ほんだながわり -23ページ目

ほんだながわり

「読んだり、観たり、行ったり」だけは、何だかやりっぱなしじゃいけないような気がしたもので…。

はじめは、どこかで読んだことがあるような、それも何度か似たような話を…などと思いながら読み進めたけれど、どの登場人物にも共感まではしないし、嫌いにまではならない感じが、今っぽくて、面白かった。といっても本当のところは、社会人の登場人物たちも、もう半分くらいは自分より年下になり、これがリアルなのかそうでないのかはよくわからないのだけれど。ただ作者のような年代の人たちの中に、結局、弱いものが勝つのだって…思ってる人が多いのだとしたら、そのことはちょっと気になるかも。

 

 

若い頃に読むのとはまたちょっと違った味わいで…などと途中までは、結構、余裕綽々でストーリーを追っかけていたつもりだったけれど、とっくの昔に捨て去ったはずの過剰な自意識が、ときおりムクムクしてくるようで、思いのほかジリジリしてしまった。その昔、どこかの誰かに「ドストエフスキーは若いうちじゃないと読めない」と言われ慌てて読んだ記憶があるけど、年を重ねてから読んでみるのもそれほど悪くはないみたい。

 

 

 

英語やフランス語でない、「その他」の外国語文学の翻訳を生業としている人たちへのインタビュー集。難易度の高い言語の習得に一生涯かけて立ち向かう彼らのような人たちがいるおかげで、こんなにも豊かな海外文学ライフを送れているというわけだ。本当に感謝。