※ かなりの「長文」かつ「自分語り」なので,興味のない方は読み飛ばしていただきたい.

 (「6本指グラブ」の画像に釣られて来た方,申し訳ない)

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための「緊急事態宣言」に伴う施設営業の自粛・休業もあったが,それ以前に,昨秋,雨上がりで濡れていた勤務先の外階段から滑落して右膝の靭帯を損傷してしまった影響もあって,結局のところ半年近くまともにボウリングをする機会を逸していた.
 最近になって,久しぶりに投げてみた感覚としては「意外に身体は憶えているものだ」というところ.勿論,元に戻るにはそれなりの時間や頻度が必要だとは思うけれど,全くの「ゼロ」からのスタートではない,と思う.


 一方で,いい機会なので,療養や「自粛」をしていた間に,頭の中で色々と考えていたことを試してみようと考えた.それが,長期のブランクからくる筋力とスタミナ不足に対応するための「可能な限りの脱力」と相俟って,「なんちゃってローダウン」につながったりした.

 色々な意味で,「ふりだしに戻って考える」機会となった気がしているが,そもそもの「ふりだし」って,どんなだったか,と振り返ってみる.

 

 筆者にとってのボウリングにおける「ふりだし」は,大きく分けて2つある.
 最初は,それこそ「初めてのボウリング」.中学生の頃,部活の先輩たちに連れられてボウリング場に行ったのがそれに当たる.
 2つ目が,2年余り前に突如としてボウリング場に通い出し,数回目にはシューズを購入,翌月にはボールも用意した,(このブログでも何度か出てくる)あの時(期)である.

 

 更に細かく見ていくと,この他に「左で投げてみよう」と思った学生時代(はっきりした時期は失念)のポイントもある.
 これらを考えると,筆者の「ボウリング歴」は,概ね次の3つの期間に分けられる.

 

 第1期:中学・高校時代の「右投げ初心者レジャーボウラー時代」(主として「昭和」末期)
 第2期:学生から社会人初期の「左でも投げられるレジャーボウラー時代」(主として「平成」初期)
 第3期:「左利き用ボール」の存在に気付き「本格的?スイッチボウラー」としてシューズやボールを用意した「なんちゃって競技ボウラー時代」(主として「平成」末期から「令和」にかけて)

 

 このうち,第1期と第2期は,大学受験前後で多少の中断はあったものの,ほぼ連続している.
 第2期の末期は,徐々にフェードアウトしたので,第3期の発端となる職場の親睦大会まで十数年,ほぼ20年近い「ブランク」が開いている.

 

 そもそも,第2期に「左で投げてみよう」と思ったのは,単なる思い付きだった.
 物心付いて以降,ずっと「右利き」だと思って生きてきたが,高校時代の体力測定でハンドボール投げやソフトボール投げをした際に「左のほうが遠くまで(明後日の方向へ)飛ぶ」と気付く.握力も,左は平均(の右利きの右手)レベルなのに,右は「女子並またはそれ以下」という状況に,本当に自分は右利きなのか,という疑問が湧いた.

 

 私見ではあるが,右利きか左利きか,ということは,生来の「資質」(ここでは「良し悪し」の意はない)によってのみ決まるのではなく,その後の「環境要因」や「経験」によって決定される部分も少なからずあると思う.根拠がある訳ではないが,例えば「生まれつき」によって7割,その後の状況で残り3割のファクターが決まり,それに例えば「経験年数」などの係数が掛かったり,ウエイト付けがなされたりして決まる部分もあるかも知れない.
 右利きの人でも,訓練すれば左も使えるようになったり,またその逆も然りなのは多くの人が覚知していることだとは思う.ただし,どのくらい「訓練」すれば,どのくらい「使えるように」なるのかは,個人差も大きく,ケースバイケースだろう.ここの「個人差」にも,そこまでにどれだけ「非利き手(手とは限らないが)」側を活用する機会があったか,というファクターが効いてくるのだと思う.


