手に入れると行動が変わる3つの意識 | つねにコーチであるために

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誰にでも成長にともない行動が変わるタイミングがある。

 

行動が変わったことを感じ取れても、何を手に入れたから行動が変わったのか、自分の言葉で説明できる人は少ない。

 

今回は、ボク(またはクライアント)の経験から、行動が変わったタイミングで手に入れたもの(意識)を語って行く。

◯従順性(Obedient)

 

一つ目は、親や上司や先輩などから言われたことを、異論を唱えたり、文句を言ったりせずに素直に実行する従順性だ。

 

俗にいう「良い子」に育てられた(または育った)ときに備えている「目上の人の言うことに素直に従う」「返事は、はいと言う」などという意識だ。

 

入学したての新入生や、入社まもない新人が最初に手にする意識である。

 

これが、登竜門を通過するときに社会から求められているのかもしれないが、新しい社会に足を踏み入れたときに持っていると重宝するものだ。

 

ある程度の成熟社会(日本など)では、無意識のうちに身につけている意識かもしれない。

 

強みや個性の一つという捉え方もできるけど、一人前になるためにはこれだけでは足りないと評されるだろう。

 

◯自主性(Autonomy)

 

次に成長の過程で手に入れると回りからの評価が変わるのは、自主性だ。

 

自主性は、外部からの指示や強制ではなく、自分自身の意思で物事を行う能力や態度(意識)を指す。

 

手取り足取り教えを請わなければならない半人前の状態から、一人前と呼ばれるようになるために必要となる意識であり、逆の言い方をすれば、自主性を手に入れると一人前と呼ばれるようになる。

※.「自主性の反対は?」も参考にして欲しい。

 

成長の段階で自主性を手に入れた人たちは、コーチングが機能する。

 

この頃になると、答えは自分の中にあり、それを整理できていないことが多いので、コーチは話を聴いてクライアントが自分で自分の頭の中を整理するサポートをすれば良いのだ。

 

◯主体性(Initiatve)

 

人の成長で、最終的に手に入れることができると「いっぱしの大人」とみなされる意識が主体性だ。

 

主体性は、周りの人たちを巻き込みながら自分が中心となって行動し、自分の責任で積極的に物事を進める能力や態度(意識)を指す。

 

俗に言うリーダーや社長に求められるものだ。

 

言うまでもなく、主体性を持って行動している人に対しては、コーチングが非常に機能する。

 

極端な話、コーチは何もしないで、ただ隣で話を聴いているだけでいい。

 

ただし、主体性を持って行動している人は、人からフィードバック(特にネガティブフィードバック)を受けることが少ないので、コーチは敢えて言いにくいことでも、コーチが感じたことを率直に伝える勇気が必要だ。

 

その勇気は嫌われる勇気かもしれないが、主体性を持っている人にとっては大切な存在になるハズだ。

 

最後に書き加えておきたいのは、「自主性」と「主体性」の違いについてだ。

 

自主性は、自分で考えて自分の意思で行動する能力や意識であり、自分自身を管理して独立して行動することを指している。


主体性は、他人を巻き込んで自分の責任の下で積極的に行動して物事を進める能力や意識であり、リーダーシップや責任感が含まれている。

 

その違いは、自主性は自分が単独で行動する意味合いが強く、主体性は自分以外の人も巻き込んで行動する意味合いを含んでいるところと、自主性は他人が求めていることを自ら積極的に行うこともあるので、責任の所在が自分にないことがあるけど、主体性は全ての責任は自分が負う覚悟を持って思考や決断、行動するところだ。

 

なので、自主的な行動から主体的な行動に変わると、ギアが一つか二つ上がるイメージになり、言わずもがな、その成果も異なってくるので、コーチとしてはその違いを意識してコーチングを提供したい。

 

もちろん、クライアントが目指すべき人格は、主体性を持つことであり、クライアントが主体性を手に入れれば、成果も人生も変わるだろう。