今年のアジトで怪人がやっていたこと・その4
さてと、スカルの組み立てだったよね。昨年の暮れ、アジト冷蔵庫の冷凍室は、猛魚頭部で満員御礼だった。そこで今年の1月に、除肉作業を始めた。それを2種類の薬品に漬けて、油脂をできるだけ抜いて乾燥させる。カショーロだけで10数個の首級。タライロンの生首が10個くらい。アロワナのバラバラ死体の安置が数個、その他が少々あった。去年はスカル製作しているヒマがなかったから、たまってしまっていたのである。今のうちに一気に殺っておかないと、2015年度の新規フィッシングが始まってしまったら手に負えなくなる。
スカル組み立てには、一気に精神を集中して沸騰させる必要がある。怪人の悪いクセの一つに、物事を始める前の段取りに凝るという習性(笑)がある。精神力をアップさせてサイコキネシスで浮上しながら(?)作業机前に座るためには、興奮アゴニストとしてのBGMが必要である。昨年までのスカル組み立て時には、もっぱらBBC製作のSFX恐竜番組を小型PCモニターから流していた。しかし、それも少し飽きた。ちなみに飽きっぽいのも完璧生命体である怪人の欠点の一つだ(笑)。
ところでアゴニスト(AGONIST)って言うのは、生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様の機能を示す作動薬のことである。まあ一種の麻薬みたいなもんだ。中枢神経系における主要なアゴニストにアジノモトの素(グルタミン酸)が知られている。関係ないけど、最近の極東食卓でアジモノトの瓶は、過去の遺物となった。しかし、浦島太郎が多い移民の国ブラジルでは、それがまだ生きている(笑)。サン・パウロ市内の日本食屋さんに行ってみな。テーブルに小瓶が置いてあるよ。
前にもブログで書いたけど、怪人は案外とデス・メタルが好きである。2014年からは、もっぱらフィメールのデス・ヴォイスをアジトのBGMにすることが多くなった。汚いヒゲ長髪ヤロウが、地獄のような声でがなりたてるよりフェロモンのあるフィメール物質は、サイコ能力アップのアゴニストとして使える。ところでカナダ発祥で、その名もジ・アゴニストってメタル・バンドがあるんだ。2012年までのヴォーカルは、アリッサ・ホワイト-グラズって可愛い子ちゃんだった。最近になって彼女は、老舗フィメール・メタル・バンドのアーチ・エネミーに移籍して、交代でシカゴ出身のヴィッキー・プサラキスちゃんが入った。彼女も可愛いけど、どちらかと言えば愛嬌系の顔をしている。本年度のスカル組み立てのBGMは、新生ジ・アゴニストに決めた。
ひところ耳でないピアスが流行ったね。マユゲの端部、鼻腔横、口唇、おへそ、それにゲニタのビラビラなんかが多かった。もちろんメタル系サピーは、金属オタクだからピアスを好む。アリッサは、下唇にしていた。ヴィッキーは、左の鼻の脇にしている。いつも思うんだけど、ハナクソをホジるときに怪我しないんですか(笑)?
続く
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今年のアジトで怪人がやっていたこと・その3
今日は、遊び②について、軽く解説をやっておこう。まずサイトで魚類標本写真の撮影方法などを研究してみた。どうやってヒレを固定するかとか、色があまり飛ばない薬品とかとか。そしてカメラのセッティングなどなど。「熱帯魚観察チーム」のお話しでちょっと触れたけど、現在もっともまともな写真が撮れるのは、キャノンのS120ってバカチョンのデジである。調べた標本写真の文献では、一眼レフを使えと書いてあった。でもぉ、持ってないないも~ん。
こいつのマニュアルって、買ってからほとんど開いてなかったんだけど、ちょっと勉強してみることにした。絞りは、F8までしかない。魚って種類によって体幅があるものがいる。プレコとかコリなんかそうだね。側面からの写真では、手前にも奥にもピントを合わせたい。それには被写界深度が深いほど良いに決まってるけど、まあ仕方がない。次に接写のピントの合わせだ。もちろんオートにするとピントが勝手にトンチンカンだから、思ったところ(眼球部)に合わない。だからマニュアル・フォーカスにする必要があるけど、小さな液晶画面でピシっと合っているのか判断するのは、ファインダー覗いていた昔の機器よりずっと難しい。マニュアルを読んでいると、S120には手動でピントが合うと、その部分の色が強調されるというMFピーキングって機能があった。これを使ってみよう。
ISOは、とりあえず100で絞りF8にすると、かなりシャッター・スピードが遅くなる。カメラを固定しないと手ぶれは必至。できればレリーズかワイヤレス・シャッターも欲しいけど、これもないから仕方がない。シャッターを押すときに幽体離脱して身体を微動だにさせないことにしよう。とりあえず軽く修行をして、試しにいくつかの写真を撮ってみた。
ピンは、けっこうまあまあと思うけど、脂ビレがきちんと開いていなぁ~いぞ。これは検体が冷凍保存ものだったことにも原因あるけど、もっとピシっと各ヒレを開くトレーニングが必要だね。標本写真+生きていたときの水槽画像が加われば、魚類図譜の図版はパーフェクトの完璧だ!
