【ストリートピアノ】日本橋ダイヤビルディング | てるみん ~エンターテインメントな日々~

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三菱倉庫の創業地、江戸橋にあった「江戸橋倉庫ビル」(昭和5年完成)の外観を保存し高層化した日本橋ダイヤビルディング。

ここに「楽器博物館に展示されているようなピアノがあって、自由に弾いてOK」との情報があったので行ってきました。

 

 

江戸橋倉庫は初期都市型倉庫として貴重な建築遺産であり、東京都選定歴史的建造物に認定されているそうです。

 

 

エントランスホールがクラシックで素敵です。オフィスビルなので落ち着いた雰囲気、通勤リーマンが時折行き来されてました(定時じゃないのか、少な目)。職場にこんなスペースがあるなんてうらやましい!

 

 

エントランスを抜けると日本橋ダイヤビルディングで働く皆様の交流を促進し、さらにビルを来訪する方々も含めた「にぎわい創出」と「周辺地区の活性化」を音楽を通じて行うことを目的とした、「まちかどピアノ」が設置されています。

場所柄か、ガンガン弾く雰囲気ではなく、撮影しているような人もいないし、演奏待ちの行列もないので、「フラっと気軽に触れるなら弾いてみたい」程度の私にはピッタリ。あくまでピアノに興味♪

 

 

旧江戸橋倉庫ビルの竣工と同時期の1930年代に製作された、イギリス王室御用達のJohn Broadwood & Sonsのピアノ(型番不明)。創業1728年、ベートーヴェンの時代からある世界最古のピアノメーカーです。ベートーヴェンの時代はピアノが大きく進化したのですが、このピアノにインスパイアされて、ベートーヴェンは『ハンマークラヴィーア』を作曲したというエピソードがあります。近代ピアノのパイオニアです!!

 

 

古いピアノですが、鍵盤が繊細で、軽やかに反応します。ストピの縦型ピアノにありがちな「力任せで弾かなきゃならないボロピアノ」とは一線を画します。音もクリアで伸びやかなのですが、これはピアノだけでなく、ピアノが設置されている部屋が広くて硬質で、良く響く場所というのも影響しているかもしれません。紡が出される音って本体の性能+設置場所の音響(そして演奏者の腕)のコラボですものね。繊細な曲を弾きたくなるピアノでした。

 

 

写真だとわかりにくいけれど、鍵盤の蓋が結構前方にせり出しているので、黒鍵で和音を弾く際に指がすき間に挟まれることがあります💦

 

鍵盤数が微妙に少なくて85! 構造を目視することができないのですが(同時期のこのメーカーのピアノは縦型でも並行弦というので気になってました)、資料によると「駒上にアップライトピアノの真鍮のアグラフのようなアリコート装置が1音1音付いていて、非常によく鳴る」そうです。

 

 

演奏可能時間 
平日 7:30~19:20
土曜 7:30~13:20
(日曜祝日、年末年始を除く)