続き。

94.5%が恋愛結婚で平均交際期間が四年になった現代、恋愛スキルが結婚のための重要な条件となった。


ここまで恋愛結婚が大勢を占めると、恋愛スキルがモテるための条件となる。お見合い結婚のように、コミュニケーションスキルが無くても男なら安定した経済基盤、女なら若さと健康なら結婚できる、というのとは違ってくる。

 ある種の鳥のオスは、尾羽が長いとメスにモテる。きっかけは何だったのかは定かではない。が、それはメスにとってどうでも良い。メスはモテる息子を得るためにモテる遺伝子を持つオスを求める。いったんその現象が定着すると、尾羽が長いオスの遺伝子が拡大し、日常生活に支障をきたすほど尾羽は長くなった。人気が人気を呼ぶわけである。

 それと同じでコミュニケーションスキルが結婚市場で大勢を占める恋愛結婚のために必要であれば、コミュニケーションスキルが高いことこそ優秀性の証明になり、それが要求される。

 特に共感忖度型女性には規則探究型男性はモテなくなる。結婚できても夫婦間の会話や気遣いが要求されるようになる。


 そんなわけで、規則探究型、自閉傾向の強い人の場合、本人またはその親は結婚を諦めてしまう傾向があるように思う。


 その手の親御さんも、将来のより良い就職を目指していろいろ考えている様子は見られるが、結婚に対するビジョンを示さない。親である自分が死んだ後も、一人で暮らし続けることを想定しているようだ。

 でも、結婚を諦めるのは早いのではないだろうか。

 発達障害でも知的障害が入っていても重度でなければ、お見合い結婚形式でそれこそ周囲がサポートしてあげれば、結婚への道はあると思う。

 そして子供ができても子供は親のコピーではない。孫の特性はいろいろ考えられる。


 例えば仮に二つの場合を考えよう。

かたや、幸福な孫一人と不幸な孫一人

かたや、孫ゼロ。

どちらの未来を親として望むか?

人は生物なので、前者が自然。


 動物は一億卵を産んでも平均2個しか残らない。長期的に見て。2.1以上なら地球上はその種で埋め尽くされるし、1.9以下なら絶滅する。

ほとんどの卵を犠牲にしてでも未来を繋ぐわけだ。

 現存する生物は全てそうだ。


 子孫繁栄するよう進化し、それを達成するために幸福と不幸という快楽物質を獲得した種がある。

 植物は幸福も不幸も感じない。痛覚もない。

 死ぬ時の苦しみが緩和するような方向で進化しても子孫繁栄には役立たない。だからそんな進化の仕方はあり得ない。


 幸と不幸の本質を知らないがために、不幸を避けようとして、かえって不幸になっている人が多いと思う。


 そのうち、発達障害者どうし専門のマッチングアプリとか出来ると思うんだけど。


 よく自立できない人同士は結婚するな、とか言う人いる。が、現代は、共働きで金だけ稼いで、保育やら教育やら家事やらなんでも金銭で外注する夫婦とかいるけど、それって、結局金で他人任せにしてるわけであって、真の意味で自立かというと、疑問。それがOKなら、障害者同士の結婚で周囲がサポートしても、たいした変わりはない。人口が減っているのは餓死者が出ているからではないのだ。

 金銭イコール社会貢献とか、日本人は単純化する人多いけど、私はそれには違和感。


 まあこう書いてはきたけど、賛否両論あるだろうし、実際には、その特性や状況によって、いろいろ変わってくるし、簡単な話ではないことは確か。


 でもね、昔は強制不妊手術するのが当たり前だった時代があるが、今は問題視されてる。我々親は古い人間で価値観も古い時代に縛られてる。今後どんな風に世の中が変わっていくか、古い頭の我々には分からない。だから親の思い込みで可能性や希望は潰しちゃいけないと思う。それが二次障害を産む。二次障害は文化依存だから。


 これが私が言いたかったこと。


関連する以降の記事