今回はイタリアLBA27節からブレシアとヴェネツィアのカードをピックアップ。


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2強を押し退けてずっと1位をキープし続けているブレシアと4位で上位グループであるが2強と同率だったところから格下への取りこぼしで徐々にゲーム差が離れつつあるヴェネツィアの上位対決は期待に違わぬ好ゲームになった。



試合展開


ブレシアは2PパーフェクトでFTも大量かつ7割とインサイドへのアタックから得点源を産み出してリード。


ヴェネツィアはアウトサイドシュートを高確率で決めてFTも大量にもらうが、TOが多く出て自らのオフェンス機会を失い追いつけず。


ブレシアはTOを出さずにインサイド、アウトサイドともに高確率で得点するが、ディフェンスで抑えきれず逆転される。


ヴェネツィアはORを大量に取り、2Pは決められないが3Pを高確率で決めるとヴェネツィアの3Pは抑えて6点差の逆転勝利となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがブレシア10/22で45%、ヴェネツィアは11/29で38%と確率はブレシアで成功数はヴェネツィアが上回った。


2Pはブレシアが20/41で49%、ヴェネツィアは18/30で60%と確率はヴェネツィアで成功数はブレシアが上回った。


FG全体ではブレシアが30/63で48%、ヴェネツィアは29/59で49%と確率はヴェネツィアで成功数はブレシアが上回った。


FTはブレシアが20/27で74%、ヴェネツィアは15/19で79%確率はヴェネツィアで成功数はブレシアが上回った。


リバウンドはブレシアがOR10本のトータル36本、ヴェネツィアはOR7本のトータル34本でブレシアが優勢だった。


TOはブレシアが10個、ヴェネツィアは12個だった。



個人スタッツ


個人ではブレシアのミロ・ビランがポストプレイやダイブなどでゲームハイの17点と7リバウンドに3アシストでマルチに活躍。


ジェイソン・バーネルはシュートや大量のFTなどで16点とチームトップの8リバウンドに1アシストで貢献。


負けたヴェネツィアはムフィオンドゥ・カベンゲレがシュートやポストプレイ、C&Fなどでチームハイの15点とチームトップの10リバウンドでダブルダブルの活躍。


カイル・ウィルチャーはシュートを高確率で決めてチームトップタイの15点と2リバウンドで活躍。



総括


上位対決とあってリードチェンジありの面白い試合だった。


両チームともにシュートが高確率で決まっており、前半はブレシアペースであったが、ヴェネツィアの3Qでのオフェンス効率は凄まじく、ブレシアもオフェンスは悪くなかったのに逆転まで持って行った。


ただ、1位のブレシアはすぐに4Qでディフェンスを持ち直してブレシアにアウトサイドシュートを決めさせないなど1位たる強さが見えた。


ヴェネツィアはシュートを止められてもチャンスはあったのだが、TOが多めに出たことやORでブレシアに負けたことなど小さな差が積み重なって逆転されることになった。


これでヴェネツィアは上位枠のままとはいえ、1位〜3位までのチームにしっかりゲーム差を付けられるなどボローニャやミラノとともにブレシアを追っていたグループからは外れた印象。


逆にブレシアはまさかこんな最終盤まで1位を守り通せるのはビッグサプライズであり、それでいて試合を見たら1位であるのも納得の完成度だった。


ブレシアのキーマンであるビランは数年前までは日本に来ることを期待していたビッグマンの1人でインサイドでは圧巻の強さを誇る選手だが、ベテランになった今でも存在感は以前ほどでないとはいえ強烈にある。


同じくブレシアの主力のバーネルは以前当ブログでも以下のリンク記事で秋田への加入を予想した選手でディフェンスが持ち味の選手であるが、オフェンスでの貢献も素晴らしい。『Bリーグ22-23 新外国人選手予想 秋田ノーザンハピネッツ』Bリーグ新外国人選手予想企画第10弾は秋田ノーザンハピネッツ。昨季開幕前総評はこちら『Bリーグ21-22シーズン開幕前総評 秋田ノーザンハピネッツ』このシリー…リンクameblo.jp



この2人以外にもチームでの役割を遂行する選手が数多くいることでタレントチームを押し退けて1位に君臨しているのは見事としか言いようがない。


RSだけでなくブレシアがプレイオフでもサプライズを起こしてくれることを期待したい。