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ツっこまずにノる 中国歴史ドラマ

はまっている中国歴史ドラマ
感想などメモります

『劉皇后の仰せのままに』は

 

原題「我叫劉金鳳」

 

この初級一行め的

めでたそうな中国語

 

どういう日本語になるのかと思っていたら

本人発信から第二or三者の発信になった

 

『劉皇后の仰せのままに』

 

なるほど

おもしろい!

この変換

 

 

 

まるで漫画の

キャラが立つふたりが主人公

実写なのはすごい

 

 

皇后娘娘

ホーホーニャンニャン役

リー・ジアチーさん

かわいい

 

丸いのだ

どこから見ても

前から見ても

横から見ても

斜めからも

後ろからも

角というものを知らない

こんなにも丸い人なかなかいない

 

でもって

飛んだり跳ねたり

 

ぽっちゃりなのに軽快で

ユーモアのかたまり

 

 

 

皇帝もそれにあわせて

いや強調するように

リー・ホンイーくん

すらりと背が高くて

かっこいい

横目でにらむシーンがきまる

 

組み合わせ最高

 

リー・ホンイーくん

『高潔なあなた』で

公主との悲恋に涙した

あの仮面の6師兄より

こっちのほうが

表情が断然いい

ツンデレ皇帝ピタッとはまった

 

 

 

俳優さんたちの持ち合わせているキャラクターと

ユーモアのセンスなくして

ありえぬドラマだ

 

 

 

ロック調のオープニングから

楽しくて

毎回しっかり聞いてたナァ

 

 

 

 

 

『黒豊と白夕』を見ながら

 

『山河令』とアイテムが似ていると思ったよ

リウ・ユーニンくんが主題歌うたってるし

 

 

 

 

チャオ・ルースーさんの活躍光るナ

 

山河令ばりのワイヤーアクションをこなす

無頼な(?)女侠から

凛とした公主

ラブラブ場面

男装での戦闘シーン

師匠や仲間たちとのふれあい場面

 

強く賢くチャーミングな役どころ

 

ハラハラするようなワイヤーアクションもすごい

元々はじけるようなリズム感があると思うし

 

運動神経バツグンだな

うん

 

 

ただ

親世代だからサ

元気でかわいい女の子と認識してしまっている

 

もっと

その笑顔を見てみたいと思ってはダメ?

 

 

 

 

気になるキャストいろいろ

 

豊蘭息の侍従 鐘離

 若くていつもはつらつとしている

 登場すると気持ちいい

 

蘭息の兄・豊萇 ジャン・ティエンヤンさん

 『天龍八部』の虚竹だもの

 

冀州の世子 ライ・イーさん

 これ超はまり役

 まちがいなく

 

 

雍州王役チャン・フォンイーさん

いろんな皇帝・王を演じているけど

 

白風夕の師匠役のジアン・カイさんは

もっとありとあらゆるドラマに出ている感がある

 

層が薄い世代なのだろう

 

 

がんばってほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『黒豊と白夕』

天下を守る恋人たち

 

 

ヤンヤンくんとチャオ・ルースーさん

 

 

キャストもストーリーも

豪華なドラマだ

内容的には3本分くらいあった感

 

すなわち

漢字の量も普通の3倍くらいある

ちょっとツラい

 

タイトル

覚えにくい

『黒豊と白夕』

つい”白鵬”と言ってしまう

(とくにファンではないもちろん)

 

そのへんは豪華ゆえの悲しさカナ

 

 

 

国がたくさんある

 

ふたりが主役

どちらも皇室と江湖に二股

いつでもどこでも

それぞれパーフェクトで

ラブラブで…

 

 

 

これだけはいえる

 

たんせい

 

”端正”という言葉

ヤンヤンくんのためにあるのではないだろうか

 

おしょうゆ顔のイケメンで

全身のバランスはパーフェクト

姿勢がいつもよくてさわやか

 

なんか少年隊だったころの東山くん思い出す

(とくにファンではないもちろん)

 

 

その泣く子も黙る完璧イケメン

ヤンヤンくんと

あの飛ぶ鳥を落とす勢いの

チャオ・ルースーさん

 

わき役もビッグネームずらり

 

 

豪華だ

まちがいなく

 

 

 

 

 

 

 

めちゃ楽しみだったチョン・イーくん

 

朱棣(永楽帝)の若いころを演じる

 

この人の笑顔は絶品

それだけでグッとくるから

そこを期待したのだけど

この気性の荒い人物の若き日を

笑顔ほぼなしで演じきった

 