続く
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今年のアジトで怪人がやっていたこと・その2
昨日ちょっと紹介した遊び①について、軽く解説をやっておこう。将来的にもっと実際に実践度が上がったら、詳しいお話しをブログで書こうと思っているけどね。まずセラサルムス科のオムニボロス(雑食性)たちのフライ・フィッシングついて。シングーには、いろいろな種類がいる。
シングーには異形ドルフィン・パクー(Ossubtus xinguensis)もいる
ご覧のように、これらの魚族はやや扁平で体高があるのが特徴だ。一般にこういうフォームをした魚は、掛かってから強いファイトを見せるんでアングラーに人気がある。例えば、USAキーウェストや中米カリブ海の沿岸にパーミットというアジ科の魚がいる。性格が気難しくてフライでのフッキングは難しいけど、それ故に、のめりこんでいるオタクたちもいる。
カリブのフライ・フィッシングって、なんとなく陽気なイメージがある。ノーテンキが大好きな怪人は、アマゾンでもパーミット・フィッシングと似たような遊びができないかと考えた。イメージしたのが、セラサルムス科のパクー系統。この仲間を草食と記述している記事も多々あるけど、ホントウは雑食性が正しい。岸辺で熟れる果実もよく食うけど、昆虫や水中の甲殻類も大好きだ。シングーには、いくつかの種類のトリコダクチルス科の淡水カニがいて、案外とその数が多い。
おそらくシングー特産種でないかと思うパクー・デ・セリンガ(昨日の画像参照)は、名前の通りセリンガ(ゴムの実のこと)をよく食うことからの命名で、セリンガが水面に落ちる時期、すなわち増水期には、ハリに果実を刺して狙うことが多い。しかし、乾期にはセリンガの実はないから、ジモピー釣り師たちは岸辺の岩をひっくり返して淡水カニを採って、それをエサにする。乾期のカニエサはけっこう万能的で、レポリヌスやシルバー・ドラドなども食ってくる。
カリブ沿岸のフラットで流行っているのが、サイトによる魚影の視認で狙うフライ・フィッシングだけど、使用するフライは、浅場で主なエサとなっている甲殻類をモチーフにしたものが多い。これでカリブとアマゾンのイメージがカニさんで重なった。
タックルは、#7~#9くらいのフローティングかな? リーダーに重めのシンカーつけてマーカーのルースニングも良いかも知れない。さてさて、今年の乾期の結果はいかに……
続く
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ベロ・モンテ・ダムについてのお知らせ
シングー河に建造されつつある巨大なダム。昨年度まで、完成の予定は、2015年2月とされていた。しかし、工事が遅れているという話しは流れていた。そして新たに延長された完成予定時期が発表された。それによると、2019年ころに完成? ということになった。
2015年2月のアクアライフ誌の記事にも書いたけど、ダム完成後には野生インペ絶滅の危機の可能性が高い。少なくともダムが満水になったら、野生での観察は至難の業になるのは間違いない。
完成が延期になったことは全体的な朗報ではないけれど、野生のインペを観察したいという熱帯魚愛好家の方々には、時間的なチャンスが増えた。おそらく(?)、今のところ2018年の乾期(9月~11月ころ)までオレも「インペ観察チーム」を組めることになると思う。興味があったら、隊員募集サイトをご覧ください。
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今年のアジトで怪人がやっていたこと・その1
考えていた予定より随分と遅れているんだけど、2015年3月に入ってから、14年度に釣ったシングー猛魚のスカル組み立てを始めた。遅れていた理由は、暮れのころから新規の遊びをいくつか始めてしまったからである。遊びの主な内訳は、以下の2つであ~る。
