海と毒薬九州大学生体解剖事件をモチーフにした遠藤周作の小説。いろいろな価値観が今とはずいぶん異なるし、空や海を見て何かに思いを馳せるのも、最近はなかなか見かけなくなった表現だとは思うけれど、小説の強度の大きさに関してはさすがだなと思える作品。あと、映画化されたときの主演が奥田瑛二と渡辺謙だったことをはじめて知った。 新装版 海と毒薬 Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_01_TEXT}
この世の喜びよ芥川賞受賞作「この世の喜びよ」が収録されている井戸川 射子さんの小説賞(マイホームとキャンプを収録)。まだちゃんと消化できてないけれど、山田詠美の選評にあった「“喜びホラー”とでも言うべき作品なんじゃない?」が今のところ一番しっくりくる感想な気がする。 この世の喜びよ Amazon(アマゾン)
プロジェクトヘイルメアリー「オデッセイ」のアンディ・ウィアー最新作。何度もレコメンドされたのでAudibleで聴取する。もともとSFがあまり得意でない身としては、半ば強制的に前へ進めてくれるAudibleはありがたい。科学技術の知識に疎いので描写がリアルなのかそうでないのかはわからないが、少なくとも違和感なく物語を楽しめた。近々、映画化されるそうだけど、ロッキーが魅力的なままでいてくれることを期待する。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 Amazon(アマゾン) プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 Amazon(アマゾン)
放っておいても明日は来るすっかり売れっ子作家になってしまった高野秀行さんが、上智大の非常勤講師として開講していたという東南アジア文化論の講義録。やや、フリーランスに優しすぎる内容なので、優秀な学生以外はあまり感化されない方がいいかもしれないけれど、少し心が疲れたフリーランスにはおすすめの一冊だ。 放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法 Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_01_TEXT}
ギフテッド芥川賞の候補作にもなった鈴木涼美さんの小説デビュー作。面白く読めたのだけれど、文章が少々端正すぎたのか…、もしかしたらもう少し破綻しているくらいのほうが物語にぐっと惹き込まれてよかったかも。 ギフテッド (文春e-book) Amazon(アマゾン) ${EVENT_LABEL_01_TEXT}