インド・ビハール州全面禁酒6ヵ月計画スタート | The sounds☆まいにち知ります・学びます

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本日からビハール州では、アルコール飲料の売買が禁止となるとクマール州首席大臣が発表をしました。
日本語の記事ではまるで、今日から飲酒禁止のように書かれていますが、まずは販売禁止からです。

↑ついでに…西部グジャラート州、北東部マニプール州、ナガランド州…ですが、グジャラート州の西部県、マニプリ州の北東部県という意味です。またここに挙げられていませんが、ケララ州ほか県単位ですと、もう少し禁止されているところがあります。

この政策はクマール州首席大臣の選挙公約で当然女性票を集めたものと考えられます。
飲酒によるDVが問題になっていた州ですから。また、よく報道されているレイプですが、観光客女性にお酒をすすめて…という噂話は昔から継続的に伝聞があります。

"now was the right time for social change in Bihar".

BBCの報道。↓

reports say Bihar, which is one of the most backward states in India, will lose nearly 50bn rupees ($752m; £529m) in tax collection due to the ban.

↑酒類の税収入が830億円くらい消えてしまうということになるのでしょうか。

NDTV テレビ報道の動画つき

在庫処分・買い貯めとか着々とやっていたのでしょうが。
(売らなければいい、買わなければいいという抜け道もありそうです)

◆ビハール州の観光は??
おそらく私たち日本人あるいは日本を起点としてインド・ビハール州に行くとしたら、
首都パトナ、ガヤ、ブッダガヤ、ラージギル、ナーランダ―ということになるでしょう。
◇首都パトナ 空港利用または陸路でネパールからまたはネパールに向かうために立ち寄ることになる可能性もあります。
◇ガヤ ブッダガヤに向かうための駅があり、またヒンドゥ寺院もあります。
大きな高級ホテルもあるので、団体さんはそちらにお泊りになることもあるかと思います。◇ブッダガヤ ここがメインとなるでしょう。私が行った約30年前と違ってイタリアン、中華と観光客用はレストランがたくさんできていて、またチベット人、ブータン人、東南アジア系の人たちが飲食店を出しています。
◇ラージギル 日本のお寺もあり、温泉も湧き出ています(着衣・またはシャワールームのよう地元向け※不確実情報)ホテルもあります。多くのサイトで詳細が丁寧に書かれている土地だと思いますので、最新はそれらをご覧になったほうがよいでしょう。
◇ナーランダ― 僧院学校の遺跡として知らています。
2014年、再建と言おうか、新設と言おうか。日本も出資しています。
歴史学部と環境生態学部のふたつ。お坊さんではなく俗人の大学なんで普通ですね。
来年から仏教学部ができるようです。観光でキャンパスが見学できるかどうかわかりませんが、ご参考まで。↓大学公式サイト

◆ところで…宗教と飲酒
ヒンドゥー教とジャイナ教は禁止ではないのですが、飲酒を嫌うのが普通です。
国家の首相モディさんも不飲酒です、もちろんヴェジタリアンです。
またイスラム教徒は戒律で禁じられています。ビハール州の宗教人口比率は全国の比率と似たりよったりです。宗教の聖地が集まるビハール州…こんなに飲酒や暴力、貧困が問題になるのはけしからん…とは思えません。実は宗教が台頭した背景には、もう何千年もの昔から慢性的に問題があったのではないでしょう。マガタ国が成立してから、それより前から。
歴史的にみて、ガンジスの運搬業や鉄鉱石採掘などが盛んだったと言われていることを考えると、中間搾取によって広がった貧困なのかもしれません。農業については、日本がさまざまな支援しているので、そういうかたの講演などがあれば裏話も伺えるかもしれません。

◆目指せ!!インドのお荷物脱却
クマール州首席大臣の社会改革の一歩となるのか、混乱で終わるのか??
うまくいくといいですね。
観光収入を増やすために、この政策がある程度うまくいったら、外国人観光客にはアルコールを提供して税収も作ってしまえるといいですよね。日本からのノーキョーな団体さん(農協ではなくて大勢で来て飲んで騒いでお土産を買う日本人団体さん)からたっぷりと。東南アジアや中華圏の観光客は敬虔な仏教徒が多いので…まず呑まないでしょうから。