①今年の乾期に、シングーに生息する雑食セラサルムス・ファミリーたち、たとえばパクー・デ・セリンガ(Myloplus rhomboidalis とされているけど未記載種だろう)、そして最近ヴェジェタリアン・ピラニアの異名をもらったトメテス属のシングー未記載種(シングー名では、パクー・クルピテ。タパジョース水系上流では、パクー・デ・ボハッシャと呼ぶ)たちを、甲殻類フォームのフライで釣っちゃおうと目論んだこと。
②怪人はライフ・ワークで『シングー大全』、って大作をやっている。この流域に生息する鳥獣虫花魚など生き物の森羅万象を記録に残そうって目論見であるんだけれど、デスティネーションは無限の彼方の先の奥の奥の子宮にある。でも少しずつ削って掘っていかないとマズいゼと思っていたところ。正月の初夢だった。暗黒星雲に住む馬頭観音さまが全裸ポーズで現れて、お告げをさずけてくれた。『中核部になる、「シングー魚類図譜」から始めなちゃいなさいよ。標本風の魚体ヌード写真集もいいんじゃないの?』 そうか! 眼からウロコがポロポロ落ちた(笑)。
このところアクアライフ誌に時々記事を書いている。ゲラの校正はしたけどまだ本を見てない3月号か4月号に、「南米テトラ・ニュース」って、カラー見開きが載っているはずだ。この原稿を書くときに、ブラジルで発表された新種テトラ記載の論文を一気に20編くらい読んだ。最近の論文の魚類記載標本は、カラーで載せるようになっている。
将来的にシングー魚族全種を、こんな感じの写真にまとまられたら素晴らしいね。
続く
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2014年、熱帯魚観察チーム・その12
輪が閉じる
最後のシングー・キャンプを終えて、ようやくトータル10数日間に渡ったチームの輪が閉じた。ジロさん&ゴロさんは、翌朝にタクシーで空港まで自分たちで行けるってことで、ホテルに送り届けてアジトへ帰還。それほどは疲れていなかったけど、やっぱ安堵感が心地よい。アジトで恒例の一人酒盛りでもやるべえ。ところが、まだ無事に終了した訳じゃなかったんだよね(笑)。
翌午前中、もう二人はアルタミラ空港から出発したかな、って時間に携帯が鳴った。やや、まずいゴロさんだ。おそらく飛行機に問題があったろうことは、彼が話し始める前に判った(汗)。アルタミラ発のセッチ便が、故障とかで到着してない。マラバからブラジリアに飛ぶゴル便の乗り継ぎに間に合うそうもないとのこと。彼らからの希望で空港に出張ることにした。何たって彼らは、ポルトガル語が話せない。
空港で期せずして再会してしまったオレたちは、挨拶もそこそこにセッチ社カウンターにいく。このセッチ便は、アルタミラ・マラバ・アラグァイーナ・ゴイアニア・ブラジリアと飛ぶ一日一便。お二人が乗る国際便は、今日はもう間に合いそうもないけど、ブラジリアが出発地。オレは、いろいろな交渉を試みてみた。方法は、こういう手段がある。今日、遅れて出発するセッチ便(この時には、遅れ便の時刻のコンファームも出ていた)で、マラバでなく、ブラジリアまで行ってしまう。ブラジリア空港で国際線の出発を一日遅れの便に書きかえをする。この日は、ブラジリア市内に泊まって、翌日に国際線に乗る。これがもっともロス時間が少なくて帰国が可能だ。しかし、差額の大きさも考慮する必要がある。
まずセッチ社のカンウターでオレがゴネたのは、アルタミラ⇒マラバのチケットを差額なしで、アルタミラ⇒ブラジリアまで乗せてもらうこと。それをOKしてくれたのは、オレもちょっと意外だった。金額は3倍くらいの差があるからだ。きっと空席もあったのだろう。とりあえず、お二人にはブラジリアまで行ってもらえるぞ。後は2人にブラジリアで国際線の交渉をやってもらおう。オレができる仕事は、まあここまでだ。
3日ほど後に、お二人が無事に日本に戻った由のメールがきた。心配していた安い国際線チケットは書きかえできないはずだったけど、差額なしで便を変更もできたとのこと。めでたし、メデタシじゃん!
