革靴の色を変えました。
やってからちょっと時間がたってます。あまり上手くいかなかったので、上げるか悩んでました。
まぁ、失敗例のほうがむしろ参考になるかな、と。
30年前に買ったスリッポン。
特に有名なブランドのモノとかじゃないけど、古着との相性も良いし、履きやすくて、ヒールを修理に出しながらずーっと履いてました。
大事には履いて来たけど、キズも目立って来たし、みすぼらしくなって来たので、塗り替えてみよう!と思い立ち、、。
まずは中性洗剤で水洗いのあと、しっかり乾かしてからリムーバーで元の染料を落とします。布でゴシゴシ。たいして落ちません。ラッカー系やらアクリル系やら色んなシンナーを使ってみたけど、どれもあまり変化無し。向かって左がやった方。
布でゴシゴシはとっとと諦め、シンナーを付けた耐水ペーパーでヤスって、キズをなだらかにしつつ、色も落とす。
ゴム手袋をして紙ヤスリをかけるとこうなります。
全体が艶がなくなり、染まりそうな雰囲気になったので、ローパスバチックの青を刷毛で塗り塗り。
グリーンっぽくなるのも悪くないなと思いながら、あらためてちゃんとマスキングして、どんどん色を乗せていったんだけど、しっかりヤスったところとそうじゃないところの色が全く合わない。
色が合わないので、紺、青、空色を使ってワザとムラっぽくして一度は仕上げてみたけど、磨いているうちに、元の色が透けて出て来る。。なので、また全体をヤスって染め直し。これをひたすら何日もかけて繰り返しました。
なんかそれっぽくなった気が。
ステッチ周りなどは濃くしたりして。
だんだんガンプラみたいな作業に。
仕上げにデリケートクリーム塗って、サフィールの紺で磨いて。
踵内側の破れは自分で革を貼って直したけど、ヒールはプロに頼みました。
中敷はたまたま余ってた豹柄。
そして何回か履いてみたのですが。
やっぱりちゃんと染まってないようで、シワの隙間とか色んなところから、元の茶色がチラチラ。
写真だとわかりづらいけど。
若い子が履いたら「良い味出てる靴」に見えるんだろうけど、オイラが履くとちょっとしんどいかなー。
いやー。染めは難しい!
染めが難しいというよりは、元の靴の程度がどうしても影響してしまうということでしょうか。
染め直すなら、革が元気なうちに!