「EXIT 脱出:ザ・ゲーム」の全拡張・全シリーズ・全作品の紹介と、個人的なおすすめ度とおすすめ購入順を紹介します。
「EXIT 脱出ザ・ゲームシリーズ」は、日本でもかなり好評で拡張も多数出ています。
このシリーズに興味を持ったは良いが、どの作品から買うべきか悩んでいる方のために、「EXIT 脱出:ザ・ゲーム」を実際にプレイしてみて感じた感想を交えて、おすすめ購入順を紹介します。
EXIT 脱出:ザ・ゲーム 全拡張・全シリーズ・全作品の紹介
ここではEXIT脱出:ザ・ゲームの全拡張・全シリーズを紹介します。
EXITシリーズは、かなり多くの種類が発売されているので、発売順毎にまとめて紹介していきます。
購入する際の参考にしてみてください。
各作品の難易度やゲームの雰囲気のみの説明に留めて、ネタバレは極力避けています。
EXIT 脱出:ザ・ゲーム シリーズ 第1弾
これから紹介する3作品は、2017年のドイツボードゲーム大賞のエキスパート部門を受賞した作品になります。
つまり世界的にかなり評価されている作品ということになります。
この大賞受賞により、一気にこのシリーズは知名度を上げたと言っても過言では無いでしょう。
昨今似たような脱出ゲーム系ボードゲームが多い中、このゲームが大賞を受賞したのは、このゲームのコンポーネントを駆使した謎解きが評価されたからに違いありません。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「荒れはてた小屋」
このシリーズを代表する作品がこの「荒れ果てた小屋」でしょう。
とある「荒れ果てた小屋」に閉じ込められたプレイヤーは、あの手この手を使って脱出を図ることになります。
小屋の中のものを使って脱出を図る、まさにオーソドックスな脱出ゲームという感じ。
難易度は「初級」と言ったところ。
初代に相応しくザ・謎解きという感じで、比較的スムーズ解けるような、気持ち良い謎が多め。
1問かなり大苦戦した問題がありましたが、それ以外は比較的解き易く、ノーヒントでクリアできました。
このシリーズには珍しく、コンポーネントを極力傷つけずにプレイすることが可能。
サプライズ要素を含んだ謎もかなり多めで、かなりおすすめの作品です。
しょっぱなの作品から、そんなことやってくるの?っていう凄まじい謎のオンパレードです。
このシリーズを最初にプレイするなら、この「荒れ果てた小屋」か「秘密の実験室」をお勧めします。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「秘密の実験室」
これまたタイトル通り、プレイヤーは「秘密の実験室」に閉じ込められ、そこからの脱出を図ることになります。
科学実験に絡めた謎解きが多いのが特徴。
シリーズの中では「荒れ果てた小屋」と同じように難易度が低く、かなりプレイしやすい作品。
「荒れ果てた小屋」同様にコンポーネントへのダメージも最小限でプレイ可能。
難易度は初級。というか「脱出ザ・ゲーム」シリーズの中では難易度は一番低いと思う。
とは言いつつも、超簡単とかではなく、かなり首をかしげる歯ごたえのある謎解きも多い。
こちらの作品も私はノーヒントでクリア可能でした。
「荒れ果てた小屋」にあるような一部の凄まじい謎は控えめで、オーソドックスなタイプの謎が多い。
個人的に一番最初にプレイするならこの「秘密の実験室」が良いと思います。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「ファラオの玄室」
ドイツボードゲーム大賞エキスパート部門を受賞した3作品の〆。
プレイヤーは「ファラオの玄室」から脱出を図ることになる。
EXITシリーズ第一弾の中では最も難易度の高い作品。
公式難易度はありませんが確実に中級並。
我慢できずついにヒントカードを見てしまった初めての拡張。
シリーズ第一弾は良い感じに難易度が大中小とわかれてますね。
何故そういう答えに辿り着けるのかと、中々理不尽に感じる謎も増えてきているため、納得感のある謎解きが出来る前2作品をプレイ後にプレイするのをお勧めします。
