3月に開催される「第27回全国高等学校ボウリング選手権・三重大会」の予選を兼ねた,県高体連の「新人戦」が開催され,長男のボールを運んで「湘南とうきゅうボウル(114-103)」へ.

 昨年はこの大会で,6ゲームトータルで1,000ピンを超え,いつもよりも調子が良かった.

 

 しかし,当時2年生の先輩が「濃厚接触者」となって欠場してしまったため,学校(チーム)としては成立せず.
 この時は「全国大会デビュー」の機会を逃してしまった.
 
 ややこしいのだが,高校生の「全国大会」的なものは,夏,冬,春の3つが知られている.
 
 夏の「JOCジュニアオリンピック 全日本高校ボウリング選手権大会」
 冬の「文部科学大臣杯 全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」
 春の「全国高等学校ボウリング選手権大会」
 
 夏のは「個人戦」,冬のは「2人チーム戦」,春のは「チーム戦+個人」となっていて,冬の大会は「ボウリングの甲子園」とも称されるが,春の大会は「春高ボウリング」と通称されている.
 そして,先日行われた「全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」(冬の「ボウリングの甲子園」)には出場し,全国大会デビューを果たした.
 
 で,今回の「春高ボウリング」には,この「新人戦」の成績を元にして「男子3チーム+個人4人」「女子2チーム+個人2人」という「参加枠」が神奈川県に割り当てられている,とのこと.
 つまり男子の場合は,複数の選手がいる高校についてはその学校内で上位2人のスコアを合計して上位3校まで選抜し,その計6人を除いた全選手のうちで「春高ボウリング」への参加を「✕(希望しない)」とした者を除いた上位4名までが選出される,という仕組らしい.
 もはや参加できる部員が長男しかいないので,個人での成績次第ということになる.昨年は「先輩が普段通りなら連れて行ってくれる」と期待していたがまさかの欠場.そして今年は「自力でどうにかするしかない」ということだ.
 
 ということで,前後半各3ゲーム(ボックス移動あり)がスタート.
 練習投球で,想像を絶するレーンの遅さに気付いて,ボールは「Physix PowerElete Blue」を選択.
 特に専用のパターンを用意した訳ではなく,センターのデイリーコンディションのままなのだが,47ft.と長目で,かつ24mlとそこそこのオイル量もあるのだが,5枚から外にはほとんどオイルがない.
 ちょっと外に出過ぎるとあらぬ方向に持って行かれるし,オイルの変化に伴って刺さりやすくなりそうにも思える.
 筆者のような「へなちょこフック」の場合には,意外とハイスコになりそうな気もするが,曲げて取るタイプには厳しいかも知れない.
 
 第1ゲームは,1フレでオープンにしてしまったが,その後は無難に繋いで200UP.
 しかし,第2ゲームは,2度のスプリットを喰らい,183止まり.
 第3ゲーム,ハムボーンでスタートして,5フレの2番残りもカバー.これは期待できると思ったら,6フレの10番残りを取り損ねてしまった.
 しかし,7フレから5連発で,256のビッグゲームに.
 これで前半3ゲームは,何と「プラス41」とびっくりするような成績に.
 
 「春高ボウリング」の予選としてではなく,純粋に「県新人戦」としては,個人6位までが表彰なのだが,このペースで1,300でも打とうものなら,かなり期待できそう.
 
 ところが,レーンチェンジ後の後半戦は,突然パッとしなくなってしまった.
 第4ゲームは7番タップが頻発し,一度ミスしてしまう.それはある程度仕方ないことなのだが,2度の6-10残りをともにミスしてしまったのが勿体ない.
 160に終わってしまい「貯金」が底を尽く.
 
 第5ゲームでは,左レーンは合うのに右レーンが合わず.2回連続(3・5フレ)で7-10となり,スコアが伸ばせなくなった.
 6-10のミスもそうなのだが,元々長目の中央のオイルが伸びているのか,ポケットの手前で曲がりが弱くなり,しっかりとポケットに打ち込めず刺さる,という感じ.これは「右レーンだけ,気持ちほんの少しだけ膨らませる」ようにとアドバイスしたら,多少は改善された.
 後で考えると,6-10辺りでも曲がりが足らず,という場面がちょくちょくあったのも,ここは右投げがスペアボールでカバーする時に使うラインと絡むエリアなので,伸びたオイルがその周辺で「トラップ」になっているのかも知れない.
 長男は今回,一度もノーヘッドにならず,だったので,投げミスはほとんどなかったと思うのだが,全体的に見ると内ミスを頻発する選手も少なくなかったから,左投げのポケット手前に,オイルが妙な伸び方をした部分があった可能性もある.
 
