今週初にコーラス教室第3回目の授業があった。二部制は初回だけで、第2回目から全体授業となった。声を出させない方針に変わりは無い。微かなハミングはOKとのお許しは出た。しかし、それでは声帯が自由に振動しない。正確な音程が取れない。興醒めこの上ない。
前回(第2回、先週)の授業で、カッチーニのアヴェマリアを教材に、音感トレーニングが行われた。ピアノとソプラノソロをCDで聴かされた。教科書に伴奏、歌詞も付いた楽譜が掲載されている。
範唱を聴いて1箇所に違和感があった。聴き間違いかとも思われたが、再度ピアノと範唱を聴かせてくれたので違和感のあるところをしっかりと確認できた。楽譜と範唱に食い違いがあるのだ。八分音符1個がドかシかの違いであった。
音感トレーニングなのだから遠慮する必要は無いので講師に質問した。彼女は気付かなかったようで、後で確かめるようなことを言って済ませた。当方の質問を聞いて2,3の級友が「装飾音符を付けて歌ったのではないか」などと無責任な発言をした。
装飾音符が楽譜に付されていても主たる音符を省略することはあり得ない。自分が聴き分けられなかった所について想像でコメントするのはどういう心理だろう。物識りぶりたいのだろうか。
講師の調査結果や如何にと期待していたが、空振りに終わった。面倒くさい質問は無かったことにして、うやむやに終わらせるつもりのようだ。当方も、答えは自分で出しているから、敢えてこれ以上波風を立てるつもりは無い。
講師にしても、コロナ絡みの事務、気遣いや作業の負担が身に架かり、本来の授業に専念できない状況はお気の毒ではある。
そのコロナ禍の新規感染動向がいよいよ深刻な様相を呈しているようだ。
東京都で新たに224人感染 新型コロナ、過去最多 2020/7/9 14:07 (2020/7/9 15:12更新)
東京都で9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人確認されたことが関係者への取材で分かった。1日当たりの感染者数としては4月17日の206人を上回り、これまでで最多となった。都内の感染者は累計で7272人になった。
都内の感染者は増加傾向にある。6月24日以降は1日当たり50人前後で推移し、7月2日からは6日連続で100人を超えた。ホストクラブなど「夜の繁華街」関連での感染が目立ち、20~30代の感染者が多くを占める。~ (日本経済新聞社)
コロナ騒ぎの当初には日々の感染者数増減に敏感に反応していたマスコミが先月辺りからおとなしくなったように思う。あまり当局の尻を叩くような論調が見られなくなったのではないか。どうも都知事選挙が迫り、権力者への忖度が表に出て来たのではないか。
当局に於いても、感染状況の評価に定量的指標を設けておくことに自縄自縛の懸念を催したのか、定性的、文学的題目に置き換えて選挙に備えた。感染者数などの数値がどのように動こうが、都合の良いように論評でき、すべて裁量の範囲内と解釈できるようにした。
判断基準の恣意的な変更に対してメディアが批判を浴びせたとは寡聞にして承知していない。
それにしても、そもそもコロナ感染動向を把握する積りならば、社会全体に検査の網を被せなければならない筈だ。特定の地域や業種に絞って重点的な検査を行い、その結果に基づいて社会全体を縛る規制措置を取ることには無理がある。或いは、非効率だろう。
市民の行動を縛りながら消費喚起の予算をばら撒く愚が罷り通る世の中、後世の歴史家は何と言うか。