常連Nさんは、きっと2015年もアマゾンに再来する。ゴロさんも可能性はありそうだ。ジロさんは、博士論文の準備に忙しくて、おそらく今年は無理の様子。他の二人もどうやら難しいらしい。でも、Nさんの別の仲間が集まる可能性が高くなっている。今年は、おそらくタパジョース水系になるだろう。
シリーズ・終わり
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2014年、熱帯魚観察チーム・その11
ベレンからマラバまでの道中、ジロさん&ゴロさんといろいろミーティングをした。当初の予定では、マラニョン州のほうまで車で走って、グリーンロイヤルプレコなどを観ようかという話しだったんだけど、飛行機が遅れた事情もあって、お二人にはちょっとだけよになってしまったシングーにも未練が残っている。マラバからはバス便10時間くらいでアルタミラに戻れる。夜行バスを使えば、時間の節約になるし、オレには勝手知ったるシングーでのアレンジのほうがやりやすい。それに長距離走行をやりながらは、潜れる時間のロスにもなる。ブラジルは広いんだ。てな訳で、アルタミラに戻る案で行くことにした。ジロさんゴロさんが往路の国内便で使わなかったセッチ社のチケットも、うまくアルタミラ発の帰路便に変更もできた。
今回のキャンプは、ダム工事現場のちょっと上手に設営した。ゴロさんから工事の映像を撮りたいというリクエストもあったからである。翌日にピメンタル・ダム(ベロ・モンチ複合ダムの一つ)工事現場まで下って、リクエスト撮影を済ませる。
キャンプを張った場所は、周囲1キロもないかと思われる小島だったけど、片側に流れ、裏側にトロ場のプール、真ん中に細いクリークが清らかに流れる美観だった。
パイロットのゼジーニョが流れのあるところで釣りをすると、マトリンシャン(シルバー・ドラド)が掛かった。クリークをよく観察すると、沈んだ枯れ木のそばにマトリンシャンの群れがいた。しまった、今回はフライ・ロッドを持ってきてない(笑)!
流れにいたコリドラス sp.
流れのあるほうの小岩周りの浅い砂場に、コリドラスがいた。この種類はもう30年近く前から見てるけど、不思議な模様をしている小型種。昔むかしTFHかなんかに写真がでていたコリドラス・チエテイってのによく似てるんだけど、チエテ川ってのはサン・パウロ市内を流れるラ・プラタ水系で、距離的にも分類群的にも学名がチエテイということはない。そういえば、昔はシングーⅠとかⅡ、ってインヴォイスで輸出してたっけ。
ジロさんが始めのシングー・キャンプのシーンを思いだした。一足先に帰国したKさんが夜間の潜りでRTC(レッドテール・キャット)を観たというのに彼はメラメラとしていたようである。そして、オレに1尾RTCを釣ってきてもらえないかとのリクエスト。いいでしょう、オレはダレの挑戦でも受ける(笑)。最終日の夕方パイロットのゼジーニョと二人で工事現場方面に下る。その辺は深場になっていて、大型ナマズの実績もある。夕闇が迫るころ、アルミのボート下からコロコロ・コロコロと鳴き声が伝わってきた。こりゃペスカーダ(淡水イシモチ)の魚群が直下にいるぜ。ナマズ仕掛けをちょっと細くして、こいつも狙ってみよう。美味しいもんね(笑)。結果、イシモチは釣れなかったんだけど、その細いシカケにRTCが食いついた。幸いにして(?)、50センチほどの小型個体だったので、なんとかランディングに成功。意気揚々とキャンプに戻った。
捕獲したRTCは、翌朝に水中撮影をしたいというご要望で、生かしたままキープすることにした。熱帯魚知ってるサピーなら知っている、RTCは恐ろしくタフな魚。翌朝に撮影後リリースしても、まず間違いなく生き残れるしね。
ところが…… 翌朝、RTCを結んでおいたPE100ポンドのラインが力なく垂れ下がっていた。ありゃありゃ、夜中にピラニア嬢がラインを齧って切ったようだ。もしかしたら、釣ったRTCの恋人だったのかも? ……てな訳で、RTC撮影は、また次回に持ち越しになってしまった。
続く
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2014年、熱帯魚観察チーム・その10
アウロラ・ド・パラで遊んだ日は、ウリアノーポリスという町まで走ってペンションに投宿。翌朝さらに南下し、お昼ころにトカンチンス河畔のマラバ市に着いた。
橋下のトカンチンス本流で潜ると、マンチャ・デ・オーロがけっこういるのが判った。ポルカドットに似た黒地に白斑点の美しい淡水エイである。この日は、マラバ市内のホテル泊って、明日ボートを借りて岩場小島に渡って本格的にマンチャを狙うことにした。
オレは沖で潜らなかったんだけど、狙い通りマンチャはたくさん観れたそうである。近場で遊んでいたら、岸岩の近くにレトロクルスがいた。吻部が尖ったシクリッドである。