また、この作品からコンポーネントを切ったり書いたりのプレイが必須になってきます。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム シリーズ 第2弾
次に紹介する3作品は、EXITシリーズの続編として追加で発売されたものになります。
最初のシリーズのマッタリとした可愛い謎はどこへやら、ここから更に一気に難易度が上がります。
正直意味不明すぎてイライラする謎も増えてきます(笑)
このシリーズ第2弾からは、コンポーネントを傷つけないでプレイするのは諦めた方が良いです。
私は一度頑張って傷つけずに解こうとしてみましたが、それでは全然解けない謎が増え、爽快感がかなり失われました。
折角買うのであれば、我慢せずにコンポーネントは傷つけていきましょう。
もしくは必要に応じてコピー機でコピーして遊ぶべきでしょう。
また、この辺の作品から1枚目のヒントは見ることを許容した方が良いですし楽しめると思います。
何故かというと、説明の不親切さによって高難易度化している謎が多くなっているためです。
何故このカードやこのページを使って、この謎をこういう風に解くことに繋がるか全然わからない、なんていう理不尽なことがよく起きます。
自分の見落としということもあるのですが、ヘンテコな説明をされているから、ということも良くあります。
また、ネタバレ禁止故にWeb上ではあまり出回らず、更に公式にも発表されていないようですが、普通に日本語化時の不備やコンポーネントのバグもあるみたいです。
答えを見ても首をかしげる謎もちらほら(笑)
という感じの難易度の高さなので、問題を解くために必要な情報が揃っているかを確認する意味でも、詰まったら1枚目のヒントは構わず見た方が精神衛生上良いです。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「北極の調査基地」
プレイヤーは「北極の調査基地」からの脱出を試みます。
相変わらず良くわからないシチュエーションからの脱出(笑)
寒さにちなんだ謎が多数登場します。
公式のLEVELは「中級」となっています。
が、第一弾の作品より遥かに難しいです。
ヒントカードは1枚も見ないでクリアするぞ!と意気込んでスタートしたは良いが、2、3つ目位の謎すらいきなり解けなくて止まって絶望する。
そんな感じの作品です(笑)
謎に関する日本語の説明を不親切にすることで難易度を上げている部分もあり、個人的にはやや理不尽さが強い謎が多いと感じました。
コンポーネントは大いに切ったり書いたりする必要があります。
この作品からは我慢せずにコンポーネントを傷つけていくことをおすすめします。
そうしないと謎が気持ち良く解けないようになっています。
若干サプライズ要素のネタ切れ感も感じる作品。
この辺から、あれ?「アンロック」の方が面白いんじゃない?とも思うようになってしまいました(笑)
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「忘れさられた島」
プレイヤーは「忘れ去られた島」から脱出を試みることになります。
島とか船とか宝物とかそういう絡みの謎が多く登場します。
この舞台はかなりワクワクして中々気持ち良いのですが、相変わらず謎はキツイものが多いです。
公式のLEVELは中級。
ただし、シリーズ第二弾の中では最も難易度が低い作品でしょう。
とは言いつつもヒントを見ないと解けない謎も幾つかありました。。
この作品もコンポーネントに手を入れるのは必須です。
中々酷いことに、製作者もプレイヤーの心理がわかっており、コンポーネントに切ったり書いたりしないと、間違った答えに辿り着くようわざと作っています。
絶対あっている謎があっていない場合はそういうことだと思いましょう。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「禁断の城塞」
シリーズ第二弾の最後の作品。
「禁断の城塞」からの脱出です。
何とEXITシリーズの他のとある作品と微妙に話が繋がっています。
まさかのシナリオ分岐システムを採用。
詳細はプレイしてのお楽しみ。
一度きりのサプライズな謎も健在で、それなりに楽しめました。
