数日前の新聞の『シネマ三面鏡』なるコラム記事に共感を覚えた:
朝日新聞デジタル 2023年10月6日 石飛徳樹
≪安い、短い、面白いオペラ? 先入観打ち破っていく「ラ・ボエーム」
高い。長い。退屈。オペラに対して多くの人が抱いている三つのイメージを取り除けば、もっと人気が出るはず――。そう考え、香港でオペラカンパニーを立ち上げた日本人がいる。長谷川留美子さん。~ 2016年に「モアザンミュージカル」を創設した~
~新しい観客を増やそうとした時、冒頭の三つの壁が立ちはだかった
「モアザンミュージカル」は…~≫
今回話題の「ラ・ボエーム」は映画版だが、大劇場での本格的なオペラの観劇料は数万円から安い席でも1万円前後だ。庶民が気軽に楽しめる額ではない。
自慢じゃないが当方は未だに本格的なオペラなるものを鑑賞した経験が無い。有名オペラの中のアリアや合唱曲を歌って満足している程度だから、オペラファンとは言えない。オペラ公演のあり方についてあれこれ述べる資格は無い。
ささやかな楽しみは、表題から思い付いた言葉遊びだ。
著者の言う“ 高い。長い。退屈。オペラに対して多くの人が抱いている三つのイメージ”から“高い 長い 退屈”の3語を恣意的に縮約して“高長屈”すなわち“タカナガクツ”を造語する。“高長靴”とでもイメージしよう。現今のオペラのイメージとして。
同様に“安い、短い、面白いオペラ? 先入観打ち破って”の“安い、短い、面白い”から恣意的に“安短面”すなわち“アンタンメン”を造語する。これは“ワンタンメン”に酷似する。
全くのナンセンスだが、“ワンタンメン”と“タカナガクツ”とを並べて一人悦に入る。
昔、“アンコンタン”(アンポンタンを連想するが、安近短か?)という駄じゃれがあったような気がするが、記憶違いだろうか。庶民住宅が段々手の届かないようになる状況を揶揄した“高・遠・狭”に引っ掛けたものだったか、、、。
娯楽の種を提供して下さった著者に感謝。
肝腎の観劇料については情報が無い。映画なら3千円くらいだろうか。甘いかな。