 現代ではあまり聞かなくなったが,筆者が若かりし頃には「左利きだと不便なことが多いから,幼少期のうちに右利きに『矯正』しましょう」的な風潮が当たり前だった.全てを「矯正」することは却って大変になることも多いので「せめて箸と鉛筆は右で使えるように」と「矯正」された左利きの人が大半だったように思う.
 筆者の弟が,まさにそのケースで,生まれつきの「左利き」であることは99.9%間違いないのだが,やはり箸と鉛筆だけは「右」に「矯正」されている.が,それ以外は左のままなので,野球も左投げ左打ちだったし,テニスラケットも左で持っていた.
 筆者の両親は「右利き」で,筆者を含めた4人きょうだい(男・男・女・女)のうち,弟(次男)だけが「左利き」だ(と思っていた).

 

 余談だが,「湘南ボウル」の「親子大会」などによく参加しているN君.お父さんとお母さんのどちらか(ほぼ交互)とダブルスで参加しているのだが,御両親ともレフティなのにN君は「右投げ」.経験則的に女性のレフティはかなり少数派なので,お母さんの投球を見た時に「あれっ?」と思ったので印象に残っていた.そのうちお父さんもレフティとわかったので「左利きは遺伝要因が大きい」と信じている筆者は,N君が右投げなのを見て,更に「あれれっ?」と思った.
 
 そんな「例外」も当然あるにしろ,よくよく考えてみたら「実は筆者も生来は『左利き』だったのではないか?」という「疑念」に辿り着いた.
 両親ときょうだいだけを見れば,弟だけが「左利き」というのは,別に不自然には思わない.諸説あるが,左利きの割合は,概ね10~11%だそうで,6人家族に1人だけ「左利き」がいるのは,よくあることだろう.
 しかし,少し親戚の状況に視野を広げたところ,衝撃の事実が発覚する.
 まず,(筆者から見て[以下同じ])「父の父」に当たる「(父方の)祖父」(故人)が「左利き」だった.弟の「左利き」は,この祖父からの「隔世遺伝」みたいなもの,と思っていたのだ.
 父には「妹」つまり筆者にとっては「叔母」が2人いて,それぞれ男女1人ずつの子供がいる.そのうち「男」つまり筆者の「従兄弟」も,2人とも「左利き」なのだ.更に「従姉妹」の1人に男児がいるが,彼も「左利き」.
 更に,話を「弟」に戻すと,弟の長男,つまり「甥」も「左利き」.筆者の末妹は男児3人の母親なのだが,この3人のうち長男は「左利き」だと聞いたが,次男と三男は,まだ小さかったので未確認.この分だと「左利き」だらけの可能性が高い.少なくとも「右利き」がいるとは聞いていない.

 そして,幾度となく登場している筆者の「長男」も「左利き」.今や左投げ「マイボウラー」である.
 つまり「父方の祖父」を起点にして考えると,父方の親戚の「男」のうち,「左利き」でないのは父と筆者の二人だけなのだ.そして,筆者自身が「右利き」であることに疑念を感じ,もしかすると「左利き」から物心付く前に「全てを右に『矯正』した」のではないか,という「仮説」に辿り着く.これならば,どこかで試した「右利き左利きテスト」で「やや右利き寄りの両利き」と出たのも理解できる.
 こうなると,父も「左利き」から矯正された「右利き」だったのではないか,とまで思えてくる.大正生まれの祖父は,時代的に左利きであったために苦労したと思われ,その苦労をさせまいと父を右利きに「矯正」していたとしても不思議はないのだ.


 これが,筆者が「左利きは遺伝要素が大きい」と信じている根拠である.そして,この仮説が正しければ,筆者の父方家系は「男は全員が左利き」ということになる.
 なお,科学的根拠は不詳だが,左利きの発現率は男のほうが女よりも高いと言われており,筆者の親族の中で,左利きが男に偏ること自体は「まあそうなのかな」という感じである.