そうきたかと感じる謎はやはり良いものです。
公式のLEVELが上級となっている通り、シリーズ最上級の難易度。
脱出させる気のない、かなり容赦のない難易度の高さになります。
1問目からクリアさせる気の無い謎で笑ってしまいました(笑)
他の作品なら中盤で出てくるような謎が惜しげも無く1つ目に出てきます。
1人でノーヒントプレイ縛りは自殺行為です。
複数人数でプレイしたり、またわからなければ素直にヒントを見ること、をおすすめします。
1つ目のヒントを見るだけでグッと解き易さが変わってきます。
EXITシリーズの購入を検討しているのであれば、挑戦するのは後まわしにした方が良いでしょう。
他のシリーズ楽しめないかもしれません。
謎が大好きな人にとって見れば、かなり歯ごたえのある作品に仕上がっているため、かなりおすすめです。
シリーズ第二弾の〆に非常に相応しいですね。
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EXIT 脱出:ザ・ブック シリーズ 第1弾
EXITシリーズがいきなり本になって発売。
1冊の文庫本を使って謎解き脱出をするという、中々斬新なシリーズ。
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EXIT 脱出:ザ・ブック「ダ・ヴィンチ学園の謎」
EXITの脱出:ザ・ブックシリーズの1作目。
なるほど、次はこう来たかと、感心させられた作品。
1冊の本の中に謎が詰め込まれており、それを読んで解いていくことで物語が進むようになっている作品。
登場人物はとある学園の生徒で、とある場所に閉じ込めれて、謎を解きながらそこからの脱出を図るという脱出ゲーム本。
いつも通り3ケタの数字を導き出すためのコンポーネントが登場する。
本を読んでいくと登場する謎を解いて、3ケタの数字を導き出したらそのページに移動。
そのページに移動するとそこで答えがあっているかどうかがわかるような仕掛けがある。
答えが合っていたらそのまま読み進めれば物語が進む。
これまでのEXITザ・ゲームシリーズと大きく違うのは、ストーリーがあるという点。
EXITシリーズらしく要所要所に謎が沢山ありますが、更に本全体としてストーリー上の推理小説のような謎も存在するという二段構え。
これはザ・ブック版ならではという所。
難易度は初級。
気持ち良く解けるように、またザ・ブックシリーズ1作目ということもあり、難易度は低めに作られているようです。
謎解きしたいがコンポーネントを広げて遊ぶには抵抗がある、って人にはおすすめです。
まぁ、ストーリーも謎もどちらも若干中途半端で、個人的な感想はイマイチでした。
こういう仕組みもあるのかと知るためのネタには良いかも?
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム シリーズ 第3弾
次に紹介する3作品は、EXITシリーズの最新拡張になります。
なんというか類似脱出ゲームであるアンロックを意識して作られたようなテーマが多いですね。
第二弾が超難易度だらけで若干評判が悪かったのか、第三弾は初心に戻って、初級・中級・上級というバランスの良い難易度になったようです。
その結果、第三弾の3作品はどれも軒並み高評価です。
EXIT 脱出:ザ・ゲーム「沈んだ財宝」
サンタマリア号の伝説の財宝を求めて、海底の沈没船に乗り込む話。
海や財宝にちなんだキーコードやアイテムでになっており雰囲気が良い。
ただ脱出するだけではなく、これまでのEXITシリーズとは異なり、ストーリーテイストを前面に出してきた作品。
難易度は「初級」。
過去のEXITシリーズ最弱難易度ではなかろうか。
謎自体も難易度が低くわかりやすいのですが、過去の作品と違って、難易度を下げるためのある仕組みが施されています。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「呪われた屋敷」
謎の屋敷と脱出ゲーム。
このEXITシリーズの定番ストーリーとも言えるでしょう。
今更感のある定番な舞台だけあってこれまた他のシリーズと繋がりのある作品。