このドラマで

笑顔とは別の魅力をみせつけられたよ

 

チョン・イーくん

イケメンに違いないけど

イケメン枠ではもはやない

 

演技力も絶品

 

またグッと来たのだった

 

 

 

 

ウィリアム・フォンさんの永楽帝

チョン・イーくんとのバトンタッチは

しっくりくるだろうかといぶかったけど

永楽帝そのものだった

たくましさ

強さ

カリスマ性

 

 

靖難の変が

ていねいに描かれていた

 

若き建文帝・朱允炆を演じた

チェン・ユエモーくん

演技力半端ない

 

 

明という時代

北方の地域との一筋縄ではいかない戦いは続く

 

 

 

びっくりしたのは有名な”鄭和”だ

燕王府に使えていた

あの馬和だったのか

 

世界を航海し

貿易とか外交を担う

 

もっと知りたい

 

 

ここドラマにならないかな

 

 

『永楽帝』(原題「山河月明」)

 

明の初代から3代永楽帝までのストーリー

 

 

この『永楽帝』では

明初代・朱元璋ファミリーから

皇太子・朱標ファミリー

四皇子の3代永楽帝・朱棣ファミリー

永楽帝のヨメの実家・大将軍徐達ファミリーの

一般家庭と何ら変わらないであろう家庭の様子がわかる

 

残酷・非常な歴史のうらに

英雄にもあった

ごくふつうの家庭の

親子・兄弟の情など

ホームドラマの要素が

盛り込まれている

 

と思った

 

 

初代皇帝

ヨメの皇后に”重八”と名前を呼び捨てにされる

幼なじみの大将軍・徐達を

小さいころのお漏らしエピソードでからかう

王であっても息子は息子とたびたびつぶやく

 

将来有望だった皇太子の順風満帆な家庭

 

後に家族が引き裂かれる徐家の

ガチョウ料理のエピソード

など

 

 

朱棣と聡明なヨメとの

やりとりはいつも辛辣で

面白かったナ

 

ヨメが夫のお尻を蹴る

夫「夫を殺す気か、部下が見てるぞ」

部下「私は何も見てませーん」

ヨメ「ろくな部下じゃない」

てな感じ(たぶん)

 

いつもそんな調子だった

フフ

 

 

どこの子供たちもみな生き生きとして

 

 

 

 

ただ

 

家庭を描くためか

このドラマ

 

側室の存在がないがしろにされていないか

大勢の側室がいただろうに

 

 

 

すこしだけ気になったよ

 

 

 

 

 

『風紀隴西』

”SPY of Three Kingdoms”は

 

影の存在であるスパイの物語

 

 

前半は”白帝”を

後半は”燭龍”をめぐる

言わばだましあい

 

誰がその極秘スパイなのか

寝返るのか…

 

 

 

陳恭と荀詡のつぎに

気になったのは

 

曹魏のふたり

郭剛(ドン・ズージェンさん)と

糜沖(ローレンス・ワンさん)

 

陳恭を信じる郭剛

疑う糜沖

 

どこかちゃめっけある軽め郭剛

たたき上げ風きまじめ糜沖

 

どちらもそれぞれいいキャラ

 

キャストもホントぴったり!

 

 

 

蜀漢のほうでは

孫令(馮膺の義弟)

ちょっと抜けてる愛されキャラであることがかえって

すごいスパイなのかもしれぬと思わされた

 

 

高堂秉

途中からキャラが激変した

 

女性率が低くて

ほぼふたりの出演女優さん

2分の2イコール100%の確率で美しかった

 

ふたりともスパイに徹したといえる

 

 

 

 

スパイは
何より任務を遂行することが最優先
 
それをカッコよく描くことに終始すれば
エンタメ
 
 
人間としての葛藤まで描けば
このドラマのように
ちょっと悲しい結末になるが
重みが増すのかな
 

 

 

 

 

『風紀隴西』

”SPY of Three Kingdoms”は

 

三国志のスパイもの

 

 

足がかりは超有名エピソードだけかな

 

ドラマが面白くなるまでに

時間がかかるであろう

暗い

残酷

漢字だらけ

 

 

主人公のスパイは

”ウーン、マンダム”風な陳恭(チェン・クンさん)

おしょうゆ顔の荀詡(バイ・ユーさん)

タイプのちがうイケメンふたりだけど

そこはピンとこないと思った

はじめは

 

 

しかし助けられたのだ

 

 

期待もせず好みでもないはずの陳恭が

カッコよくて

 

 

 

妻・翟悦とのグッとくるシーン

 

互いにスパイとして別々に潜入した五仙道で再会

妻は表向き客人をもてなすリーダーのカノジョ

 

二人で立っていて

すぐそばにいて思いがあっても

決しておもてに出せない

 

そのシーンが美しくてせつなくて

 

 

 

また陳恭

冷徹なスパイなのに

ふと一瞬少し(たぶん笑顔に)表情がかわるとき

モデル張りの完璧なお顔が

少しゆがむような感じで

キュンとなった

 

 

 

 

切ないシーンだけでなく

疑惑や恐怖のシーン

絶妙に音楽が盛り上げていたな

 

音楽担当は日本人名だ

どうゆういきさつで?