 

 ということで,筆者は高校生の頃に「純粋な(あるいは単純な)右利きではない」と感じたし,元々,箸と鉛筆以外は右利きとしての意識もなかった.感性と本能のままに左右どちらかの手足(など)を使っているうちに,右のほうが得意なもの,左のほうが得意なもの,どちらでも大差ないもの,が分かれてきた.
 箸や鉛筆を含め,幼少の頃から日常的に使うものは「右のほうが得意」であることが多い.これは「右利きとして(だと思って)生活してきた」ためだろう.しかし,左でもそれなりには使えるものがほとんどで,書いたり食べたりする量が僅かである場合には,近くにあったほうの手を使う.
 ある程度成長してから身に付いたものの中には「左のほうが得意」なものも色々ある.ナイフとフォークを使って食事をする際には,ナイフが左手であるが,これは力が強い左で食材を切り,器用な右手のフォークで食べるほうが理に適っている,という面もある.食器洗いも,スポンジは左手に持つ.
 PCのマウスも左手のほうが使いやすい(左右のクリック設定は右利き用のまま使う).これは,テンキーが右側固定になっているキーボードがあるため,テンキー入力は右手のほうが簡単なので,カーソル移動などを左手マウスで行うほうが効率がいいこともあろう.
 不思議なのは歯ブラシ.これは幼少期から使っている筈なのだが,何故か左のほうが慣れている.

 

 日常生活で使用する手などは,このように左右両方になっているのだが,ある程度「分業」のようになっているところもあり,「両利き」というよりは所謂「クロスドミナンス」あるいは「クロスドミナント」と言われるような感じに近いかも知れない.

 

 スポーツについては,そもそも「運動音痴」の部類に入る人種なので,(ボウリングを含めて)どちらでやっても大差ない,というよりも「どちらも大したことない」のだが,「左右どちらでもできること」が他人より遥かに多いのも確かである.

 

 何とか「人並み」にできた数少ないスポーツの代表格が「野球・ソフトボール」系.幼少期から小学校にかけては「右投げ右打ち」だった.しかし,厳密に言えば「左投げ」だった時期が僅かながら存在する.
 前述した「ほぼ純粋な左利き」の弟は,筆者とは違ってスポーツに長けており,中学からは軟式テニスをしていたが,小学校時代には野球もやっており,当然ながら「左投げ左打ち」だった.その弟のグローブを借りていた時期があった記憶があって,その時には左投げをしていたのである.グローブを反対の手にはめて使うこともできたが,「使えないこともない」レベルなので,いっそのこと左で投げてしまえ,という感じで,実用性は限りなく低かった.

 「野球・ソフトボール」において「右投げ」をしていたのは,やはり「右利きだと思っていたから」なのだが,「右打ち」だったのはそのためだけではない.
 諸説あるけれど,バットを使う打撃においては「引き手」の「力」がポイントになる,という考え方がある.そのため,握力・腕力において右に勝る左手(腕)が「引き手」になる「右打ち」のほうが有利,という理解をしていたためである.


 左手(腕)のほうが力があることで「有利」になるスポーツとして,もう一つ「剣道」がある.剣道の「竹刀」も,ほぼ左手の力だけで握り,右手は「添えるだけ」が基本である.なので「左腕一本で素振り」という練習もかなりしたことがある.もしかすると,これが今でも左手(腕)のほうが力がある要因の一つかも知れない.

 

 ところが,高校時代以降,「右利きではないのではないか」という「疑惑」もあり,色々な場面で「左投げ」を試していた.「野球・ソフトボール」に限らず,ありとあらゆる球技(決して得意な訳ではなく,体育の授業などで仕方なくやっているだけだが)で左でも投げてみたら,意外とどうにかなる.
 球技ではないが,「幅跳び」は右で,「高跳び」は左で跳ぶほうがやりやすい,と気付いたりもした(これが何故なのかは未だに不明のままであるが).

 

 話を野球・ソフトボールに戻すと,左投げでも塁間くらいは「右投げと遜色ないコントロールである」ことがわかり,一塁手以外の内野を守る時は「右投げ」,一塁手の時は「左投げ」,その他は「その時の気分で」という「棲み分け」になった.捕手は「右投げ」がセオリーなのだが,そんなポジションに入ることはまずなかったので考えなかった(そもそも左投げ用のキャッチャーミットなど特注品なので,わざわざ用意するようなモノではない).
 高校生くらいまでは,ほぼ外野手だったのだが,二十歳を過ぎると走るのが辛くなり,一塁手に入ることが多かったため,左投げ用のファーストミット(これなら普通にスポーツ用品店で買える)は持っている.


