世界の支配者の構造はどうなっているのか?



それを知るには、現在の権力であるマネーの所有
状態を見ればよい。



何と、上位62人の資産総額は、下から36億人の
資産総額と同じであると、CNNが報じた。



36億人といえば、地球の総人口70億人の半数である。



更にCNNの報道では上位1%と、残りの99%の資産
総額は、
上位1%のほうが多いと報告している。



このような超格差社会が作られたのは、80年代の
米国のレーガン・
英国のサッチャー政権
から始まった新自由主義政策の影響である。



日本もこの流れの影響をうけており、
富の格差社会を作り出す新自由主義政策は、

80年代の中曽根政権から始まり、2000年代の小泉政権
以降に本格化し、
現在の安倍政権によって更に暴走している。



竹中平蔵氏などが主導して行ってきた労働市場の
規制緩和の結果、
正社員は減らされ、
非正規を拡大させ続けたため、日本が1億総中流から、

1億層下流に行きつくのも時間の問題である。



この新自由主義政策は、なんとなくそうなったのではなく、

マネーの権力者が富の格差社会を作り、支配権力を
強めるために
意図的に仕掛けたものだ。



その最大の武器になっているのが、マネー発行権であり、

それを牛耳る中央銀行を管理することである。



日米欧の中央銀行が大規模に行ってきた金融経済ばかり
潤わせる
量的緩和政策も、そのような背後関係から
考察することで、
政策のもたらす意味が見えてくる
のである。



このことについて、ロシア政治経済ジャーナルの北野
幸伯氏が
的確に伝えてくれているので、転載する。






(ロシア政治経済ジャーナルから以下転載)




★世界の支配者は誰?


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


今日は、「この世の支配者は誰?」を考えてみましょう。

ところで、皆さんの会社の支配者は誰ですか?

そう、普通は、社長さんだったり、会長さんだったりですね。

(株主もいますが。)

社長さん、会長さんは、一番金があり、地位も高い。

そして、他の人の給料を上げたり下げたりすることもできる。

誰かがさぼっていても、さぼっていなくても、首にすること
もできる。

まさに、「会社の支配者」です。


こういう見方をもっと広げてみましょう。

皆さん、アメリカで数年前、「俺たちは99%だ!」という大規模な
運動が起こったことを覚えておられるでしょう。

意味は、「アメリカ人の1%はますます豊かになり、99%はますます貧しくなっている」というのです。
私は、この運動の話を聞いて、「うまいキャッチフレーズだな」と
思いました。

要するに、「本質はそうかもしれないが、少々大げさだ」と思った。

ところが、最近「それは本当なのだよ」という調査結果を知ったの
です。


CNN.co.jp1月18日から。


貧困問題に取り組むNGOオックスファム・インターナショナルは、
最新の報告書を出しました。

そこには「驚愕の事実」が明らかにされています。
↓


<オックスファムは今週スイスで開かれる世界経済フォーラム年次
総会(ダボス会議)に向け、米経済誌フォーブスの長者番付やスイ
スの金融大手クレディ・スイスの資産動向データに基づく2015
年版の年次報告書を発表した。

それによると、上位62人と下位半数に当たる36億人の資産は、
どちらも計1兆7600億ドル(約206兆円)だった。>


↑
どうですか、これ?


<上位62人と下位半数に当たる36億人の資産は、
どちらも計1兆7600億ドル(約206兆円)だった。>


つまり、トップの金持ち62人の資産は、貧しい方36億人の資産に
匹敵する!

また、オックスファムの報告書は、「格差が急速に拡大している
こと」をはっきり示しています。


<富裕層の資産は近年、急激に膨れ上がっており、上位グループの
資産はこの5年間で計約5000億ドル増えた。

一方、下位半数の資産は計1兆ドル減少した。>(同上)


上位グループの資産は、5年間で60兆円(!)増えた。

下位半数の資産は、5年間で120兆円(!)減った。


さらに、驚きの事実が出てきます


<また、上位1%の富裕層が握る資産額は、残り99%の資産額を
上回る水準にあるという。>(同上)


上位1%の資産は、残り99%の資産額より多い!!!

もう少し広くみてみましょう。


<富裕層と貧困層の所得格差も拡大を続けている。

1日あたりの生活費が1・90ドル未満という極貧ライン以下の生
活を送る下位20%の所得は1988年から2011年までほとん
ど動きがなかったのに対し、上位10%の所得は46%も増加した。>

(同上)


世界には、1日当たり1.9ドル(=228円)、つまり月7000円以下で暮
らしている人が、20%もいる。

世界の人口が73億人とすると、14億6000万人もいる。


どうですか、皆さん。

私は、かなり驚きました。


もう一度。


・トップ62人の資産は、下から36億人分の資産と同じ。

・トップ1%の資産は、残り99%の資産より多い。

・世界には、月収7000円以下の人が14億6000万人もいる。

・貧富の差は、ますます拡大している。


これを読んで、「俺たちは99%だ!」というのは、「事実なのだ
な」と知ったのです。


ところで、「36億人分の資産をもつ超富豪62人」って、どんだけ
パワーもっているんでしょうね?



▼この世の支配者、パワーの源泉



もう少し、別の観点から見てみましょう。

アメリカは、レーガンさんの時代の終わりごろから、


・世界一の対外債務国。

・世界一の財政赤字国。

・世界一の貿易赤字国、


であることは、皆さんご存知です。

ところが、30年もそんな状況を維持している。

なぜ、そんなことができるのか?