難易度は「中級」ということですが、見事に第二弾の「中級」レベルの難易度の模様。
ここまでくると納得感のある謎が減り、不親切さにより高難易度化することが多いです。
ノーヒントだとわからな過ぎて正直イライラし始めます(笑)
多少の理不尽さにもめげずにプレイする心のあるあなたに。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム「オリエント急行の死者」
オリエント急行の殺人といえばアガサクリスティの超有名な推理小説です。
タイトル通りそれのオマージュ作品です。
なんとEXITシリーズ初の脱出ゲームというより推理ゲームになります。
犯人が脱出する前に容疑者の中から人物を特定せよ。
これが楽しくないわけがありません。
ちなみにかなり魅力的なテーマではありますが、難易度は上級。
超絶難易度なのでプレイする際はお気を付けを。
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EXIT 脱出:ザ・ゲーム 個人的おすすめ購入順
EXITシリーズで私のおすすめする購入順を紹介します。
作品によって謎の良し悪しや難易度がかなり違い、プレイ後の満足度も違ってくるため、このシリーズを楽しむための個人的なおすすめプレイ順になります。
荒れ果てた小屋>秘密の実験室>ファラオの玄室>(ダ・ヴィンチ学園の謎)>忘れさられた島>沈んだ財宝>オリエント急行の死者>北極の調査基地>禁断の城塞>呪われた屋敷
このシリーズは最低難易度でもかなり歯ごたえがあるので、基本的には解きやすい作品から解いていくのをお勧めします。
もっと歯ごたえのある謎が解きたいってなったら、次の作品をプレイしていくのが良いでしょう。
逆に、難しい作品をプレイした後に、簡単な作品をプレイすると結構拍子抜けしちゃうと思います。
・「秘密の実験室」は難易度の低い作品で、EXITシリーズの導入には最適です。ただし、手放しに超簡単というわけではありません。
・「荒れ果てた小屋」は個人的には最も良くできた作品でおすすめです。納得感のある謎が多く気持ち良くプレイできます。強烈な難易度の謎が一部出てきます。
・「ファラオの玄室」は難易度は高めですが大賞受賞作品だけあってしっかり謎が作られています。前2作をプレイ後に挑戦する作品としておすすめです。
・「ダ・ヴィンチ学園の謎」はザ・ブックシリーズです。難易度は低いのですが他に比べて特殊な遊び方になります。プレイするなら、高難易度作品に入る前の息抜きとして、これ位の優先度でプレイするのをおすすめします。
・「忘れ去られた島」は第二弾の中では最も難易度の低い作品です。謎解きもしやすいためまずはこの作品からプレイするのをおすすめします。
・「北極の調査基地」はかなり難易度が高いです。確実に苦しむこと間違いなし。いきなりやると疲れてしまうのでやるなら後半が良いでしょう。個人的には結構納得感の無かった作品。
・「禁断の城壁」はシリーズ最高難易度です。一足飛びに最高難易度に挑戦したいか、さもなくばシリーズ最後にプレイするのをおすすめします。歯ごたえは一番あります。
・「沈んだ財宝」は、初心に戻った良い作品です。シリーズ最弱難易度だと思います。気持ちよくときたいなら早めにプレイしましょう。
・「呪われた屋敷」は、忘れ去られた島や北極の調査基地と同じようなイメージでOKですがそれらより難しいかも。このゲームに慣れる前にやると痛い目にあいます。
・「オリエント急行の死者」は、超難易度ですが推理作品となっており、気になった方はチャレンジしてみると違ったテイストが楽しめるでしょう。
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以上、EXIT脱出:ザ・ゲームシリーズの全作品の紹介でした。
かなり歯ごたえのある謎解きボードゲームEXITシリーズの購入の参考になれば幸いです。
国内でも人気作品になったようで、海外の拡張に合わせて継続的に新シリーズが出ていますね。
気になる方はまずは「荒れ果てた小屋」だけでも十分楽しいので、気になっている方はプレイしてみると良いでしょう。