今回はイタリアLBA26節からヴェネツィアとヴィルトゥス・ボローニャのカードをピックアップ。


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4位のボローニャと2位のボローニャで勝率タイの上位対決でタレントチーム同士による試合を楽しみにしていたが、結果は一方的なものになった。



試合展開


ヴェネツィアはFTを高確率で決めるが、TOが多く出た上にインサイドでもアウトサイドでも確率が悪くビハインドで入る。


ボローニャはインサイドでもアウトサイドでも7割以上の超高確率かつ効率的なオフェンスで前半だけで20点以上のリードとなる。


ヴェネツィアは大量のORでセカンドチャンスを得るが、依然シュートは入らず、インサイドでのフィニッシュも阻まれ差が広がる。


ボローニャは流石に大量リードでダレてきたものののORで時間を削りつクロージングして19点差の圧勝となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがヴェネツィア7/17で41%、ボローニャ9/26で35%と確率はヴェネツィアで成功数はボローニャが上回った。


2Pはヴェネツィアが20/45で44%、ボローニャは27/44で61%と確率と成功数でボローニャが圧倒。


FG全体ではヴェネツィアが27/62で43%、ボローニャは36/70で51%と確率と成功数でボローニャが大きく上回った。


FTはヴェネツィアが9/17で53%、ボローニャは8/13で61%と確率はボローニャで成功数はヴェネツィアが上回った。


リバウンドはヴェネツィアがOR12本のトータル35本、ボローニャはOR13本のトータル40本でボローニャが優勢だった。


TOはヴェネツィアが12個、ボローニャは8個でボローニャはミスが非常に少なかった。



個人スタッツ


個人ではヴェネツィアのマックス・ヘイデガーがシュートやドライブなどでチームハイの16点と1リバウンドに1アシストで活躍。


ムフィオンドゥ・カベンゲレはポストプレイやダイブなどで10点とチームトップタイの5リバウンドを記録。


勝ったボローニャはトルニケ・シェンゲリアがシュートやドライブ、ポストプレイなどでゲームハイタイの16点と2リバウンドに3アシストで活躍。


アンテ・ジジッチはポストプレイやオフボールの合わせなどで15点とチームトップの9リバウンドで貢献。



総括


上位対決であったが、ボローニャがインサイドを支配して意外なまでの圧勝だった。


シュートはヴェネツィアの方が確率は良かったが、ボローニャも確率は悪いわけではない上に成功数が多かったのもヴェネツィアの3Pがアドバンテージにならなかったので痛手になった。


ヴェネツィアもビッグマンはウィルチャー、カベンゲレ、テシトリと強力な選手はいるのだが、ジジッチとシェンゲリアの壁は大きく、2Pが5割を切ったことからも攻守ともにボローニャのビッグマンに歯が立たなかった。


かと言ってアウトサイドでも得点源のはずのタッカーを10点に抑えたばかりかスピッスのゲームメイクも潰すなどバックコートの部分でもボローニャ方が勝っていた。


ヴェネツィアは格下に取りこぼすような試合がチラホラあったので心配ではあったが、やはり上位相手では隙があるとこれだけ差が付いてしまった。


ただ、LBAは現状ヴェネツィアまで上位4チームが固まって5位以下に大差を付けており、大型連敗でもしない限りプレイオフ下位枠に落ちることはなく、逆にまだボローニャとも1ゲーム差なので上に移動することは十分あり得る。


ボローニャも勝ったとはいえ2位のままであり、ブレシアが依然1位をキープしているが、ボローニャとは1ゲーム差なので状況的には変わっていない。


次節以降もブレシアをミラノとともに追う形となって最終版まで行きそうである。


ブレシアがまさか4月時点でも1位のままとは思っていなかったので強さは本物だろう。


流石に1位でRS通過は難しいと思っているが、このままブレシアが1位をキープしたら面白いのでどこまで粘るか楽しみに見ていたい。