久し振りにオーソドックスな合唱コンサートを聴いて来た:
〔第287回シビックコンサート〕声楽アンサンブルコンサート
10月25日(水)午後0時15分~0時45分
区民ひろば(シビックセンター地下2階)
演目
お茶の水女子大学校歌「みがかずば」(昭憲皇太后/東儀季熙)
才女(J.D.スコット曲)
故郷の空(大和田健樹/スコットランド民謡)
God be in my head (J.ラター)
Regina Choeli(C.フェスタ)
Drei geistliche Choere Op.37 (ブラームス) より3曲
O bone Jesu, Adoramus, Regina coeli
荒城の月(土井晩翠/滝廉太郎)
野菊(石森延男/下總皖一)
夕焼け小焼け(中村雨紅/草川信)
故郷(高野辰之/岡野貞一)
出演 お茶の水女子大学 音楽表現コース 有志
入場無料
主催者の口上、司会の簡潔な演目紹介を含めて30分の濃密なコンサートだった。
恐らく声楽を専攻する学生たち13名によるア・カペラ四部合唱は、若い歌声と見事なアンサンブルで聴衆を魅了した。専任の指揮者を立てず、パートリーダー?たちが、聴衆の方を向いたまま、交互に要所で腕を振り、全体をまとめていた。この方式は珍しくもないのかな。
各声部(S1,S2,M,A?)3,4名構成のようで、素人考えでは高声部S1,S2が声量的に低声部M,Aを圧倒するのではないかと危惧されるが、杞憂であった。低音もしっかり聞こえた。さすが、調和の取れた合唱を響かせる訓練を積んでいるのだろう。粗っぽい素人コーラスとは訳が違う。
「荒城の月」の速いテンポが記憶に残った。演奏を時間内に収める必要からか、それとも音楽的な主張があるのか、些か興味がある。
聴かせたいけれども肩の凝りそうな教会曲の前後に一般人も馴染みのある唱歌を配した演目構成は良かった。素人衆も注意散漫に陥ることなく、十分に楽しんだことと思う。勿論、当方もその一人。