- 三四郎はそれから門を出た (ポプラ文庫)/三浦 しをん
- ¥609
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- 2004年前後の書評と、アンアンに書かれたカルチャーエッセイ(?)などが載っていて、雑多な内容の本です。10年前くらいの三浦しをん様の勢いを知りたい、あるいは、リアルな本中毒者が何を読むのか知りたい、という見地から、この本は貴重でとてもオモチロイです。
P15の 第三回 『趣味は読書。』斎藤美奈子 ちくま文庫 のところが好きです。斎藤美奈子さんのベストセラー書評と読者層分析について読んだ三浦しをん様。その書評はひとまずおいて、惹起された自らの心の叫びを熱く語ります。ホモ漫読書に命をかけている、ちょっとかわったエッセイや小説を書いている、ベストセラー本と自分の小説の根源的な違い、それを支持する圧倒的マス読者の本への姿勢とは……うおおお! 孤独に咆哮。そして、強烈な内省。
ツッコミどころ満載ですが、それこそが人気作家としての由縁でしょう。
直木賞作家、若手人気作家、ダヴィンチではふわりと綺麗に写真に収まり、数々の文学賞選考委員、最新作「舟を編む」では本屋大賞も噂されるほど、沢山の人々に信頼されて、愛されている三浦しをん様ですが、多分、いまでもこの思いは変わってないだろうなあ、と想像すると、心温まります。
書評としては、チョイスも含めて、エッジーで、手練れであり、なおかつ実用的です。僕はお勧めに従い、『本当はちがうんだ日記』穂村弘、『綺譚集』津村泰水を購入しました。どちらも、すばらしく濃くて凄まじい本です。あちらの世界へ連れていかれそう。
読んで良かった。

