前回に引き続き大人気ボードゲームテラフォーミングマーズの紹介になります。
今回はテラフォーミングマーズの拡張「ヘラス&エリシウム」の概要紹介とレビューをしていきます。
↓テラフォーミングマーズの拡張第一弾!必買の拡張です。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス&エリシウム 完全日本語版
↓重量級ボードゲームの中でもここ最近の突出した大ヒット作品
超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張1「ヘラス&エリシウム」ゲーム概要紹介
前回は基本セットに入っている拡張でしたが、今回からは基本セットには入っていない、追加購入が必要な拡張の紹介になります。
第一弾はテラフォーミングの1つ目の拡張「ヘラス&エリシウム」になります。
この拡張は一目瞭然ですが、テラフォーミングマーズのマップを変更する拡張、になります。
表のヘラスマップと裏のエリシウムマップで合計2種類のマップが追加されます。
基本セットの火星は実際の火星をある側面から見たマップになっていましたが、このヘラスとエリシウムのマップも実際の火星をある側面からみたマップになっているみたいです。
何とこの拡張で追加される要素はこれだけです(笑)
パッケージも簡素なもので、マップボードにペラ紙が1枚付いているだけです。
このペラ紙が説明書の役割を果たしています。
説明書も大した量ではありません。
称号や褒賞の説明や、配置制限のあるタイル(ノクティスシティなど)をどう配置するかの説明が書いてあるくらいです。
この拡張の大きな特徴の1つはマップ構成が変わることです。
当たり前ですがこれが非常に重要。
基本セットのマップはマップの中央に水源地帯が広がっており、また植物資源が取れるマスも中央付近にありました。
そのため、水源からの+2金収入と配置ボーナスの植物を目当てに、中央付近に企業のタイルが集中する傾向にありました。
一方でヘラスマップですが、水源が東部中央と左上に固まっています。
更に配置ボーナスは、南部には熱と海洋タイル配置マスがあり、右側中央の水源の中央には熱源があります。
更に植物系の配置ボーナスマスは北部に固まっています。
↓青を基調としたヘラスマップ。南部の海洋タイルマスや東部の水源が特徴。
植物目当てなら北部や北西の水源近くに陣取りますし、熱目当てなら南部に配置することになります。
更に、東部中央の水源は中央マスが海洋で埋まると、海洋配置ボーナスが海洋を置くたびに+4金を生むようになり、一気に右側水源が潤い、その周囲に企業が集まってきます。
ただ、もし中央マスが海洋で埋まらない(モホールなどで潰される)と海洋配置のうまみが薄れて、今度は北西側の植物目当てに潰瘍が置かれることが増えるでしょう。
という感じで基本セットのマップとはかなり違った配置合戦が楽しめます。
更にエリシウムマップですが、今度は水源が北に固まっています。
更に狭いけれどかなりのカード資源が埋まっているマスが東部に固まっています。
植物マスは中央付近に配置されています。
↓緑を基調としたエリシウムマップ。水源が北部に固まっており、北東の狭いマスも面白い。
水源は北部に固まっているため、基本的には北側に配置されることが多いです。
南部には建材やチタン系のマスがちらほらありますが、水源が無いため広大ですが、配置するにはややさみしい感じ。
北東の3枚ドローはかなり魅力的ですが、土地が狭いため、下手に配置してしまうと周囲に緑地を置けず、都市ボーナスなどが得づらくなるトラップマスでもあります(笑)
これまた基本セットとは違った配置合戦が楽しめるでしょう。
この拡張の大きな特徴の2つ目が称号・褒賞の違いです。
基本セットには合計10個の称号褒賞が登場しましたが、ヘラスとエリシウムではそれらが全て一新されています。
都市や緑地などの特定企業有利だったものは無くなり、また別の企業がアドバンテージが得られるように変わっています。
ヘラスマップでは
電力を沢山供給する
土星タグを沢山プレイする
チタンタグを沢山プレイする
建材タグを沢山プレイする
など
エリシウムマップでは、
イベントを沢山プレイする
植物・動物・細菌タグを沢山プレイする
海沿いに沢山タイルを置く
南部に沢山タイルを置く
など
基本セットとは全く別物に変化しています。
これにより中盤への目標である褒賞・称号合戦の感じも変わってきます。
企業の使い勝手も当然変わってきます。
サターンシステムズなどはヘラスマップではかなりのアドバンテージを得られるようになりました。
もういっそのことランダム称号・褒賞にすればいいじゃないかっていう意見もありますが、作者はマップに合わせて設計しているので、称号褒賞は可変にするつもりは無い、というコメントをしています。
