練習の後退 ~ バス内の珍事 ~ 老人の災難 | 愛唱会ジャーナル

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歌曲、唱歌、童謡、オペラ・アリア、合唱曲などを楽しむグループ
外国曲にも積極的に取り組んで、脳の老化抑制を期待する  
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本日、今月後半の練習例会は、進度の後退を思わせる雰囲気だった。

 

主要な練習曲の内2曲の編曲を変更したことと、メンバーのHさんが12月から世界一周クルーズに出掛けることになって声部の割り振りに大幅な変更を余儀なくされたことが原因だ。

 

それでも、誰もが悠然と構えて、いつも通り落ち着いて歌っているのが頼もしい。心の余裕が相乗効果をもたらしているようだ。

 

練習帰りのバスの中で、奇妙な体験をした。

 

外回りの会社員の帰社や、小中生の下校・帰宅の時間に重なり、けっこう込み合い、当方は車内後方の通路側の席を占めた。

 

途中の停留所で乗り込んできた若者が当方の肩を軽くたたいて、けっこう大きな声で話しかけてきた。席を譲ってくれと言われたような気がした。

 

血色よく、健康そうで、重そうなリュックを担いだ若者が、よぼよぼの老人に対して要求するようなこととは思われず、何回も聞き返したが、当方の聴き違いでないことが判った。

 

温厚を自認する当方だから、要求を受け入れてもよかったのだが、状況からして明らかに不当な要求であると思ってへそを曲げ、後ろの席が空いているじゃないかときつい言葉を返した。

 

暴力を振るわれたら困るとの心配はあったが、意外と大人しく忠告に従って後ろに席を開けて貰い落ち着いたのでホッとした。

 

ところが、その後もぶつぶつ同じ文句を垂れ続けるではないか。やがて当方の肩に手を触れ、先ほどと同じ要望を口にしてきた。

 

当方も今度はカッとなり、“何を言ってるんだ、さっきから!”と叱りつけた。少し大人しくなったが、相変わらずブツブツ不平を洩らし続けていた。

 

周囲の人たちはニヤニヤ笑っているか、我関せずを装っているかだ。哀れな老人が若者に絡まれているなどと心配してくれる人はいないようだった。

 

一体、何だったのだろう。謎だ。