 20代から30代にかけて,ちょっとした関係で知り合った人から「6本指グラブ」を貰った.今でこそ,たまに話題になるが,当時は知る人ぞ知るグローブで,所謂「スイッチピッチャー」用に開発されたものである.その「試作」だか何だかで,販売品になり損ねたものらしい.投手などする機会があるとも思わなかったが,今でも一応使えるように手入れはしてあり,先日,長男とのキャッチボールで使ってみたりした.

 

 ということで,二十歳前には「右投げ」から「両投げ」に「転向」していたことにはなる.


 投げるほうが左右どちらでもできるなら,打つほうはもっと簡単だろう(スイッチピッチャーは稀少だがスイッチヒッターなど数多いるし),とバッティングセンターなどで挑戦したら,ものの2~3回で(大したことはないレベルとはいえ)右打ちに追いついた感じ.
 実戦でも,右打ちよりも左打ちのほうが「変化球への対応がいい」と言われたりする.これ,器用な右手が「引き手」になる分,バットコントロールが良くなるということ?なのだろうか.
 ということで,気が付くと「両投げ両打ち」になっていた(勿論どちらも大したことはない)のだけれど,「両打ち」より「両投げ」のほうが先である.

 

 そしてこれが,ボウリングでいうところの「第1期」から「第2期」にかけて,の時期に当たる.
 なので,「第1期」は「右投げ」,「第2期」は(一応)「両投げ」ではあったのだが,今にして思うと,「第2期」の「両投げ」は,正直「お遊び」のレベルだった.が,「第2期」までのボウリング自体が,「ハウスシューズ+ハウスボール」での「お遊び」レベルなので,当然と言えば当然だろう.
 この時期の「右投げ」は,ハウスボールとはいえそれなりにフックボールになっていた.先輩などから色々と「指南」されていたけれど,今考えると,11Lbs.程度の比較的軽いボールだったため,多少強引な投げ方でも,(若かったし)手首への負担はさほど酷くはなかった.「第3期」のハウスボールの場合,13~14Lbs.が基本なので,同じような投げ方をしてしまうと怪我の元である.
 一方の「左投げ」は,ストレートが基本で,9~10Lbs.と右投げよりも更に軽いボールを使って力任せに1番ピンを狙って投げ込むスタイル.ただし,当時の10Lbs.以下のハウスボールのサムホールやフィンガーホールはかなり小さく(今でも大きくはないが),まともには指が入らなかったこともあって,正確なコントロールからはほど遠いものだった.

 

 そこから20年近い「ブランク」を経て,「第3期」のボウリングが始まるのだが,それはこのブログの前段となっている.

 ボウリング場に「左利き用」というボールが置いてあるのを見て,その存在を知り,「左利き用」と謳っているのなら,少々重いモノでも大丈夫なんじゃなかろうか,と12~13Lbs.の「左利き用」ボールを投げてみたところ,驚くほど投げやすかったのが全ての始まりであることは,何度となく書いてきたとおりである.

 

 しかし,よくよく考えると,左右両方どちらでも(上手いとは言えなくとも実用的なレベルで)投げられるからと言って,両方で投げる必要はあるのだろうか.
 確かに,非利き手でも投げることによって,体幹バランスにいいとか言われることもあるが,あくまでもそれは「利き手側を競技に使い,反対側はトレーニングの一環として」であろう.非利き手側の筋肉や関節などを使うことが目的であり,そちら側の技術・技能の向上は考えていないことが普通である.
 実際に,そのような「トレーニング」をする上級者は少なからずいるので,非利き手側が圧倒的な有利になるようなスプリットなどに,敢えて非利き手で投げてカバーを試みる人がいる(ルール的にはNGなので,公式戦ではなく練習や「緩い」競技会などでの話だが).

 

 本当に上手い人は,非利き手でもかなりの精度で投げられていることをよく見る.ストライクくらいなら取ってしまう人も少なくない.しかし,それでも連続して,となるとなかなか難易度は高くなる.
 そこを敢えて,大した腕前でもない筆者が,左右両方で投げる練習をするよりも,確かに,まずはどちらかに絞って練習したほうが,早く向上するんじゃないか,とは思う.