 第5ゲームを終わって「マイナス16」まで落としてしまったので,最終の第6ゲームは「とにかくこのゲームはプラスで」と切り替えさせる.
 しかし,2フレで3-7-10スプリット.絶妙なコースに投じたものの,3番は僅かに7番に届かず.
 これが尾を引き,連発もないまま進むが7フレで127が確定し8フレもスペアにしたものの,プラスは遠く見えた.
 9フレでストライクが出て,8フレ147確定にはなったが,長男は「ちょっと厳しいよね」と.だが「ターキー出ればまだプラスの可能性ある」と,……言ってみるもんだ.
 
 
 見事に土壇場で206まで持って来た.
 トータルでは「マイナス10」までしか戻せなかったが,昨年よりは150ピン以上伸びている.
 
 結果は,個人8位.
 惜しくも「6位入賞」には届かなかったが,「あと一歩」だった.
 
 そして「春高ボウリング」のチーム枠は関係ないのだが,個人枠では2番目に名前を呼ばれる(ちなみに最初に呼ばれた選手は1,285を打っている).
 昨年は,先輩の欠場という想定外の事態で逃した.12月の「全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」も,先輩に連れて行ってもらったようなものだ.
 しかし今回は「自力」で「全国への切符」を掴んだ.
 入賞はできなかったが,しっかりと「結果」は出せたのではないか,と思う.
 
 この大会の仕組みに関しては,複数の選手がいて「チーム戦」枠で出場するような高校だと,部員が多いほど有利になる.何しろ上位2人の合計という形なので,その時調子がいい人で組合せになるから「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という側面が否めない.
 長男の場合,昨年は2人しか部員がいなかったものの「きっと先輩が何とかしてくれる」という前提だった.
 しかし今回は「ボウリング部」がある高校の中では唯一「個人枠」を狙うしかない,という事態に.
 
 ボウリング部がある訳ではない高校に進学して,「個人」で練習を重ねながらこのような大会に参加する選手は,ほぼ「小学生(あるいはそれ以前)からジュニアクラブなどで練習し続けている」選手ばかりだ.
 その中に,高校に入る前から始めてはいる,とは言え2年弱の「アドバンテージ」しかない長男が混ざっても,なかなか打ち崩せない「壁」の高さがある.
 そのような状況の中で,どうにか結果が出たのは,このところの(全国大会を含む)色々な「経験」が活きた部分もあるだろう.
 
 「アレは惜しかった」「アレがもう少し何とかなっていたら……」と振り返るものは多々あるけれど,その「レベル」は一年前のそれとは比較にならないほど高いレベルになっている.
 そう,一年前は「3ゲームで500,6ゲームで1,000を超えたら一人前」と考えていたのに,今や常に「プラス」を意識するまでになっているのだ.
 
 この春とうとう3年生になるが,新入生が入部してくれることを祈っている.
 知っている中学3年生もいるのだが,ほぼ「他の高校」を志望していることも判っている.
 でも「この高校のボウリング部で1年練習したら,6ゲームで1,000くらいは打てるようになる」と思うし,2年やれば「プラス」を意識できるレベルになるだろう.
 もう「少しでも興味があるなら誰でもいい」とさえ思うのだが…….
 
 で,その「春高ボウリング」は……というと,よく見たら「……三重大会」って書いてある.
 
 ……えっ!? また三重県に行くんですか……(-_-;;
 なんか最近,新幹線で名古屋方面に向かうの,多過ぎないですか……!?
 まあ,先日の「全国高等学校対抗ボウリング選手権大会」もまあまあ好調だったし,名古屋遠征も(特に「星が丘ボウル」は全ゲームプラスだし)良かったので,あの界隈とは「相性」はいいのかも知れないけど…….
 昨年は,青森県だったんだけどねぇ…….
 
 ちなみに余談だが,今回選抜された男子「3チーム+4人」の計10人の選手のうち,何と長男を含めてレフティが4人.
 というか,今回参加したレフティは,全員「全国大会」に出場することになっている(女子にはレフティがいなかった)という状況.
 また「左はいいよね~」と言われてしまうのか!?
 
 「じゃ左になればいいじゃん(by小林哲也プロ)」
 ……別にそれを実践しているつもりはないのだけれど(元々左利きだったみたいだし)……(汗).