(ブルームバーグより以下転載)
日本政府:デフレ脱却を展望、16年ぶりに名実逆転-来年度成長率
8月17日(ブルームバーグ):日本政府は来年度の経済成長率で、名目が実質を下回る名実逆転が16年ぶりに解消する見通しを打ち出した。東日本大震災からの復興需要などが成長を押し上げるとしている。
内閣府が17日発表した2013年度の国内総生産(GDP)成長率の試算は、実質1.7%で名目1.9%。総合的な物価動向を示すデフレーターは0.2%上昇と1997年以来のプラスに転じる。足元の経済は「緩やかに回復しつつある」として、今後も復興需要のほか雇用・企業収益改善を受けた消費などの民間需要で「緩やかに回復していく」と予想した。
(転載終了)
<私のコメント> 遂に個々100年間で最も長いデフレ不況を脱却か?
確かに銀行貸し出しも9ヶ月連続で増加している。銀行貸し出しの増加は消費を増加させるので、デフレ脱却の一つの有効な目安である。
しかし、経済成長が当たり前の資本主義経済で16年間もデフレだったことが異常。わざと日本を破壊しようとしてきたとしか思えない史上最悪の金融財政政策だった。
おかげで日本の一人当たりGDPは1位から18位にまで下がった。 無敵を誇った日本経済は見事に潰されてしまった。そのしわよせが膨大な財政赤字と、それを理由にした増税によって国民生活へと波及していく。
これから景気が回復しても失業率は改善されるかもしれないが、一般国民の所得と生活は改善されにくいだろう。給料がベースアップしていくような社会構造では無くなったのだから。
それよりも、インフレ傾向になる時の、国債の暴落と、金利の上昇。更に、短期固定型や変動金利型の住宅ローンの負担増加の懸念などが心配だ。
今までのデフレ社会でバブル化していたのだから。何事も反動は恐ろしいものである。
<参考リンク>ブルームバーグ 日本政府:デフレ脱却を展望、16年ぶりに名実逆転-来年度成長率
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