ただ、ファンの中では称号・褒賞をランダムで選択できるようなファン拡張みたいなものも流行っており、慣れてきたら普通にフルランダム称号・褒賞でプレイするのも良いと思います。
配置制限のあるノクティスシティや溶岩流などのカードは、説明書に書かれている通りに配置制限変更されます。
ノクティスシティは都市同様に配置可能。
溶岩流は火山があればそこに配置、無ければ適当に配置。
まあそこまで気にするほどのことではありません。
↓ヘラスマップとエリシウムマップが付いたマップ拡張。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス&エリシウム 完全日本語版
超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張1「ヘラス&エリシウム」の個人レビュー
この拡張の個人レビューです。
この拡張のおすすめ度は5点満点です。
テラフォーミングマーズ好きなら絶対に買いましょう。
かなり単純な拡張なので、エラッタなどは当然無く、気になる方は気にせず買って問題ありません。
基本セットのマップだけでも十分に楽しめるのは間違いないのですが、やはり配置場所や褒賞・称号の取得に関しては慣れてきてしまいます。
他のゲームと大体同じような配置展開になることもあります。
このヘラス&エリシウム拡張を使えば、マップのバリエーションが3倍になります。
どのマップで遊ぶかによって企業の強弱も変わってきますし、マップ配置や褒賞・称号の取り合い方も変わってきます。
確かにもの凄くゲーム性が変化するか?と言われるとそこまで大きな違いでは無いのですが、プレイするとわかりますが全然タイル配置の感覚は違ってきます。
このマップではどこに置こうかと新鮮にプレイできるのは凄い楽しいですね。
最初の数回のプレイは間違いなく、このマップの新しい仕掛けにワクワク出来るでしょう。
シンプルな拡張ですが、十分リプレイ性を高めてくれますし、ゲームの基本の面白さを全く損なっていないのが素晴らしいですね。
十分に購入する価値ある拡張だと思います。
両マップ共に共通する特徴として、全体的に強すぎる一等地みたいな場所は減らして、全体的に万遍なくメリットを得られるような作りになっている気がします。
なので、早く置いた方が凄い有利みたいなのは基本セットから減っていると思います。
基本セットの方が激しい配置合戦になる気がします。
相対的にタルシスのような強企業を弱体化させているのかもしれません。
褒賞・称号の違いもバランス調整されており、一部のただでさえ強い企業がさらに有利になるようなものはなくなりました。
どの企業も等しくチャンスがあるような調整がされていると思います。
基本セットだとオマケに近い扱いを受けていた細菌や動物カードも、この拡張の褒賞・称号でかなり価値を上げました。
3つのマップの内どれを使うかはランダムにサイコロでも振って決めれば良いかと思います。
このマップは詰まらないのでやりたくない、みたいなことにはならず、使うマップに応じて戦略を練ってプレイしていきましょう。
ソロプレイでもマップバリエーションが増えて普通におすすめです。
基本セットのソロプレイだと勝利点が関係ないので、あまりマップ配置にこだわりは無いかもしれませんが、それでも使うマップを変えるだけで新鮮にプレイできるのは間違いありません。
プレリュードの勝利点ソロプレイを導入すれば、勝利点獲得を求められるので、都市配置や緑地配置などの勝利点稼ぎも重要になってきて、よりマップの違いを楽しむことが出来るでしょう。
ということで、まとめとして、最初にも書きましたが非常におすすめで必買の拡張だと思っています。
おすすめの拡張購入の順序は何れ紹介したいですが、買うなら1、2番手に来る拡張だと思っています。
テラフォーミングマーズ大好きだけど、頑なにこの拡張は買わない!って人はそう多くは無いでしょう。
それ位みなが評価している拡張です。
いつかこの3マップでも慣れてきてしまうと思うので、マップ拡張2も恐らく出ることでしょう。
むしろ絶対買うので出て欲しいものです。
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以上、「テラフォーミングマーズ」の拡張1「ヘラス&エリシウム」のゲーム紹介と個人レビューでした。
この拡張も待ちに待った再販がかかり、ようやく皆が買えるようになりました。
また品薄になり入手できなくなる前に、気になる方は入手しておくことをおすすめします。
次回以降は拡張2に続きます。
↓テラフォーミングマーズの拡張第一弾!必買の拡張です。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヘラス&エリシウム 完全日本語版
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