(過去記事1)でもとりあげた奈良県奈良市立小学校の同級生と教師によるいじめ事件.

 同級生から虐めをうけて悩んだAさん,

 

Aさんは学校から適切な対応をしてもらえず、思い悩んで自学ノート(教師との交換ノート)に「かなしかった」「わたしは死ねばいいのに」と記入。そこに担任の女性教師が花丸をつけたうえ、「You can do it!!」と記したのだ

 

 

 

今日のニュース(上)でその続報が入った.

 

病院で診断書を取りました。酷(ひど)いのは学校の対応です。目撃者がいるので校長に調査を頼んでも『B君が蹴ったことを否定している。学校は警察じゃない』と逃げ腰でした。仕方なく奈良西警察署に被害届を出すとB君のいじめが認定され、警察は児童相談所に通告しました」

 

 ああ分かった.警察署に被害届を出したから学校も動き出して虐めを認定したわけね.けがをしたらすぐに救急車を呼んで診断書をとり,警察に行くのが最短コース.(過去記事2)でもこれは書いた.

 

 この女担任教諭はかなりおかしい.でもね,この学校の

『B君が蹴ったことを否定している。学校は警察じゃない』と逃げ腰

というのは,どの学校でも起こりうること.いわば,兄弟間で暴行があったときに親はすぐに警察に通報するか,というのと同じ話.学校は実質的に独断でBを退学にする権力は事実上ない.BもBの保護者も追い出すことはできず,事件後も同じ教室で毎日親よりも長い時間暮らしていく.これは難しいのだ.

 

 だから,親としたら,虐めがあったらすぐに証拠と診断書をとって警察に通報するのが学校にとっても簡単だ.学校はそうしろとは立場上言えないが.救急車を呼べば病院から警察へ通報してくれる.

 (過去記事3)でも書いたが,今は昔と違って警察が積極的に学校での虐めに対応してくれる.奈良市警と児童相談所もすぐに動いてくれたのだろう.

 

 うちも交番にふらっと寄って娘の虐めのことを相談したら,すぐに動いてくれると協力的であった.警察としては聞いた以上は証拠も被害届も無くても捜査に入らざるを得ない,と言われたのだけど,ちょっと待ってほしいと待ってもらった.(本当は動くのが原則らしい.その警官個人の判断でとまっている.)それ以来,毎月電話で様子伺いしてくれる.次に同じメンバーから何か被害があったらすぐにでも動ける状態.

 

 学校の教室内には監視カメラを設置するべき.録画映像を学校が消さないように警察監視のもと.こういうことは学校や文科省ではできない.もっと上から要求しないとだめ.

 

 虐めは学校構造上当然起こりうること.これを義務教育としている時点で国に賠償責任がある.薬害訴訟だけじゃなくていじめ問題について加害者や学校ではなく国を訴えた方が効果的だと思うんだけど,誰か訴訟したら応援したい.

 

 

(過去記事1)

 

 

(過去記事2)

 

 

(過去記事3)