そう、米ドルが「基軸通貨」だからです。

つまり、アメリカは、「世界通貨」の「発行権」をもっている。

(近年は、ユーロや人民元に、その絶対的地位を侵食されつつ
ありますが。)

ところで、アメリカの中央銀行は「連邦準備銀行」(FRB)とい
います。

RPEの皆さんは、ほとんどご存知だと思いますが、アメリカの
中央銀行である


FRB は、100%【民間銀行】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なのです。

「トンデモ、トンデモ、トンデモ~~~!!!」

そんな新規読者さんたちの大合唱が聞こえてきそうです。

そうはいってもホントのことですから、ウソだと思ったら、興
味をもって調べてみてください。

誰でもアクセスできる情報として、ウィキペディアから引用し
ておきましょう。


<連邦準備制度は株式を発行していないが、
連邦準備銀行は株式を発行している。

ただし、合衆国政府は連邦準備銀行の株式を所有しておらず、
各連邦準備銀行によって管轄される個別金融機関が出資
(=株式の所有)義務を負っている。

また、個人や非金融機関の法人は連邦準備銀行の株式を所有
できない。>


こんな短い文章ですが、物事の本質を示しています。


・FRBは、株式を発行している。(株式会社である。)

・アメリカ政府は、FRB株を所有していない。

・個人、非金融機関は、FRB株を保有できない。

・金融機関(=民間銀行)がFRB株を保有している。


もう一つ、ここには書かれていませんが、「株主は非公開である」
という事実もあります。

ここまでの事実、意味を正確に理解しておく必要があります。


1、アメリカは世界通貨の発行権を握っている。(いた?)

2、世界通貨を発行しているのは、FRBである。

3、FRB株をアメリカ政府を保有しておらず、100%民間銀行
である。

4、FRBの株主は非公開である。

非公開なのでわからないですが、5~6の大銀行がFRBの株主だ
ろうと推測されているのですね。

「5~6の大銀行」というと、「銀行員うじゃうじゃ」思い浮
かべますが・・・。

しかし、5~6の銀行には、それぞれ頭取がいて、大株主がい
る。

そうなると、皆さんの会社と同様、「支配者は極めて少ない」
ことになるでしょう?

こういうことです。


5~6の銀行のトップ → FRBを支配 → 世界通貨ドルを発
行 → 世界に多大な影響


こういう構造になっていることは、丁寧に事実を追っていけば
誰にも否定できません。



▼なぜ彼らは支配者になれたのか?



民間銀行のトップが、覇権国家アメリカの中央銀行を支配している。

どうしてそのようなことが可能になったのでしょうか?

かつて、世界のほとんどの国々は、王によって統治されていました。


欧州の商人は平民で、なおかつ「金貸し」は、「キリスト教の倫理
に反している!」ということで、蔑まれていた。

(日本でも、江戸時代の身分は、士農工商。
商人は一番下に位置していた。)

彼ら(金貸し)たちは、そういう状況に不満で、徐々に権力に侵食
していきます。

そして、最終的には、覇権国家アメリカの中央銀行までも支配する
ようになった。

どうやって???


この件で最近、面白い本をプレゼントしていただきました。

「真の民主社会を創る会」天野統康代表の、


●「世界を騙しつづけた詐欺 経済学原論」

(詳細は→ https://hec.su/dzmx )


天野先生は、真の天才です。

今、世界は思想面でも行き詰っています。

共産主義が死に、

ケインズが死に、

唯一残った新自由主義の結果は、

「62人の資産が、36億人分に匹敵」

「トップ1%の資産が、残り99%よりも多い」

「14億6000万人が、月収7000円以下で生活」


世界中の人が、「現状はおかしい」と感じている。

それで、アメリカでもサンダースさんブームが起きている。

しかし、「じゃあ、どうすんの?」と聞かれたら、新自由
主義に変わる説得力ある代案を誰も出せない現状。

ところが、天野先生は違います。


現状のシステムは何が問題で、どうすれば解決するのかを
きっちり論理的に解説してくださる。


ジョン・ロック、
アダム・スミス、
マルクス、
ケインズ

を凌駕する天才といえるでしょう。

そんな天野先生はこの本の中で、

世界の支配構造がどうなっているのか?

どうすれば、よりよい世界をつくることができるのか?

を詳細に解説してくださっています。

是非ご一読ください。


●「世界を騙しつづけた詐欺 経済学原論」

(詳細は→ https://hec.su/dzmx )
●PS

北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。
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【4刷決定!】

●日本人の知らない「クレムリン・メソッド」
~ 世界 を動かす11の原理 (集英社インターナショナル)

北野 幸伯

(詳細は→ http://hec.su/hHN )


●面白かったら、拡散お願いいたします。>


(転載終了)


<リンク>ロシア政治経済ジャーナル 世界の支配者はだれ?



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<リンク>5月29日 天野統康×孫崎享氏 ~世界を騙し続けた「詐欺経済学」「洗脳政治学」を超えて~


 




 
<リンク>政治経済思想理論k

 
  



<動画リンク>国際銀行財閥・金融軍事権力による民主政治と人権の操作方法。その克服方法について 

 

 

 

 
  


<動画リンク>④-①国際銀行権力により破壊と改造へ誘導された日本の30年間(1985~2015)



 
   
 
  


 
 

<関連動画リンク>③-① 国際銀行権力の社会操作のツールとしての西洋哲学の悪用方法。市民にとって真に有効な活用方法 天野統康 


・対談版
<動画リンク>なぜ、私たちは通貨発行権を意識化しなかったのか

 

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