ほんだながわり -21ページ目

ほんだながわり

「読んだり、観たり、行ったり」だけは、何だかやりっぱなしじゃいけないような気がしたもので…。

ジェーン・スーによるセルフケア(?) エッセイ。恋愛系のエピソードが意外に多くて、そっちはあまりよくわからなかったけれど、ほかのは男性でも結構、共感できそう。疲れたときに読むのがいいのか、元気なときに読むのがいいのかは、意見がわかれそうだけれど。

 

 

新実存主義などの著書で知られるドイツの若き(もうそんなでもないかも…)哲学者、マルクス・ガブリエルによる語り下ろし。「日本の読者のための…」と銘打っているだけあって、分かりやすくスイスイと読めるのだけれど、分かりやすいのと理解できるはイコールじゃないので、割とこんがらがってしまったかも。4年前の本だけれど、ドナルド・トランプとボリス・ジョンソンへの評価がなかなか興味深かった。

 

 

万城目学の直木賞受賞作。京都を舞台にした作品で受賞したというのも感慨深い。15年前にさっさと受賞して文壇の偉い人になっててもよかったような気もするけれど、そうであればこの歳になって、いい年になった万城目作品を読むなんてこともきっとなかったと思うので、まあ、結果オーライなのかも。
 

 

 

多和田葉子さんによる、言語やアイデンティティをめぐる物語。これはドイツ語と日本語どちらで書かれた作品なのだろうか。設定もキャラクターも表現も、どれも秀逸で唸らされる。最終章、もう少しだけ先まで書いてもらえたら、もっと満足できたような気もするけれど、ここから先は自分で考えろということかな。