テトラ類にもいろいろな種類がいた。テトラ有名どころ、例えばヘミグラムスとかハイフェソブリコン、モンクホーシャなんて連中の属を見分けるための固有の特徴ってば、前顎骨の内側列に歯が何本とか、尾ビレ基部にウロコが被っているかとかなんで、泳いでいる外観からは、属の同定なんて、とぉ~ても可能じゃないよ。
マンチャを追っていたジロさんが屈みながら岸辺に戻ってきた。「オガワさぁ~ん、これ何ですかぁ~?」、というお声に水に入ってみると、マユゲなし(?)のマユゲエイである。以前はディスケウスって呼んでいたけど、最近は確かパラトリゴン・アイエレバになっている楕円形のヤツ。オレも水中写真を撮らせてもらおうっと。ピタっと岩に張りついたマユゲなしマユゲは、素晴らしい擬態色だった。
この時期のトカンチンスって水が思っていたよりも澄んでいた。ジロさん&ゴロさんも楽しく遊んでいた。
シングーやトカンチンスなどのブラジル高原斜面、そしてアマゾン本流の北側にあるギアナ高地斜面には、カワゴケソウの仲間が岩場によく繁茂している。食べたことないけど、けっこう美味しいというお話も聞いたことがある。もちろん魚類のエサにもなっている。
この奇妙な水草を主食にしているだろうと言われるのが、セラサルムス科のトメテスってパクー系だね。最近、北岸トロンベッタス川から新種が記載されているし、シングーにも未記載種がいる。
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2014年、熱帯魚観察チーム・その9
Nさん&Mさんをベレン市内のホテルに入れて、バイバイ。さあ、ジロさん&ゴロさんの後半戦の開始である。車は一路、ベレンからマラバの町を目指して南下する。途中で一箇所、アウロラ・ド・パラという町に近いイガラッペに寄った。ポルトガル語のアウロラってのは、極圏の空に現れるオーロラのこってすな。もちろんアマゾン熱帯地方にオーロラなんぞが出現する訳はないけど、おそらく何となくイメージ命名なんだと思う。このイガラッペには、コリがウジャウジャいた。おなじみのメラニ系模様である。
9月の始めころに新しいコンデジを仕入れた。キャノンのS120である。ついでに水中ハウジングも買った。それまでの歴代のデジは、防水のペンタが2機種、オリンパス防水が1つなど。しかしながら、これらは流石にコンデジだけあってパッキングのゴムがちゃちで老化するから、水中に突っ込むのは、まあ1年が限度となった。中に水滴が入ったこともある。釣りの場面でも、ベスト・ショットを狙うにも、何だか反応が遅い。一眼レフも欲しいけど、オレには水中ハウジングが大げさになり過ぎる。もちろんS120+ハウジングでもきれいに撮影するのは限度があるけど、前よりはマシになった。
コリはたくさんいるけど、コンデジじゃなかなかピシっと決まらない
もうちっと慣れると、もうちっといい写真が撮れるかもね。
このイガラッペは付近の住民の水浴び兼洗濯兼食器洗い場になっている。
ガキらもたくさん泳いでいて、我々の水中撮影隊員のギャラリーになっている。カメラを向けると陽気にポーズをとってくれる。
盛んに飛び込みシーンも撮ってくれと言うんで、素直なオレはそれに応じる。
水面に淡水サヨリもいたんで撮影しておいた。
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2014年、熱帯魚観察チーム・その8
ホテル・ニュー・トーキョーに2泊して、メンバーのお気に入りになったイガラッペ・アスーを攻めてることにした。今日もオレは散策だ。川原にあったインガ(アイスクリーム・ビーンズ)の花にハチドリもきていた。アマゾン低地って案外とハミング・バードの種類が多くない。ヤドクガエルもそうだけど、山岳の傾斜地が好きな連中なんだね。
イガラッペ・アスー探索を終えてベレンまで戻る途中、北に折れてモスケイロ島に寄った。島の砂浜には、ヨツメウオがいるんですよ、って言ったらジロさんがたっての観察ご要望。そこで、世界三大珍魚の一つ(他の二つは何だか知らないよ・笑)を観察に行くことになった。
ヨツメも昔はたくさんいたんだけどなぁ。今回はなんだか、ずいぶんと数が少ない。しゃあないんで岸辺にたくさん生息している巻貝の写真でも撮っておこう。
しばらく歩いていたら、ポチポチとヨツメが現れた、こいつら逃げ足(ヒレだけど)速くて、オレのバカチョンのコンデジ機能じゃなかなか追いきれないね。
今日で前半の部が終了である。翌日に2名が帰国の途につく。モスケイロ海岸の「河の家」?の魚料理で打ち上げ昼食パーティーをする。
続く
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