 

 その考え方に立って,これまでの経緯や現状を考えれば,「右投げ」ボウラーとして進んだほうがいいとは思う.
 でも,「右投げ」ボウラーとして,果たしてどれだけ上達するのか?と考えると,やはり大したことはないように思う.そうかといって,絶対数が少ないからと「左投げ」ボウラーとして進んでも,結局は同じことになるような気がする.

 

 「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺もあるが,筆者は決して「二兎を追う」つもりはない.

 

 「左右どちらでも上級者になろう」と考えてしまうと,その危惧があるのだが,筆者の目指すところは「普通にやっても大したことがなさそうなんだったら,他の人にできないことをやってみよう」ということ.つまり追っているものは2つではなく,1つなのだ,と思っている.
 「世界に一つだけの花」の歌詞のように「ナンバーワンにならなくても」「オンリーワン」でいいのではないか.尤も,スイッチボウラーなど,探せば多数いるとは思うのだが(実際「スイッチボウラー」で検索すれば何人か出てくるし,寡丹生さんのように左右でパーフェクトを達成している人もいる).


 それでも,日常的に行くセンターには他に(完全な)スイッチボウラーはいない.利き手と反対側で投げているところを見たことがある人は何人かいるが,あくまでも前述したような「トレーニング」的なものか「お遊び」である.

 しかし,よく考えると,「スイッチボウラー」というのは「ダブルハンダー(両手投げ)」や「バックアッパー」などと同じく,ボウリングにおける「個性」の一つではないのか.最近ではかなり「ダブルハンダー」は多くなり「市民権」を得たように思うが,「バックアッパー」はかなりの少数派であろう.

 

 また,もしも筆者が「今後ずっと,どちらかでしか投げてはいけない」と言われれば,右投げを選択することになるだろう.短期間で較べると,何度も「逆転」しているが,生涯アベレージで較べれば,明らかに右のほうが上の筈である.記録上も,(H/Gなど)ほぼすべての項目で右投げのほうが上回っている.
 「左投げ」を優先して選ぶとすれば,長男の関係だろう.生まれつきほぼ完全な「左利き」である長男は,ボウリングも当然「左投げ」であるので(何故か野球・ソフトボール系は「左投げ右打ち」だが),教えたりするには,やはり左で投げたほうが説明しやすい.いずれ長男のほうが上手くなってしまうような気がしているので,自分の技術や技能の向上よりも,長男の「成長」のほうが主になっているような部分もある.

 

 知らない人が見れば「左利き」に見えるほど自然なフォームで「左投げ」ができることは,間違いなく「財産」だし「武器」だと思う.

 たとえそれで「右投げ」の向上が遅くなったり,伸びなかったりしても,それ以上に得るものが大きいと思うから,「スイッチボウラー」として進むことを選んだのだ.

 

 そう言えば,「NAGEYO」の記事で,小林哲也プロ(48期)が

「左っていいよな~って言われることもあると思いますが,そんな時どう思いますか?」

と訊かれて

「『じゃ,左になればいいじゃん』と思います(笑)」

と答えていたのが印象に残っている.


 https://nageyo.com/lefty-bowling/

 

 「そんな簡単に『転向』できるかっ!」と多くの人は思うだろうが,それが比較的簡単に(レベルはともかくとして)できそうなのが筆者の強みだったのだ.
 だから「じゃ,スイッチボウラーになればいいじゃん」と思うのもありだろうし,せっかく「できること」があったのだから,それを活かさない手はない,と思うのだ.

 

 動画配信などを見ていると,時々「利き手と反対の手で投げて何点取れるか」という企画も見るが,100UPできるかどうか,というのが大方である.プロボウラーですらそうなので,左右どちらでも200UPを狙うことができるのは(達成するのはたまにだが),「他人には簡単にできないこと」だろうし,「特技」と称してもいいだろうと思う.

 

 これからも,大したことはできないとは思うけれど,左右どちらでも楽しくボウリングができることをモットーに精進しようと思っている.