではたらく専務のアメブロ-木村泰司
サインの時間は短かったけれど、ぼくがこの本と木村先生にいかに感銘を受けたか、それ以来、美術史に対する関心がまるでかわったこと、今日の講座がどんなに素晴らしかったかなどを伝えた。もちろん握手もね。


往復6時間かかったけど、価値のある1日だった。


みんなにも読んでほしい。

名画の言い分 数百年の時を超えて、今、解き明かされる「秘められたメッセージ」/木村 泰司
¥2,400

美女たちの西洋美術史 肖像画は語る (光文社新書)/木村泰司
¥1,092

【関連リンク】

クリック 大塚国際美術館

クリック 世界の名画に触れて楽しむ美術館 赤瀬川原平

画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ 読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊 銀座

美術教育は必要か

美術なんて受験には関係ない。美大を受ける子をのぞいては関係ない。

関係ない=無駄な時間。そういう考え方もあるでしょう。


子供たちは忙しい。

勉強をしながら、スイミングに行きながら、バレーを習いながら、部活動に打ち込みながら、塾へ行きながら、Z会をやりながら、公文へ行きながら、友達と遊びながら・・・


長引く不況。

大学を出れば自動的に就職出来た時代とは違う。

そんな学生が美術だの音楽だのにうつつをぬかしてる場合ではない。

そういうのもわかる。


だけどね。


絵や文学や音楽に触れてない人間は浅いよ。

つまんないよ。

表現力がないよ。


どんな仕事にだって、芸術性は必要。


自分を表現する。

自社を表現する。

商品を魅力的に伝える。


それは国算社理英だけじゃ見につかない力でもある。



ぼくはずっと美術教師の方々のブログを読んでいる。

クリック 図工美術OKAYAMA

クリック 今、教室では・・・


なかなかのぞくことのできない美術教育の現場を感じることができる。


学校の先生たちが報道されるのは不祥事のときだけ。

いい授業をしても、それが報道されることは少ない。


先生たちは、ぼくたちが思うよりがんばってる。

生徒たちに接するのは、たった3年間だけど、生涯にわたって美術を好きになってくれるよう工夫している。


こんな授業が「仕分け」されないことを願う。




NEWお待たせいたしました アメンバー募集開始! FREE


画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ 読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊 銀座


不平等な「夜警」

先日「夜警」のことを書いた。


「夜警」にはさらに問題がある。
画廊ではたらく専務のアメブロ-夜警

アートというと、売れるかどうかはわからないが、自分の思いや、好きなものを描く

といった印象があるかもしれない。


だけど古来、絵には意味があって、目的があった。

宗教だったり、歴史だったり、功績を伝えるためだったり。

こういうことを伝えたいから、こういう絵を描いてほしいという依頼があった。



今回の絵に関していうと、描かれている自警団からの依頼によるものだった。

描かれている人たちが平等に100ギルダーずつ支払って、この絵を描いてもらった。

カッコいい集団肖像画がほしかったんだろうね。


ところが出来上がったのは↑こんなの。

真ん中赤いたすきの隊長や、その隣の副隊長はまだいいとして

後ろの隊員たちの大きさは平等には描かれていない。




↓こういうのを頼んだつもりなのに


画廊ではたらく専務のアメブロ-akb



↓こんなのが届いちゃった。
画廊ではたらく専務のアメブロ-akb

絵的には動きがあっていいけど、後ろの人は顔が切れちゃったり、小さかったり。

センター以外の人は文句もいいたくなるわな。


自警団の隊員たちはレンブラントに不満を抱いた。


そのせいだけではないだろうけど、レンブラントの人生もこの作品後はあまり良くなかったらしいよ。



【あわせて読んでね】

クリック 「夜警」は夜警ではなかった


レンブラントの夜警 [DVD]/マーティン・フリーマン,エヴァ・バーシッスル,ジョディ・メイ
¥3,990

画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ 読者 画廊ではたらく専務のアメブロ-アメブロ ペタ 画廊ではたらく専務のアメブロ-画廊 銀座

「夜警」は夜警ではなかった

レンプラントの傑作に「夜警」という作品がある。
画廊ではたらく専務のアメブロ-夜警

De Nachtwacht 1642年製作 キャンバス 油彩 アムステルダム国立美術館収蔵



正確に言うと「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊」。

市民による自警団が今まさに出撃しようとする場面をダイナミックに描いている。


夜の闇に紛れての犯罪は多かっただろうし、夜の警備は大切だ。

それに絵が暗かったので、この絵は長年「夜警」と呼ばれてきたし、今もそう呼ばれている。

18世紀頃からずっとそう呼ばれてきたらしい。


だけど20世紀になり、二度の洗浄を行ったところ、絵に光が射してることがわかった。


↓このへんね。
画廊ではたらく専務のアメブロ-夜警

当時、スポットライトとかはない。


つまりこれは昼間の絵だったわけ。

かといって、いまさら「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊」

と呼ぶのは長いし、今後も「夜警」のほうがなじみがあっていいかも。



読者登録してね アメンバー募集中