夕食後,長女の学習塾の迎までの間に,「ラウンドワン横浜戸塚店(ID:8)」へ.

 

 先日,注文した「セール品」の「VaporZone Hybrid」のドリルができていた.

 「Brunswick」なので,工場はメキシコにあるらしく「Designed in USA」の下に「Made in Mexico」と書かれたシールが貼ってあった.

 「あ,そのシール,剥がしてボールクリーンで拭いたらきれいに取れますよ」と,スタッフMさんに言われる.

 

 しかし,いざレーンに行ってみたら,両隣がハウスボウラーの集団.

 同ボックスの家族連れは,比較的まともだったが,反対側の(つまり間にリターンも入らないので却って近い)レーンは高校生くらいの集団で,レーン牽制など知る由もなさそう.実際何度かぶつかりそうになった.

 

 初めてのボールで,レーン環境もよろしくなく,しかも一般レーンとしてずっと稼働していたようで,オイルパターンも滅茶苦茶.

 右投げで外から攻めようとすると,高校生集団側にはみ出すので危険と判断し,インサイドから投げてみた.

 

 未だブランクからの「復調」も怪しく,初めてのボール,読めないレーン,周囲の喧騒.

 なかなか思うように投げられない.

 

 そして,案の定,暫く投げているうちに腕が疲労してきた.

 これは「力を抜け」ということか.

 力を抜くのはいいのだが,フォワードスイングに入ってしばらくすると,ボールが落ちそうになる.

 親指を内側に向けているだけでは零してしまいそうになるので,最下点付近に達する手前から,下から支えるようにちょっとだけ力を入れてみる.勿論,手の指では握らない.

 そして,狙ったラインに沿って腕を前に送りながら,そこで手の力を抜き,落としながら転がす.

 すると「俺,こんなに曲がるタイプじゃない筈だけど……」というくらいに曲がるのだ.

 

 右投げは,左投げに較べれば,まだ曲がる.

 でもそれは,スピードが遅い分曲がりやすい,という要素が強いと思っていた.もしかすると,左腕よりも力がない分,自然にこんな投げ方に近かったのではないか.

 

 レーンの中央付近から,右ガターのすぐ手前まで出ても,きちんとポケット付近に戻ってくる.

 いや,イメージとしてはあるのだけれど,実際にこんな軌道で投げられる日が来るとは思わなかった.

 

 そして,よくよく考えてみると,この投げ方,もしかすると「ローダウン」に近いのではないか.

 勿論,完全な「我流」だし,そんなに高回転になっているようにも思えないのだが,ハウスボールをサムレスで投げるよりも安定して大きく曲がる.

 確かに,リリース直前までカップリストを維持して,リリースの瞬間に力を抜き,零すように回転を掛けるのが「ローダウン」.最下点付近で一瞬だけ「手首や掌に力を加え下から支える」のは,まさにその「カップリスト」なのではないか.

 

 誰かにきちんと習った訳でもないから,理論的な真偽のほどは定かではないが,取り敢えず「なんちゃってローダウン」と呼んでおこう.

 

 ただ,この投げ方に慣れてしまうと,格段に10ピンタップがカバーできなくなってしまった.

 こうなると,スペアボールも検討しないといけないのかも知れない.