 

 

 

 

食いついたのは

歴史とはあんまり関係ないとこだったけど

 

もっと三国志を知りたい

あまりに知っていることが少ない

 

 

 

『三国志~司馬懿~軍司連盟』

をスルーした過去がある

 

自分を呪いたい

 

 

 

 

『美人骨~周生如故~』には

 

ちょっとした違和感があった

 

ドラマにはちょくちょくある

かっこいい師匠と美しい弟子

 

怪しくならないわけがない

と思われてなんぼかな

 

美しい関係とか

心でつながっているとか

で納得してもおかしくないけど

 

そうはならなかった

 

 

 

弟子はストレートに好き好きビームをはなちながら暮らすが

すり寄りがあどけないものに見えなかったのだ

残念ながら

 

弟子のバイ・ルーさん

姉御肌のカッコイイ人をやらせたら

この人の右に出る人はそういない

 

前髪をおろしたところで

海千山千感はぬぐえないのでは…

 

 

 

弟子にはもすこし無邪気な子供っぽさがほしかったナ

 

あえて別のキャスティングをするなら

レン・ミンさんなんかどうだろう

 

 

 

ただ

 

後半はバイ・ルーさんでよかった

 

自分をつらぬく強さがある展開だったから

 

 

 

終わりよければすべてよし

 

 

いいドラマ!

 

 

『美人骨~周生如故~』

 

”美しすぎるバッドエンディング”

と知っての視聴は

まずかったかもしれない

 

最後の落差を大きくするためのせつなさ演出かと

冷めて見てしまったのだ

 

 

 

終わってみれば

きわめていい印象のドラマ

 

南辰王 アレン・レン君のおさえた演技が光った

最初から最後まで

孤高でカッコよくて

冷静

理性的

 

いやらしくならず

ストイック過ぎず

思いをただかみしめるような演技

 

少年ぽかった『麗王別姫』が

遠い昔のように感じる

 

 

 

このドラマ

美しい!

絵も音楽も人も

 

でもそれだけじゃなく

 

なにか感動もののミュージカルのような

無駄のない洗練された脚本だったのではないだろうか

ま 知らんけど

 

いろんな場面で

その転換ぐあいが絶妙

語りすぎず

が余韻は残る

 

そんな印象なんだな

なんかね

 

これまでのドラマの中でも

すごくいいと思ったのだ

 

ノーカット版ではないから

いろいろ端折られた可能性は残るものの

ありがちな余剰シーンは

まずなかったとして

 

 

 

 

ただ

 

こんなにもせつなさを強要されると

ぎゃくに涙などでてこないという事実

 

 

 

 

それでいいのか?という思いと

 

残念!という思いが

 

交錯する

 

 

 

 

『宮廷の諍い女』

 

この作品では今をときめく人たちが

たいへん若いころに出演していることに

おどろく

 

 

タン・ソンユンさん

14才で後宮入りした

まだまだ子供の淳常在を演じている

 

頭の房飾りを揺らしながら

コロコロと笑い

おしゃべりをする

ときには無邪気に皇帝の物まねをする

 

すごいキャリアなわけだ

 

 

 

もうひとり見た顔

 

愚かな若い側室

最悪の末路をたどる

祺(き)貴人役

タン・イーシンさんだ

 

 

言わずと知れた『慶余年』の范閑 

チャン・ルオユンくんの奥様だ

 

”唐婷”とクレジットされているが

その後に今の”唐芸昕(タン・イーシン)”と改名したようだ

 

熱演だったナ

かの国の大スターが

愛してやまない妻であり

俳優としてもすごいひとなのだ

 

でもって

それ以上の存在なのだろうと思われる

 

 

ヨメを愛すれば愛するほど

范閑の魅力となる気がする

ふしぎ

 

 

このカップルの存在は

この国のドラマにハマることに

大いに影響した

 

 

 

いさかいめは?

 

ドブチ