金八先生以後に生じた「学校=悪という構図」「学校が良いサービスを提供して当たり前という考え方」…工藤勇一校長が指摘する<近年の教育現場が抱える問題点>とは
(過去記事1,2)で好感をもって書いた
工藤勇一先生。
手段を目的化するな、という素晴らしい考えを著者で書いている。
上の記事は、工藤勇一先生の著書からの抜粋のようだ。
ただ今回は私はちょっと全面的には賛同しない。
学校をサービス業と思ってはいけない
というのは生徒に対して言うのは正しいかも知れぬが、保護者としては学校はサービス業だと思っていいのではないか(まあPTA活動などして協力もするけどね.)
しかも公立の義務教育なら尚更だ。
私学ならまだ、教育方針に賛同した人が通っている前提があるので、嫌なら転校しろ、という言い分もなりたつ。
塾ならもっと自由に辞めやすい。
でも、義務教育として半強制的に行かされているなら、行政サービスはちゃんとして欲しいと思う。子には登校義務は無いが、子が行きたがれば親には行かせる義務が出てくる。人の自由を奪い強制するのなら、責任とセットになるのは当然のことだ。
そこで人権侵害が起こっているなら、管理能力の点で問題だ。
いっそのこと義務教育は自治体の義務であって保護者の義務では無くして欲しい。義務教育という発想が古い。そして履歴書に学校名は書かないように法令で決めて欲しい。それで学校歴信仰はなくなり、教育内容だけで学校は選ばれるようになれば良い、塾と同じだ。
学校のサービスの質に不満ならボイコットできるようにすべきなのよ。内申点とかで無理矢理人権侵害の温床の学校に来させるとか辞めれ。
学校イコール悪
の構図は私はドラマのせいだけでは無いと思う。親世代で特に学校に悪い思い出がある人が多いからでは無いだろうか。
私で言えば、上中9年間のうち5年間は担任教諭が嫌いだった。嫌いというより人としてダメだったな。項を改めて書こうと思う。人の頭をスリッパで叩いてそれを授業中に自慢するバカ体育教師とかいた。私はスリッパでは叩かれなかったが、陰湿なしうちは私は受けたし他の同僚教員にもしてた。そいつは授業中にエロ話もしてたし同僚教員の悪口も言ってたし、生徒の前で新人教員を恫喝してた。でも当時はそれほど憎んではいなかった。洗脳されてるのよ。時間が経って自分の方が当時の彼より年上になるといろいろ分かって酷さに気づくのよ。
昔は保護者より教員の方が強かったから、理不尽な目にあっても親は教員に立ち向かってくれなかったな。そんな事が一回でもあると、もう次からは期待しなくなる。
校長先生って意外に教員達を見ていないんだと思う。平教員は校長教頭の前ではいい顔するでしょ。時間的にも教員と生徒の方が教員と校長より長い時間一緒にいるし。公立教員の人事異動は平均五年以下とするなら校長の任期はもっと短い。特定の教員と校長なんて二年程で関係が切れるから薄い関係にしかならない。工藤勇一先生が麹町中の校長だったのは2014-2019年の5年間だったか。
(過去記事3)などでも書いた奈良市立小学校の連絡ノートに
(生徒)私は死ねばいい
(教員)花丸。YOU CAN DO IT
って書いた事件だって、保護者が訴えたから明るみになったわけで、保護者が言わなかったら校長は知らなかったわけでしょう。
程度は様々だけど、この類のことは結構やられてて、一番よく見て知ってるのが生徒。一番知らないのが校長教頭だったりするはずだ。
加害生徒も被害生徒に加害するときは教員に見つからないよう証拠が残らないようにする。そんなものだ、校内に監視カメラ装備しようよ、
今回はちょっと記事にケチつけてみたけど、工藤勇一先生の意見の大方には賛成。君子和して同ぜず。ちょっと私と違うところだけ書いてみただけ。ただ私の方がこれから意見が変わるかもしれないけど。
区立麹町中も工藤先生から校長が変わったらまた元に戻っちゃったんだっけ。残念だ。
(過去記事1)
(過去記事2)
(過去記事3)