今回はオーストラリアNBLからプレイオフのパース・ワイルドキャッツとタスマニア・ジャックジャンパーズのゲーム3をピックアップ。
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ここまでイーブンで今回が決着戦となる試合はまさかの一方的展開での決着になった。
試合展開
パースは持ち味の大量FTを獲得するが、半分しか決められず、TOも多く出て得点機会を失いビハインドから入る。
タスマニアは3P5割以上の超高確率シューティングに加えて2Pも7割以上で高精度なオフェンスからリードを広げる。
パースはアウトサイドシュートを決めるどころか打つことさえも苦労し、逆にシュートを高確率で決められ更に差が開く。
タスマニアは最後までパースにアウトサイドシュートを楽に打たせず、決めさせずのディフェンスで16点差で決勝進出を決めた。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがパース3/13で23%、タスマニアは9/25で36%と確率と成功数でタスマニアが上回った。
2Pはパースが29/49で59%、タスマニアは30/51で59%と確率はパース、成功数はタスマニアが上回った。
FG全体ではパースが32/62で52%、タスマニアは39/76で51%と確率はパースで成功数はタスマニアが上回った。
FTはパースが17/25で68%、タスマニアは13/17で76%と確率はタスマニアで成功数はパースが上回った。
リバウンドはパースがOR6本のトータル31本、タスマニアはOR13本のトータル40本でタスマニアが優勢だった。
TOはパースが15個、タスマニアは12個でパースはミスが多かった。
個人ではパースのブライス・コットンがシュートやドライブなどでチームハイの21点と4リバウンドで活躍。
ハイラム・ハリスはドライブやオフボールの合わせなどで13点と3リバウンドに3アシストを記録。
勝ったタスマニアはジャック・マクベイがシュートやドライブなどでゲームハイの27点とチームトップの6リバウンドに1アシストで2部門トップの大活躍。
ミルトン・ドイルはシュートやドライブなどで24点と4リバウンドにチームトップの9アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。
総括
タスマニアの完勝だった。
パースはタスマニアのディフェンスを前に3Pを僅か13本しか打たせてもらえず、ハイペースのNBLでは非常に少ない本数に抑え込まれた。
なにより躊躇せずシュートを打つコットンが3本しか打てなかったことからもディフェンスの凄さが分かる。
そのコットンも打った3P全てを決めているのは流石だが、パースは他の選手がシュートを打てないのみならず、得点すらまともに出来なかった。
ウェブスターやピンダー、ドゥーリトルやアシャーなど軒並みパースのタレント陣が一桁しか取れなかったのは意外だった。
パースは持ち味のFTでも68%しか決められず、いつも通りの確率を発揮出来なかったばかりかパーフェクトだったとしても追い付かないなど完敗だった。
タスマニアはマクベイ、ドイルと取るべき選手がきちんと大量得点しており、チームでもリバウンドで圧倒しつつディフェンスでコットン以外を抑えるなど完璧な試合運びだった。
パースの決勝進出を予想していたのでタスマニアの勝利は意外であり、個人的にはサプライズになった。
コットンは昨季よりもチーム成績を上げたが、今年も優勝出来ず、ここで消えてしまうのは惜しい選手なので残念である。
いつもNBL終了後は他のリーグに行かずに休養に当てていることが多いので今季も他のリーグで見られる可能性はもちろんのこと、来季もオーストラリアでプレイする可能性が高いと見ている。
勝ったタスマニアには以下リンク記事で千葉に加入を予想したマクベイがおり、今季大活躍で決勝進出の立役者でもあり、優勝やMVPの可能性も出てきた。
激戦による余波で例年とは違ったチームによるプレイオフ争いをどこが制するか楽しみにしたい。