ほんだながわり -24ページ目

ほんだながわり

「読んだり、観たり、行ったり」だけは、何だかやりっぱなしじゃいけないような気がしたもので…。

読んだのは翻訳本なので、このような感想に意味があるかどうかはわからないけど、まるで音楽を聞いているかのようなリズミカルな文章に思わず引き込まれてしまった。描かれているのは、中年男性である自分にはわかるはずのない感情で、安易な共感とかもするもんじゃないと思いながら読んでいたけれど、念のこもった強めの言葉は、思いのほかしっかりと響いてしまった…かも。そういえば、最近、読んだフロリダあたりを舞台にした小説が、どれも尽く良い。土地の気候のせいだろうか。

 

 

第127回文學界新人賞の受賞作。これを読んで、いろいろなことをわかったつもりになってしまうのが一番ダメなことなのだろうけれど、若い人たちやマイノリティの描写がとても生き生きしていて、人間っぽさを感じ、思わず惹き込まれてしまった。まさにパンチラインの連続。ただだからこそ、エンディングがこういう感じになってしまった理由は何故なんだろうと思う。あとわずかでいいから、もう少し先まで物語を紡いでもらいたかった。